同人用語の基礎知識

呪文/ いつもの呪文

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中国の巨大検閲システム 「金盾」 を利用した中国からのアクセス遮断の 「お札」

 「呪文」「いつもの呪文」「いつもの文字列」 とは、掲示板 2ちゃんねる などで、中国国内からと思われる インターネット のアクセスを弾くために使われる文字列、文章のコピペ素材のことです。 虫避けの意味で 「バルサン」「バルサンを炊く」 とも呼びます。

 他には、中国人利用者らによる 画像 などのパクリ (勝手に転載する) に頭を悩ます 同人 の関係サイト、コスプレ の関係サイトなどで、「中国からのアクセスを遮断する目的」 で使われるケース (トップページなどに掲載したり、HTML のソースに混ぜたりする) もあります。

 具体的な内容は、下記のようなものとなります。

魔よけのお札のようにして使われる、主な 「呪文」(キーワード)

呪文
呪文で使われる文字列

 中国は共産党一党独裁の国ですので、経済的に大幅な自由主義を採用したり経済発展を遂げたり、あるいは旅行などで気軽に訪れることが可能になってはいても、「政治的に反対する立場、多様な思想を一切認めない」「選挙などは一切行われず、いわゆる民意も存在しない」 国となっていて、日本などとは全く違う政治体制となっています。

 共産党の政治方針や共産党指導部の意見、政策は絶対で、政府を国民が批判することは許されず、国内の報道機関なども原則として全て共産党の下部組織や、その指導を強く受けたものとなっているんですね。

忘れがちですが…一党独裁国家なんですよね、中国って…

中国は共産党一党独裁の情報統制の国
中国は共産党一党独裁の情報統制の国
「金盾」 の他、党や省ごとに存在する宣伝部が
大規模なネット評論員部隊を組織して統制を実施

 こうした 「報道管制」「情報規制」 は、世界中と繋がっている ネット の世界でも例外ではなく、「金盾」 と呼ばれる検閲のための仕組みが国によって作られていて、権力者の側が 「これはまずい」 と判断した情報や資料、言葉などは、市民がネットで調べようとしても、検閲されて見ることができなくなっています。

 そうした言葉やキーワードで検索をすると情報が見えなくされていたりネットそのものが遮断されたり、場合によってはそれを見ようとした市民がどこかに連れていかれたりします。 システム的にアクセスを撥ねているだけではなく、共産党や各省ごとに設けられた宣伝部が大規模なネット評論員部隊を公式に組織して統制を実施、あからさまな情報や思想の取り締まりを行っています。

 そこで政治、外交や歴史問題を扱う話題などでは、中国からのアクセスを遮断するために、こうした 「共産党が禁じているキーワード」 を貼り付けて 「魔よけの札」 のような扱いをするようになりました。 その前提には、中国からのアクセスが急増していること、それらの接続元からの書き込みが、しばしば組織だった反日的な書き込みだったり、荒らし 行為としか表現できないものだったりで、しかも頻発していたことがあります。

 なお上記の文字列は画像で、このサイトではテキストとしては禁止ワードを含まない内容にするよう努力しているのですが…中国の皆さんは見えているでしょうか。 中国のオタク系サイトとか見ていると、「日本人オタクはアグネス・チャンを嫌っているが、彼女はイギリス統治時代の香港生まれだから中国人ではない、一緒にしないでください」 なんて意見があったりして、結構親近感を持ってるんですよね。

 歴史問題などではあちらさんの主張に対してボロクソに書くこともある筆者ですが、画像のパクリは困りますが、原則的にはオタク話、腐女子話で中国の人とケンカするつもりは全くありません。 むしろ友情を感じます。 一時アクセスが急増したのにその後激減したので、ちょっと心配しています…。

ネットの自由もあとわずか…? 世界中が似たような検閲を開始

経済発展著しい中国…厄介な隣人と、これからどう付き合うか
経済発展著しい中国…厄介な隣人と、これから
どう付き合うか

 ちなみにこうした 「情報監視、隠蔽の大掛かりな仕組み」 は、何も一党独裁の中国だから実現しているだけだ、遅れた時代錯誤の仕組みだ、と、笑ってもいられません。

 アメリカやイギリスなど欧米各国も軍事機密の保持のための 「エシュロン」(Echelon) を持っていますし (公に存在を認めたことはありませんが、米英など一部の国が参加する形で運営されているとされます)、また 児童ポルノ をネットから締め出すという建前で、こうしたネットの規制は強まる一方となっています。

 また日本も、青少年向けの フィルタリング として 青少年インターネット規制法 などを検討、それに続こうとしています。

 有害情報 (と、片方が思うもの) に対する 「反論」 なら、情報を受ける側がどっちが正しいのか自分で情報を調べて検証、判断することができます。 それが本来の正しい情報の扱い方、メディアリテラシーネットリテラシー の考え方でしょう。

 しかし 「遮断」「隠蔽」 では、そもそもその情報が本当なのかも判断できなければ、そういう問題や対立軸があるのすら分からなくなってしまいます。 だからこそ、表現の自由 と 「知る権利」 は、市民が正しい判断をするためにもっとも大切な権利のひとつとして存在し、「国や権力の側」 を制限するための 「憲法」 で、国民の権利 (義務も伴う) としてうたわれているわけです。

 隣の政治体制の違う国のおかしな政策だ、と、笑っていられないのが怖いですね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年10月11日)
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