同人用語の基礎知識

厳選タイム

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真のファンなら、脱落せずついてきてくれるはず…! 「厳選タイム」

 「厳選タイム」、あるいは 「読者厳選タイム」「視聴者厳選タイム」「プレイヤー 厳選タイム」 とは、続き物の マンガアニメ、動画・ライブ配信、ゲーム などにおいて、作品が途中で停滞したり盛り下がったりするタイミングを指す言葉です。

 どんな作品でも配信でも、流れの中で盛り上がるポイントとそうでないポイントがあります。 盛り上がるポイントでは人は勝手に集まってきますし、すでに集まっている人たちも集中して見守ってくれるでしょう。 しかしピークを過ぎて流れがひと段落したり停滞したり盛り下がると、人は徐々に離れてしまうでしょう。

 そこで 「人が離脱しやすいポイント」 に対して、乗り越えてしっかりと着いてきてくれる熱心な ファン読者・視聴者らと、そうでないライトなファンとを区別・分別する 「ふるい」「フィルター」 としての機能を見いだし、作品を制作している側が 自虐的 に 「○○厳選タイム」 と呼ぶようになりました。

 なお実際に生き残って 厳選 された真のファンは、よく訓練されたファン とか 「精鋭」「最精鋭」「百戦錬磨」 あるいは 「信者」 などと呼びます。 結果的に 古参 を指すこともあります。

 またそれが後々語り草になるほどの脱落ポイント (停滞や盛り下がりどころかスキャンダルや 炎上 といった強烈なもの) だった場合、それを ネタ として 「面構えが違う」 と表現することもあります。 これはマンガ 「進撃の巨人」 のセリフ 「おそらく2年前の地獄を見てきた者達だ」「面構えが違う」 を 元ネタ とするフレーズで、「2年前の地獄」 部分に離脱理由を当てはめて挙げ、生き残った精鋭ぶりを称えたり逆に揶揄する ネットスラング となります。

とりわけ動画配信などではシビアに感じられる 「視聴者厳選タイム」

 ファンが離脱する恐怖はどんな ジャンルコンテンツ を作っていても感じるものです。 アニメやゲームならば、盛り上がりの停滞と同時に強力なライバルとなる裏番組の開始とか似たジャンルの新作ゲームのリリースなどが、既存ファンが一気に離脱する一つのタイミングでしょう。

 また刻々と変化する視聴者数 (同接数/ 同時接続者数) が リアルタイム配信者・視聴者ともに可視化され 共有 されてしまう ネット での生配信・ライブ配信の場合も、このプレッシャーは大きくなりがちでしょう。

 雑談やトークならば、本人の機転や努力によって何とか盛り上げたり停滞を防ぐことができても、例えばゲームの 実況 などで、操作が難しいポイントにはまって何度やっても失敗が続くような状況になると、画面上は同じことを繰り返しているだけになりがちです。 プレイがうまくいかない焦りとともにしゃべる内容もだんだんなくなって、リアクションが薄くなったり、つい無言になってしまったりもします。 それまで増えていた同接者数も離脱者と相殺されて伸びがピタリと止まり、少しずつ減り始めたり何かのタイミングで激減することもあるでしょう。

 こうした状況はゲームのプレイ実況をやっていればしばしば訪れますから、ある程度配信慣れした 生主 や YouTuber、VTuber なら事前にあれこれ準備したり、シミュレーションを行って対策は練っておくことが多いものです。 しかし 「初見プレイ」 みたいな配信では、仮に事前に下見を重ねていたとしても、それが見るものにあからさまに感じ取られてしまうようなプレイは厳しいでしょう。

 いきおい 「視聴者厳選ターイム!」「みんなしっかりついてきてね!」「ここ乗り越えたら本当のファンだからね!」 といった半分冗談・半分本気で必死なセリフや態度が、視聴者に対してと云うよりは、配信者が自分自身を鼓舞するかのように飛び出したりもします。

ゲームにおける厳選行為とプレイにおける厳選タイム

 ゲームにおいてキャラのスキルやジョブ、進化、アイテムパラメータ などが最強状態になるまで繰り返す行為を厳選と呼びますが、この厳選行為を行うことを厳選タイムと呼ぶこともあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2019年3月14日)
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