同人用語の基礎知識

うん、ね、そう、でしょ論法

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自分で自分を納得させたい鼓舞したい 「うん、ね、そう、でしょ論法」

 「うん、ね、そう、でしょ論法」 とは、自己中心的 な人、自分の非を認めず言い訳や責任転嫁ばかりする人が、しばしば会話や発言の最中に行う相づちのような声のことです。 ただし相手の意見への相づちや 同意 のリアクションではなく、あくまで自分の言葉に対する自分自身へのリアクションや自分自身を納得させるような使い方、相手に同意を求めるような使い方をします。

 例えば 「僕は悪くない、でしょ? うん」 とか、「俺はずっとこう、ね、この方法でこれまでやってきた、そうそう、うん、でしょ」 とか、そんな感じの話し方です。 一般的には言葉をうまくつなげられない 認知 機能の衰えた高齢者や言語能力が未熟な子供によく見られるものですが、妙なプライドが見え隠れしつつ怒りや憤りを感じさせる強い口調ながら、どこか怯えてもいて、追い詰められた末のすがるような、必死の弁明にも聞こえるような言い回しとなっている点が特徴でしょう。

 この手の話し方をするのはやたらと上から目線でしゃべる高齢男性や、他責他罰 傾向の強い中高年女性に多く、とくにケンカ腰の 強い言葉 でクレームを入れてその後自分が悪いことがわかって尻すぼみになった時とか、何らかの事件なり 炎上 なりを起こしながら謝ることができない地方議員や市民団体所属の人、偏った 思想が強め の活動家らによくいるイメージです。 老害 特有のしゃべり方だと感じる人も多いかもしれません。

追い詰められると 「沈黙」 が恐怖になる

 人は緊張したり追い詰められたり嘘や 詭弁 を使うと 「沈黙」 を恐れるようになります。 早口で辻褄の合わない言い訳や弁明をするようになったり、言葉と言葉の間を何かで埋めようと必死になり、意味のない声をつい間に挟んでしまいます。

 演説などでよくある 「えー、あー、うー」 みたいな フィラー が代表的ですが、ここでいう 「うん、ね、そう、でしょ論法」 の場合は、謝ったら死ぬ病 に罹った人が何とか言い逃れをし、それどころか自分自身を自分の言い訳で納得させ鼓舞するような 痛々しさ を見るものに感じさせるでしょう。 本人は何とかなっているつもりでも、周囲のまともな感覚を持つ人ならそのしゃべり方や態度で全てお見通しというか。

 謝ったら死ぬ病の人たち全般に云えることですが、謝ることにものすごい抵抗感というか、恐怖すら覚えるのはなぜなんでしょうね。 劣等感の裏返しの攻撃性だったり、振り上げた拳を降ろせなくなったりとか、過去に謝罪した相手を追い詰めた経験があって、例え謝罪したところで許されずさらに批判されると思い込んでいるのかもしれませんが、もしそうだとしたら、過去の自分に殴られているようなもので、周囲も助けようがないし、親しい人がこういう状況になると辛いものがあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2010年6月9日)
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