ふしぎなちからで女の子はメロメロ… 「マジカルチンポ」
「マジカルチンポ」 とは、もっぱら 成人向け・エロ な作品に登場する 概念 で、例えば男性と女性が性行為を行う作品で、はじめのうちは男性に対して拒否感や嫌悪感すら持っていた女性が、セックスで男性器を挿入されると途端に従順になり、場合によっては男性に好意すら抱くような状態を、やや揶揄を込めてあらわす言葉です。
ありがちなのは、脅迫や 痴漢、レイプなどで無理やり性行為に及ばれそうになる女性が、最初は抵抗するものの徐々に身体的刺激や快感に見悶えるようになり、挿入によってその快楽はエスカレート、「処女 なのに初エッチでイッちゃった」「もっと おちんちんをください」 みたいな状態になり、しまいには中だし射精や二度目三度目のおかわりまで求めるようになったり、その後恋人になったりセックスフレンドの間柄になったりします。
単に 「女性を性的なだけでなく精神的にも魅了するふしぎなちんぽ」 という扱いとすることもありますが （何らかの魔力や能力、催眠や 媚薬 などでそういう効果を付与された性器という 設定 もあります）、こうした 18禁 の作品にありがちな傾向や カテゴリ を ネタ として茶化す言葉であり、あまり深い意味はありません。 合わせてマジカルチンポ効果などと呼ぶこともあります。
作品傾向から 淫乱オチ と極めて相性がよく、ほとんど同一視する場合もありますが、ただの淫乱や変態になってしまっては情緒に欠ける場合もあるため、性行為によってほのかな恋心が芽生えるといった描写に留めたり、性行為によって女性が抱えていた悩みや苦しみが浄化する、解放されるといった描写になることもあります。 この場合は聖なる男根・ホーリーチンポとかヒーリングチンポと呼ぶこともあります。
創作物ならではの流れではありますが、そうでない場合も
性行為はそれが男性でも女性でも相手が誰であっても、いったん行うと相手に対してそれなりに特別な感情を持つようになるものです。 男性の場合、「俺の女になった」 みたいな感情が強く働き、単なる場の 雰囲気 からの成り行きや行きずりの行為でも、その後いきなり彼氏面が始まるなんてのは、割とよく聞く話です。 これが裏返って、「一発やれば女なんてどうとでもなる」 と、露悪的 なものいいをする男性はわりと少なくない印象です。
一方女性の方にも、自分との性行為を許した相手を特別なものと見たがる傾向も、人によってはあるのかもしれませんが、しかし好きでもない相手に無理やりセックスさせられて好意を持つも何もないでしょう。 もっとも性行為に対する考え方は個人差がものすごくて、信じられないくらい簡単に身を許す女性がいる一方、男性からいやらしく感じられる目で見られただけでメンタル不調を起こす人もいて、男性はこうだ女性はこうだとは決めつけづらいでしょう。 場合によっては、無理やり性行為をさせられたことがショックのあまり受け入れられず、自らの精神を保つために特別な相手なのだ運命の相手なのだと思い込もうとするといった悲惨な例もあります。
マンガ などの コンテンツ においては、男性にとって都合の良いファンタジー （これは男性側の 「自分は加害者ではない」 という罪悪感からの逃避という部分もあります） であり、また 作者 にとっても、単に キャラ が動かしやすく読後感も良い お約束 の流れのような部分もあります。 これは女性作家による BL でもしばしば見かける流れで、それ以上の意味はあまりないのかもしれません。
さすがに現実の生活で 「挿入さえすれば何とかなる」 みたいな考え方や誤解をしている人はほとんどいないと思いますが、痴漢や強姦を行う加害者は自分に都合よく物事を判断して 認知 が歪んでいることもあるので、もし少しでも 「もしかしたら、そういうことってあるのかも？」 と思えたら、自分が加害者となり誰かを傷つける前に然るべきカウンセリングを受けるなどするようにしましょう。
ちびっこが集まるニチアサで、まさかの「マジカルチンコ」？
ちなみに2019年６月に、週に一度訪れるアニメや特撮が放映されるニチアサキッズタイム （子供向け番組 枠 である日曜の朝８時半から10時まで） において、「光るパジャマ」 の CM が流れましたが、その光る機能の名前が 「マジカル蓄光」 であり、これが CM 中で 「マジカルちんこ」 と 空耳 で聴こえたことにより、ちょっとしたマジカルちんこ騒動が生じることになりました。
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