同人用語の基礎知識

中孤

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友達がいないわけではないけれど… 「中孤」

 「中孤」 とは、中途半端に孤独という意味の言葉・略語です。

 友達は何人かいるし、顔見知りもある程度いるし、学校や職場の休み時間に話し相手がいなくて一人っきりになったりするほどの孤独という訳ではありません。 しかしお互いに親友だと認め合うような親密な友人はいるようでいないし、日ごろ 絡んで いる友人・知人も、よく考えたら自分から話しかけないと会話が成立しなかったり。 要するに薄い付き合いの友人や仲間、同じ グループ内の友達 (グル友) はいるけれど、仲間内で存在感がないことを不安に思うようなポジションや 概念 となります。 掲示板 2ちゃんねる において、コミュニケーションに関する話題がされる中で生まれたもので、ある種の ネットスラング として使われています。

 とりわけ 「中孤」 を意識せざるを得ないのは、自分がそれなりに親しいと思っていた相手が、自分のことを 「その他大勢」 としか認識していないというのが分かってしまう瞬間でしょう。 自分との約束があるのに後から別の約束ができたといって後回しにされたり断られたり、自分と話をしているのに別の人が現れたらそちらと話して自分とは会話がされなかったり。 あるいは友人が自分以外の人たちと知らない間にどこかに遊びに行ってたり、さらによくよく考えてみたら、電話や メール、メッセージだって送るのはいつも自分からで相手から来ることがなかったりもします。

 また飲み会といった大勢が集う場で、みんなでワイワイと話している中で、自分だけ話しかけてもらえず、こちらから話しかけてもすぐ会話が終わったり、そもそも話しかけられるような 雰囲気 ではなかったり。 俗に 1楽2活3黙 などとも呼びますが、相手と2人の時は相手もこちらに気を使って会話がある程度成立しても、3人以上の大勢になると完全に無視されて聞き役となり、場の隅っこで愛想笑いや相槌を打つだけになるようなこともあります。

他人の顔色を伺って、一喜一憂しないのが精神衛生上いいかも

 このあたりはコミュニケーション能力の有無がダイレクトに反映しがちな状況ですから、自分にその能力が足りないと思うなら能力を磨くなり諦めるなりすれば良いだけですし、単なる取り越し苦労や被害妄想に過ぎない場合もあるので悩みすぎない方が良いでしょう。 「常に友達に囲まれた生活」「いつもとは云わないけれど、それなりに仲間の中心にいられる存在」 が豊かで幸せな生活・ポジションだという考え方に囚われ、そうでない自分を惨めな存在だと思い込んでしまうと、中々辛いものがあります。

 実際のところ、一見仲良く和気あいあいとしている風でも内面はドロドロしたグループもあったりして、いちいち他人の顔色を伺ったり、相手に合わせて一喜一憂するのもバカバカしい話です。 また自分は大して親しくないと思っていた友人が、こちらのことをとても親しく感じてくれていて、それに気づいていないだけの場合だってあります。 損得勘定なしの友人が作りやすい若年層ほどこうした考え方に縛られがちなのは、仕方がないとはいえ切ないところです。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年7月10日)
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