作者にセンスがないとキャラもセンスのない服を着がち… 「私服」
「私服」(しふく) とは、個人が個人の立場で自由に選んで着る衣服のことです。 そのまんまですが私的な服という意味ですね。 一般的には 学校 や職場で 制服 やユニフォームなどが定められている場合に、それと対比される 概念 や言葉で、それらのない人物や キャラ の衣服なら全てが私服となります。
ただし制服などがなく自由に服を選べるといっても、学校や職場に相応しい服装とそうでない服装がありますから、たとえ自分で自由に選び自己負担で購入したものでも白い ワイシャツ に 地味 な スラックス や スカート、あるいは スーツ や 清潔感 のあるオフィスカジュアルなどは準制服や仕事着扱いとすることも多いでしょう。 一般的には普段着とか日常服、部屋着、休日服の意味で私服を使うことがほとんどと云ってよいかも知れません。 ただし芸能人、あるいは夜のお店のキャストなどのように、ラフな服をテレビや映画、店内での衣装として着ることもあるため、この場合は純然たる私物の衣服のみを私服と呼んだりします。
同じ私服でも、着用者自身の好みやセンスで選ばれた服と、保護者や家族らが選んで子供らに与えて着せている服とで、私服内の区別されることもあります。 この場合、後者を親服とかママ服 (母親が選んだ服) と呼ぶこともあります。 夫婦で夫が身なりに無頓着で妻が選ぶ場合は奥さんセレクト服と呼ぶこともあります。 おおむね着用者の年齢に釣り合わない子供っぽい服や若々しすぎる服、実用性一点張りの服、あるいはおしゃれすぎる服になりがちで、一般的には揶揄や冷やかしの意味で使われます。 「なにそれ? お母さん に選んでもらったの?」「奥さんセンスあるじゃん」 みたいな感じですね。
創作物における私服がダサい問題
学校やユニフォームのある職場が 舞台 の マンガ や アニメ、ゲーム の場合、制服やユニフォーム以外が私服となりますが、服選びはキャラのイメージに合わせる必要がある上、着用者、ひいてはその 作品 の 作者 のセンスが出る部分でもあり、描くのに苦労するという意見は多いでしょう。
決まりきった制服やユニフォームと違い私服はバリエーションが多い上、季節ごとの衣替えも必要ですし、時代ごとの流行り廃りもあります。 またギャグマンガならともかく、それなりに リアリティ を持たせた現代劇の場合、キャラがいつも同じ私服ばかりというのも不自然です。 しかもキャラが何人もいれば、その人数分描き分けなくてはなりません。 グループ に属するキャラの場合、色 などでも他キャラと区別する必要から、その年代の人物はまず選ばないような色の 担当 をさせられるキャラが出たりもします。
創作物のキャラの私服はしばしば ダサい と話題になりますが、ファッション誌や若者向けの雑誌やテレビ番組を参考にするにせよ、街中のキャラと同年代の人物の ファッション を参考にするにせよ、何をどう選ぶかは作者のセンス次第になってしまうので、ダサい扱いされるのも辛い部分があります。 まぁ 中二病 っぽい謎英語がプリントされた黒い Tシャツ にジャラジャラと アクセ をつけるとか、今どきの若者がまず着ないであろう子供っぽい服を着ていたりすると、ツッコミ したくなる気持ちはわかります。
現実世界でも学校や職場の制服は、毎朝いちいち服選びで悩まなくて済むという大きな利点があります。 それは創作物にあっても同じなんですよね…。 まぁファッションを テーマ にした 物語 だと作者にもこだわりがあってキャラの服選びや描くのが楽しいといったケースもあるのでしょうが、あまりに尖った服装は無意味に時代性を帯びてわずか数年で陳腐化してやっぱりダサく感じられたりしますし、中学生や高校生のキャラが高額な ブランド を身につけるのも違和感があります。 一枚の イラスト なら何とかごまかせても、しばらく続くマンガだと頑張っても息切れしてしまいます。 衣服への興味がない男性も多いため、男性キャラが常に作品中で最新のファッションを身に着け続けるのもそれはそれで外見ばかりに気を遣う チャラ いキャラになってしまいます。
それではと無難・定番 なものばかりを選んでも、例えばTシャツの裾を ボトムス に入れるか入れないかとか、髪型 やメイクを含めた全体の スタイル やシルエットにも流行り廃りがあるので、そう簡単ではありません。 このあたりは 筆者 も散々に悩んだり失敗もしているので、なかなか難しい問題ではあります。 結局 「もう全部制服でいいじゃん…」 になってしまいます。





