1フレーム単位で競う格ゲーの世界 「光速は俺らには遅すぎる」
「光速は俺らには遅すぎる」 とは、ネット を使った ゲーム の通信対戦においては最速である光速でさえ遅すぎるという、ちょっと イキリ っぽいセリフのひとつです。 これはグランドジャンプWEB で連載された格闘ゲームの世界を描く マンガ 「電脳格技メフィストワルツ」 の中のセリフを 元ネタ とする フレーズ で、2017年夏ごろに流行しています。
作中では格ゲー初心者の 主人公 フランに対し、ゲーセンで ローカル 対戦を行う筋肉質な格ゲープレイヤー桜庭が、「ネット対戦における通信 ラグ (遅延) の恐ろしさ」 を説明します。
格ゲー上級者は 画面 を描写する1 フレーム 単位のシビアな攻防を繰り広げますが、光の速さ (秒速30万km) と フレームレート (一秒間にどれだけフレームを重ねるか/ 作中ではゲーム内の最小時間の単位と説明、1/60秒) とを比較し、1フレーム時間あたりで光が進む距離 5,000km (日本の端から端までの距離、およそ 2,500km の往復分) から遅延が発生する遠距離の相手とのネット対戦はそのシビアさに耐えられないと説明。 「俺らは 1/60秒の世界で 生きてる」「光速は 俺らには 遅すぎる」 と述べたものでした。
一瞬の差で勝負がつく格ゲーにおいて、ネット回線のラグやら何やらで光と同じ速度と云えどもローカル環境に比べたら遅いという話はある程度周知の話ではありますが、そのあまりにかっこいいイキリ具合にネットでは大きな話題となり、ゲーセンはもとより、オンラインゲームでラグなどがあるとちょくちょく使われる、ある種の流行語となったのでした。
ちなみにこの桜庭は対戦の約束時間に遅刻するのですが、その際のセリフは 「…山手線は 俺らには遅すぎる」 でした (実際は寝坊しただけ)。





