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ゲームを面白くしたり盛り上げたり 「ハウスルール」

 「ハウスルール」 とは、家主が訪問者に守ってもらいたい家のルール、決まり事のことです。 ありがちなのはスリッパなどの室内履物の要不要とか、入って良い部屋とそうでない部屋の区別、喫煙や飲酒、男性のトイレ利用の際の座りションなどですが、ゲーム をプレイする際に 公式 で定めた正規のルールから外れたローカルルールを指すこともあります。 日本ではあまりなじみがありませんが、海外ではカジノなどでその店独自の細かいルールが定まっている場合もあります。

 おたく のゲームで独自ルールというと、仲間と集ってプレイするボードゲームやトレーディングカードゲーム、TRPG などのそれが真っ先に思い浮かびますが、それ以外にもトランプとか麻雀などでも、地域や店、ゲームの 主催者ゲームマスター (GM) などが独自のルールを設ける場合があります。

 なおゲームの勝負で負けた方に 罰ゲーム を科すと云ったゲームのプレイそのものとはまた別のルールが設けられる場合もあります。 この場合、ゲームそのものの独自ルールとまでは呼べませんが、「その場の決まり」 としてハウスルールやローカルルールとして 認知 されることもあります。

やむを得ず行う独自ルールと、ゲームを面白くするための独自ルール

 仲間内でハウスルールが作られる理由は大きく分けて2つあります。 一つは必要に迫られてやむを得ずといったパターンで、例えば麻雀なら プレイヤー がぴったり4人必要ですが、3人しかいない、5人いるといった場合に、3人でも遊べるようにする (サンマ) とか、5人のうち1人を1ゲームごとに入れ替える (順位が2位の人が入れ替わる2抜けとか) が設定されることが多いでしょう。 このあたりは状況に応じて臨機応変かつ柔軟に考えると、仲間とゲームを楽しむチャンスを増やすことができるでしょう。

 一方で、ゲームを面白くする、プレイがスムーズに進行するようにする、あるいはギャンブル性を高めるといったより楽しいゲーム体験のためのパターンもあります。 麻雀なら一般には認められていない役や罰 (チョンボ) を取り入れるとか、長考を防ぐための時間制限を設ける、高得点の上がり役が作りやすいようドラ牌を増やす (1翻追加される赤5筒を混ぜる) などがあります。

 トレーディングカードゲームの場合、公式戦では使用禁止となった古くて強いカードを使えるようにするとか、TRPG の場合、プレイヤーキャラクターなりきり世界観 に合った演技力を求め、それに対して得点を認めるなどもよくあるパターンかも知れません。

 ハウスルールに慣れすぎてしまうと公式ルールが物足りなく感じられたり、公式ルールでのプレイが 「荒れる」 などの弊害もありますが、気の合った仲間同士で作った理由がちゃんとあるローカルルールには、いわば 「その場の持ち味」 のような魅力もあります。

 ただしその場のローカルルールを知らない部外者が入る場合は、プレイする前に十分な説明と 同意 が必要です。 プレイが始まってからでは トラブル の原因にもなるでしょう。 招かれた方はその場に参加する以上、なるべくハウスルールには従うべきですが、どうしても譲れない部分もありますし、事前に話し合うのが円滑なプレイ、そして人間関係の基本でしょう。 逆に招かれた側が外部の有益なローカルルールを採用したり提案するといった考え方もあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2012年7月21日)
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