小手先の技術より戦う意思、闘志こそが強さの証 「ストロングスタイル」
「ストロングスタイル」 とは、元々はプロレス用語で、レスラーが自分の感情 (主に怒り) をレスリングの中で表現していく競技スタイルのことです。 これが転じて ネット などでは、感情を露わにし、誰彼構わず挑発的・攻撃的な人や言動、あるいは情け容赦のない 無慈悲 さ、むき出しの凶暴さ、捨て身の無鉄砲さなどを指して広く使うようになっています。 なお ストロング とは、そのまんまですが英語で強さのことです。
言葉の 元ネタ は人気プロレスラーのアントニオ猪木さんが提唱したレスリングのスタイルです。 技術的なレスリングの妙技というよりは感情的で闘争や格闘に向けるひたむきな姿勢、あるいは生き方そのものを指し、格闘技・競技としてのプロレスに、よりドラマチックな 物語性 や興行ショーとしての エンターテインメント の魅力を付加するものだとも云えます。 これらは 「闘魂」 という言葉でも表現されます。
猪木選手やプロレス全体の人気が高まるにつれ、言葉としてのストロングスタイルも様々な場で使われるようになりますが、時をはるかに経たネット時代でも使われているのは、猪木選手やプロレス・格闘技に関する マンガ などの影響もあるのでしょう。 似たような ニュアンス で使われる言葉に 「熱血」「喧嘩上等」「見敵必殺」「狂犬」「無骨」 もあり、けんか腰で勝負事への貪欲さをあらわす言葉として定着しています。
無鉄砲、捨て身の意味でも広く使われる 「ストロングスタイル」
一方、対象を選ばず、単に 「過激だ」「常識外れのチャレンジャーだ」「脳筋」 という意味で使われることもあります。 例えばあまりにアクロバティックな オナニー をストロングスタイルオナニー、ゲーム で 無課金 の プレイヤー が無謀にも強敵に挑むプレイスタイルをストロングプレイと呼ぶなどです。 元ネタや言葉の成り立ちとはほとんど無関係に、ネットの 掲示板 などで使われているのを文字だけで判断してアレンジした ネタ のような使い方もあり、そのバリエーションは無数にあるといってよいかもしれません。
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