同人用語の基礎知識

インディーズ

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どこにも属さず、自分の世界を作り上げる 「インディーズ」

 「インディーズ」(indies) とは、大手レコード会社や映画会社といった メジャーコンテンツエンターテインメント 産業の企業や系列に属さず、自主制作・自主流通によって作られた音楽や映画のこと、あるいはそれらを手掛ける個人や グループ、会社やレーベルとその活動のことです。 独立系と呼ぶこともあります。 言葉自体は英語の independent (独立した) から来ています。

 文芸活動に関しては 同人 という呼び方がありますが、こちらも大手出版社や取次 (問屋) などを通さず、自主制作した本 (同人誌 や自費出版本) を自分たちの手で流通させるような行為を指します。 同人誌と呼んでも コピー誌 と呼んでも、自主流通本や自費出版本、手作り本、あるいは ZINE (ジン) でもミニコミ誌でもリトルプレスでもインディーズ本と呼んでも意味は同じです。 ただしどの呼び方が選ばれるかによって、おのずとその呼び方が持つ文化的なあれこれから、作品傾向の違いは生じてきますけれど。 ゲームコスプレ の衣装作りなども、個人やそれに近い規模で行われるものはインディーズや同人と呼ばれることがあります。

 商業趣味 といった区別もありますが、音楽にせよ映像にせよ文芸にせよ、大手コンテンツ企業を通さない 作品 作りや自主的な公開は昔から大きなボリュームを持っていますし、仕事として行うのか非営利の娯楽として行うのかの違いもあやふやであり、あまり細かい言葉の定義にこだわるのも意味がないのかもしれません。

 とくに ネット が普及した後は、音楽にせよ映像や 動画マンガ やその他のコンテンツにせよ、個人が不特定多数に作品を公開する手段が増えたこと、収益化などによるマネタイズも可能になったこともあり、インディーズの裾野はますます広がることとなっています。

 現在の大手版元によるメジャー活動との大きな違いは、大手レコード会社や映画、出版企業などが手を出しにくい ニッチ でマニアック、あるいは実験的な作品が 作者活動者 の想いから採算度外視で作りやすいこと、各種業界団体などによる 自主規制 に縛られない自由な作品が作りやすいという部分でしょう。 また作品そのものはもちろん、その作品や創作活動を通したコミュニケーションが極めて重要な意味を持つ点も、メジャーとは異なるインディーズや同人が持つ特徴でしょう。 極論すれば、1人の作者と1人の 視聴者読者、一対一も当たり前にありうるのがインディーズの世界です。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年3月6日)
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