ネットや社会でありがちな未来を予想… 「○○まで見えた」
「○○まで見えた」 あるいは 「○○な未来が見えた」 とは、掲示板 などで時事の話題など様々な話をしている中で、その板や スレ の利用者がするであろうその後の レス の流れや社会の受け止め方、動きなどを予想し、「これからこうなるだろう」 というのをあらわすための フレーズ です。
ありがちな例では、関東地方に台風が上陸したら、「この後JR新宿駅南口から中継が入って電車の遅延情報と帰宅 難民 の声がテレビで流される、まで見えた」 のような使い方になります。 事件事故などの報道があると、その後テレビでどのような論調となるか、それを受けて ネット民 がどう反応するかなどは、よほど特異な事件でない限り、おおよその予想はつくものです。
とくに台風といった年に何度もある報道では、その後のフローは手に取るように分かりますし、報道が東京中心になるため、地方民にとっては 「またJR新宿駅から中継か」「またそれ以外の地域にとってはどうでもいい関東圏の帰宅難民の話か」 と、揶揄したくなるのはわかります。 これはこうした テンプレ のような展開を揶揄し、自分がそれを知っていて予想できるというのを誇示するためのものとなります。
メディアで悪者にされがちなおたく・若者…
これと同じように、何か猟奇的な犯罪が起こると アニメ や ゲーム との関係性がことさらにクローズアップされ、犯人が おたく かのような バッシング が始まりがちです。 また若い人が凶悪犯罪で捕まると、統計上は若い人の犯罪発生率が下がりまくっているにもかかわらず凶悪化する若者にされたり、景気や消費が低迷すると 若者の〇○離れ でくくられたりと、メディアが行いがちな単純すぎる犯人捜しを揶揄する文脈でも触れられます。
こうした 書き込み は、とくに 予想レスとか予知レス と呼ぶこともありますが、中には単に予想や予知をするだけでなく、自分勝手な予想に対して自分自身で怒ったり絶望したり他者を攻撃するようなほとんど ネット放火魔 みたいな人もいて、様々な パターン が存在します。 例えば訪日外国人観光 客 が増えたというニュースに対して 「また外国人犯罪も増えたとかデマを飛ばして差別が激しくなるな、さすがヘルジャパン」 のようなものが代表的ですね。 このように反論しやすい愚かな存在を勝手に作り上げて反論や批判をすることは、詭弁 の一種として 藁人形論法 と呼ばれます。
なお似たような フレーズ に 「○○まで読んだ」 というのがありますが、これは未来を予想したり予知するものではなく、レスをした相手の真意を看破したり、相手の文章が長すぎて読む気がしないというのを揶揄するもので、何の関係もありません。 ただし相手がその後するであろうレスを予想して揶揄する場合は、その限りではありません。
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