《ぱら☆あみ》スポーツ (愛称/ぱらスポ)
 「第10号(週刊野球人別冊増刊 通算第十盛夏ホームラン号)


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インチキ風水にご用心!
ホームページ指南で被害者続出


 念願のマイホームページを立ち上げたものの、ヒット数が思うように伸びずに困っている…、そんなホームページユーザーの悩みにつけ込んだ悪質な業者の暗躍が問題になっている。

 今回問題となった団体は、「風水効果でアクセスUP! 家相の良いホームページで幸せもUP!」と云うキャッチフレーズで大量のダイレクトEメールを発送、利用者の弱みにつけ込んでホームページユーザーを食い物にしていた “東洋電脳風水研究所”。

 調べによると同団体は、各種検索エンジンを利用して開設されて間もないホームページを調べては、その開設者に 「貴方のホームページは家相が良くない。 このままではヒット数も伸びず、火事や洪水でホームページが被害を受ける可能性もある。 ガンにもかかる」と不安感をあおるEメールを発送。 相手が興味を示すとその解決法を指南するとして言葉巧みに同団体の運営するホームページへ誘い込み、訪れた被害者をチャットなどで数人がかりで長時間取り囲み強引なセールスで風水素材を販売。 見返りとして多額の金品を要求していたと言うもの。

 どのような被害があったか、実際にその手口と共に見て行こう。
例えば画面左側に 「ENTER」があるホームページの開設者Aさんへの場合。 同団体では 「左玄関は白虎門に当たり、“頂心殺の凶” となる、すぐに右側、もしくは中央に直すように」とアドバイス。 それを見たAさんが中央に移すと、今度はリンクページへの入り口が同じ中央に一直線上にあったとして 「今度は “破財殺の凶”になる。 そのままでは財運の風や来客運の風が一直線に逃げてしまうので、カーテンや植木鉢のGIF画像を間を遮るようにページに貼り込む必要がある」と畳みかけるように指摘、カーテンや植木鉢のGIF画像を一枚数千円から数万円で売りつけた。

 また自分のホームページのトップに別のホームページへのリンクバナーを貼っていた開設者、Bさんへは、「この状態はお互いが反目・敵対しあい、不協和音を生む “門沖殺の凶”に当たる」とし、その対策として 「調和を生み出す “紫水晶”のGIF画像が絶対に必要」と繰り返し説明。 Bさんは不安になり、言われるままに紫水晶のGIF画像 (縦横40ピクセル、16色)を10万円余りで購入させられてしまった。

 本紙の調べによると同団体は、この他 水晶七星陣GIF画像(縦横44ピクセル、16色)20万円を始め、風水八卦平面鏡GIF画像(縦横44ピクセル、16色)25万円、風水八卦凸面鏡GIF画像(縦横46ピクセル、16色)40万円、風水屏風GIF画像(縦20×横60ピクセル、256色)52万円など、多数の厄除け・風水用品画像を常識はずれの高値で売りつけていた。

 また、この団体の手口の極めて巧妙なところは、こうして金品を支払った被害者のページを、「ウハウハ画像満載!! 毎日更新!!! 今だけフリーで見放題!!!! H画像10,000,000枚!!!!!」などのうたい文句と共にアングラ系掲示板にリンク付きで書き込み、一時的にヒット数を上げていたこと。 被害者は日々数値の増えるアクセスカウンタを見て 「風水でアクセスUPは本当だった。 頼んで良かった」と思いこみ、知人のホームページ開設者に同団体を紹介。 こうした口コミによって更に被害を拡大させ、また被害者が加害者となる不幸も生み出してしまった。

 急速な普及、また手軽さや匿名性も手伝って、初心者などを狙った犯罪の温床となっているとも指摘される事の多いインターネットの世界。 他人事ではなく、自分もそうした犯罪にいつでも巻き込まれる危険性のある事を十分に理解して、賢く利用する術を身につけたいものだ。

次号へ続く
 もちろん完全な作り話なネタですが、「風水でホームページ家相チェック」って、案外イケるアイデアかも知れない… (^-^;)。 “風水用品画像素材集homepage”とか作ったら、意外と人気を集めるかも(笑)

 ちなみに僕自身は占いの類はまるで信じていないクチなんですが、文化としてのそれには興味がありますし、取り立てて風水を採り上げた点にもこれといった他意がある訳ではありません。 てな訳で、真面目に研究してらっしゃる方にはごめんなさいです〜。

「《ぱら☆あみ》スポーツ第10号」

(うっ!:99年9月6日付)  

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