こっそり勉強したり練習したり原稿を描いたり… 「コソ〇〇」
「コソ〇〇」 とは、コソコソと隠れて何かをすることです。 代表的なのはコソ勉 (隠れて勉強する) やコソ練 (隠れて部活 (スポーツや楽器演奏など) の練習をする) です。 勉強も練習も一般的には努力の対象として評価されるものですが、若い頃はまじめっぽい振る舞いに気恥ずかしさを感じがちですし、努力した結果が悪かったらかっこ悪いとの意識もあり、試験前とか部活の試合や大会前に 「全然勉強してない」「昨日は爆睡してた」 みたいな虚勢を張りがちです。
一方で、努力を前面に出す人もいます。 とくに教師や部活の先輩などは努力する生徒や後輩を評価しがちですし、精神論 のように結果はどうあれ努力の過程や姿勢を重んじるような価値観もあります。 それを狙って 「私はこんなに頑張ってます」 とアピールするような人を 「あざといやつだ」 と冷ややかに見たりもしますが、実際に教師や先輩にかわいがられるのは世渡り上手な努力アピールの上手い人だったりもして、そのあたりも白けてしまう原因のひとつでしょう。
ちなみに 「努力が評価されるのは子供のうちだけ」「学生のうちだけ」「社会人は結果が求められる」 とは社会の厳しさとして散々聞かれますが、実際のところ社会でも、頑張っている (ように見える人) は上司や先輩から評価されるし、場合によっては結果など度外視で偉い人に気にいられた人が重要な仕事を任せられたり失敗を大目に見てもらえたり、昇進や出世も早かったりします。 これは人治的な中小零細企業だけでなく、大手企業などでもその傾向から無縁ではありません。
「結果さえ出せばいいんだろ」「実力でねじ伏せてやる」 とは社会の公正さや 正義 を信じている若い人、自他ともに認める 有能 な人ほどそう思いがちですが、企業にせよ何にせよ社会は人間が動かしていて、その人間に感情がある以上、どうしようもありません。 お調子者の同僚と明確な差がついてから理不尽さに気が付いても遅いので、割り切る ところは割りきるか、筆者 のように会社務めは諦めて自営やら起業やらでやりたいように仕事をするしかありません。 まぁ完全成果主義的な営業関係とか外資系だとまた違うんでしょうけれど。
なお 「こっそり」 そのものは、ネット用語 では 「コソーリ」 みたいに表現することもあります。
「締め切りヤバイ」「原稿進んでない」 といいつつ、こっそり
おたく や 腐女子、同人 に近いところでは、同人誌 作りのための マンガ などの 原稿 描きでこの表現が使われることがあります。 コソ原、すなわちこっそり原稿を描くという意味ですね。
プロアマ問わず、漫画家とされる人は 締め切り に苦しめられているイメージがありますし、進捗が遅れている、間に合わないかも…みたいな愚痴や 自虐的 な悲鳴を伴う 原稿実況 は 界隈 からよく聞かれます。 一方で本当に原稿を 落として しまうと、それはそれで楽しみにしている 読者 や ファン に対して無責任だみたいな意識もされますし、とくに 合同誌 や アンソロ みたいに多くの人が参加する同人誌でのそれは、場合によっては界隈から半追放されるほどの非難を浴びることもあります。 なので実際に落としてしまう人は全体からすればそう多くありません。 みんなちゃんとやるべきことはやってるんですね。 他人の遅れ気味の進捗情報を見て安心していると締め切り直前に 地獄 を見ることになります。
とはいえ締め切り前や イベント の前には界隈に 「まだ原稿進んでない」「締め切りヤバい」 みたいな空気があったりもするので、そこでことさらに 「今日は〇ページ終わりました! 進捗順調です!」 という ポジティブ な発信はちょっとやりづらい ジャンル などもあります。
このあたり、ジャンルだけでなく本人がプロなのかアマなのかセミプロなのか、あるいは専業か完全な 趣味 なのかによっても空気感はだいぶ違いますが、時代を下るにつれてあまり目立たなくなってきた感じはします。 若い人は真面目な人が多いし、人気作家となると アンチ もいて、「締め切りヤバイ」 といいつつ ゲーム だのその他のおたく活動をしているのが見えると批判されがちなのも影響しているのかもしれません。
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