自分と同じ意見・好きな情報ばかりがひたすら目に入る… 「フィルターバブル」
「フィルターバブル」 とは、ネット において ツイッター などの SNS や検索サイトが、利用者の過去の利用履歴などを参照して 「利用者の好みに合わせた情報」 ばかりを優先的に表示した結果、自分と似た意見や好きな情報しか見えなくなってしまうことです。 利用者が見えないバブル (泡) に包まれたように 「それ以外の情報」 がレコメンドやサジェストといった機能による フィルタリング によって遮断されがちなため、こう呼ばれます。
ネット上の多くの情報サービスは、それぞれのシステムが持つアルゴリズムよって、利用者の過去の閲覧履歴や リプライ、いいねなどの行動、フォロー・フォロワー の傾向といった情報から利用者が興味や関心を持ちそうなものを自動分析し、「見たいはずの情報」 を優先的に 画面 に届けようとします (協調フィルタリング によるパーソナライズ機能)。 これは利用者の利用目的に最適化するという意味もあれば、それによって利用者の興味を惹き続けて利用時間を伸ばそうという マーケティング 的な理由もあります。
しかし自分の好みや意見に合致する情報ばかりを目にし続けると、 異なる意見や新しい情報に触れる機会は減り続け、視野もどんどん狭くなるでしょう。 自分と同じ意見ばかり見ることで、「世の中の多くの人が自分と同じ考えだ」 と錯覚し、偏った自分の意見が修正されることなく 固定 されてしまう危険性があります。 また似たような情報の発信者のみ目に入り、そうした人たちと繋がって同じような意見ばかりをやり取りする中で、それがどんどん強化され、排他的になったり先鋭化してしまうこともあります。 これは一般に エコーチェンバー と呼びます。
趣味 や学術的な話題であれば、自分の好きな情報ばかりを見るメリットは大きいでしょう。 用途や目的がはっきりしているなら、適切な ゾーニング は限られた時間を有効に使う優れた方法です。 しかしこれが社会問題とか政治的・思想的な テーマ となると、世の中を 歪んだ形に認知 してしまうかも知れません。 反対意見が見えなくなるために自分たちの誤りにも気づきにくくなるでしょうし、デマや 陰謀論 の矛盾も見えなくなってしまいます。
ログインせずに利用してみる、ネット以外の情報も参照してみるなど
バブルから抜け出す一番簡単な方法としては、SNS などのサービスを ログイン しない状態で利用する、SNS やネットのサービス以外の情報も見てみる、自分とは反対の立場にある人物の意見をあえて積極的に見るようにするなどが有効です。 それによってこれまで見えなかった情報や意見が目に入り、物事を多角的に見ることができるようになります。 また自分の狭い興味や関心の外にも面白いもの、優れたものがあると認識することができるでしょう。
ネットは使い方によって自分の世界を広げることもあれば、狭めることもあります。 それに気づいて利用できるかどうかが、ネットを賢く使いこなす リテラシー の第一歩と云えます。







