お行儀の悪さや恥ずかしい姿が逆に萌える? 「ガニ股」
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いくらジャージ着用でも さすがにM字開脚は色々ハズいだろ… (寐津菟かき子) |
「ガニ股」(蟹股/ ガニマタ)とは、足の膝が外側に曲がり、正面から見て両足がOの字もしくは◇型状に開いた立ち方や歩き方を指す言葉です。 加齢による筋力の衰えや姿勢の悪さから来る大腿骨の外側へのねじれなどによる身体的なものもあれば、本人が意図してそのようなポーズや歩き方をする場合もあります。
医学用語ではなく単なる俗語で、由来はつま先が外側を向いた歩き方がカニの姿に似ていることによります。 似たような状態をO脚と呼ぶこともありますが、本来は別のものです。 一般にお行儀の悪い、みっともない足の形とされています。
一方、ガニ股の逆は内股、歩くことは内股歩きと呼びます。 また顔を下げ両手の指を絡ませながら内股になるのはもじもじポーズと呼ぶことが多いでしょう。 恥ずかしがったりおしっこを我慢するみたいな シチュエーション でよく用いられます。 とくにおしっこ我慢 (おしがま) は、頬が紅潮し涙目になり 冷や汗をかいて懇願したり股間を手で押さえてビクンビクンと軽く痙攣する エロ い表情や動作を合法的? に非エロ・健全 な状態で描けるため人気があります。
ガニ股にせよ内股にせよ、どちらもあまり見栄えがするものではありませんが、さほど極端でない内股ならば、女の子っぽいとして評価されることが多いでしょう。 一方でガニ股にはガニ股の魅力があると感じる向きも、もっぱら 紳士 を中心に根強いものがあるようです (後述します)。
バレエのアンディオールとガニ股
しばしばガニ股と区別がつけづらいものとして、バレエのアンディオールに伴う姿勢 (ポジション) があります。 足を関節から外側に回転させる身体の使い方で、つま先を外側に開き両足のかかと部分を引き寄せる (足の外旋 (ターンアウト) ことで、安定して足の 可動域 を広く確保し脚線美を作る効果があります。 バレエの基本であり、とくに全ての足さばきの土台となる重要なものから1番2番といった足のポジションが定められています。
新しい時代のコンテンポラリーバレエやモダンバレエでは一部例外があるものの、全てがアンディオールであるクラシックバレエを中心に、この足のポジションは他のダンスでは見られない大きな特徴のひとつとなっています。 他に一般でよく知られるのは、バレエとつながりが強いスポーツのフィギュアスケートくらいでしょうか。 ポワント (つま先立ち) や優美な四肢の動き、チャイコフスキーらによる幻想的で ロマン あふれる優雅なクラシック楽曲とともに、これぞバレエといった魅力があります。
しかしダンスの一部分を スチル として切り出すと人によっては単なるガニ股に見え、またそれが端正なバレリーナや美しい衣装、芸術性の高さとのギャップから目立ってしまうという部分もあるのでしょう (同様の 切り抜き はフィギュアスケートでもよく見られます)。 実際の 舞台 で スポットライト を浴びて踊る姿や、せめて 動画 で動く姿を見るとまた全然違うんですが、こればかりは仕方がありません。 目のまばたきの途中を切り取った半目の 画像 を見て変顔だと笑うようなものです。 またバレエを習い始めて間もない初心者で、足の使い方の切り替えがうまくいかず 日常 でつい足を外側に向けたり、まだ筋力が不十分で中途半端な姿勢になってしまうこともあります。
ガニ股を珍重する人々も
一般にガニ股は見苦しいもの、恥ずかしいものと認識されています。 足を広げがちな男性でも姿勢の悪さから習慣化したものを含めお行儀が悪く見えますし、意図的に行うものについては威嚇のためのオラついた感じがして周囲に強い不快感を与えがちです。 とりわけ女性では恥ずかしいもの、みっともないものという意識が強く作用するでしょう。
一方で、だからこそ魅力があると考える人がいます。 そもそも女性が足を広げるという姿勢にエロさがありますし、とくに美しい女性が不釣り合いで不格好、マヌケな姿勢を取ることにグッとくる ヘキ の持ち主は結構多いでしょう。 それは姿勢そのものから性行為を連想させたり、不格好で恥ずかしい姿勢を取ることによる恥ずかしみ、あるいは いじめ や 性奴隷 扱いで誰かに命じられる状態などに興奮を覚えるということなのでしょう。 中でもガニ股で ピースサイン や ダブルピース を決める カニさんポーズ は、良識ある多くの紳士にとって最高峰の一つと目されています。 場合によっては 全裸 で コンドーム腰蓑 や 便所の落書き が付与されることもあります。
またガニ股の状態で両手を足の付け根あたりに菱形の形で下げ、手先を真っ直ぐ伸ばすポーズは一般に コマネチ と呼びます。 これはビートたけしさんの ネタ のひとつが由来となっており、1970年代に体操で世界的な大活躍をしたルーマニアのナディア・コマネチ選手が着用していたレオタードの ハイレグ を強調したものとなっています。 こちらも着衣の有無によらず、うら若い女性に行わせるのが酷な レベル のみっともなさですが、あまりに大流行したこともあり、冗談や余興で行われることも珍しくないでしょう。
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