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裏づけのないあやふやなニュース…「飛ばし記事」

 「飛ばし記事」「飛ばし」 とは、新聞や雑誌、テレビやラジオなどの報道で、裏づけがきちんと取られていない報道記事、事実関係の確認を取っていない、あやふやで信憑性の乏しい記事のことです。

 影響力の大きなマスコミ報道などでは、報道内容についてそれが真実なのかどうか、客観的に正しいことなのかどうか、確認作業は必須となっています。 そうでなければ嘘やデマを広め世の中を混乱させる原因にもなりますし、自分たちマスコミの信頼性も大きく失ってしまいます。 その意味で 「ろくに確認を取らない記事」 は、あってはならない記事となります。

スクープ主義と、ある目的に沿った意図的な飛ばし

 ただし裏づけを取らない 「飛ばし記事」 でも、それが本当だった場合には、「勇み足ではあったが、真実を伝えた」 ことになり、結果オーライ的に追認される場合もあります。 事実であるなら事後検証もされず、「裏づけを取ってなかった」 ことが問題になりづらいのですね。 ベテラン記者の経験に基づいた判断基準や、当事者と記者との 「阿吽の呼吸」 が 「職人芸」 的に肯定されがちな問題もあります。

 本来は、伝えたことが事実かそうでないかは関係がなく、「きちんと手続き・ルールを踏まえて書かれた記事かどうか」 が大切です。 そうでなければ、他社を出し抜いてどこよりも早くニュースを配信したい、それが報道としての ステータス を高め売上増加にもつながるというスクープ主義の暴走を招きかねません。

 それを防ぎルールを守る仕組みは、それぞれの報道機関が社内に制度として持つべきです。 そうでなければ、マスコミ業界内での 「身内庇いあい」 の空気、「情報源の秘匿」 に名を借りた 「情報開示の拒否」 という事後検証を阻む日本のマスコミ独特の慣習もあり、うやむやになるケースが少なくありません。 それどころか、報道内容が間違いであっても、事後検証がされないために、「誤解を招く表現ではあったが間違いではなかった」「単なる見解の相違だ」「誤報ではない」 などと開き直るケースすらあります。

 逆に、「事実関係を確認したら書くことができないから、あえて確認しない」 という、本来の報道人、マスコミ人としては許されない故意犯的な飛ばし専門のゴシップ記者の存在なども、とりわけスポーツ新聞や芸能ゴシップ関係の雑誌などでは存在するようです。

 自らの良心に従い、あえて既存のルールを破り身の危険も顧みずに 「社会正義のために姿を隠す巨悪の闇を暴く」 といった確信犯的な動機で命がけの報道を行う人もいますし、それがしばしば世の中を変えてきたのも事実ですが、「報道」「マスコミ」 の果たすべき責任から見たら、記者失格となってしまいます (人間のモラルとして失格かどうかは、また別の問題です)。

「飛ばし記事」「観測記事」「ミスリード」「捏造」…メディアの持つ危険性

 「情報源の秘匿」 は隠された不正を暴くための内部告発にとっては、とても大切です。 しかしこれは、「匿名で誹謗中傷を行う」 という、マスコミが批判するごく一部の ネット の闇の問題と、やってることは一緒です。 ろくな裏づけを取らず 「誰から情報を得たか」 の立証さえしないのでは、マスコミ側の 自作自演 も簡単に行えてしまいますし、場合によっては、ごく一部の企業や団体、特定の人々に利用されたり、それらとマスコミが共謀しての利益誘導も、簡単にできるようになってしまいます。

 マスコミは頻繁に間違うし、時として意図的に嘘をつくことがある、さらに嘘 (捏造) だと発覚するとさすがにまずいので、「確認してなかったので嘘だとは分からなかった」「確認不足だっただけで、嘘を伝える意図はなかった」 という詭弁を使う場合がある、などの当たり前の事実を肝に銘じたいものです。 本当にそうなのかちょっと疑ってかかる、他に情報を得る場所があるなら、そこも当たってみるなど、嘘情報に踊らされない賢さ、メディアリテラリー を身に着けたいものです。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年3月7日)
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