今すぐここで〇〇します… 「即〇〇」
「即〇〇」 とは、すぐに、直ちに〇〇をしますという意味の言葉です。 例えば 「即断」 あるいは 「即決」 ならすぐに決断します決定しますの意味になりますし、「即死」 なら即座の 死 を、同人 の世界なら 同人誌 をその場で 頒布 する イベント として 同人誌即売会 があります。
日常 の会話でよく使われる似たような言葉でいえば、即ではなく速になる、「速攻」 があります。 本来は素早く攻めるといった意味ですが、単に 「即座に」「今すぐに」「ただちに」「早くしろ」 みたいな意味でもよく使われ、若者言葉として 昭和 の時代から定着しています。 同じ ニュアンス で使われる言葉には マッハ やダッシュ、秒で などもあります。
性風俗サービスでは、独特なサービス名として用いられることも
「即〇〇」 は エロ の文脈でもよく使われますが、こちらは前述した意味と同じものでもありながら、ある種の固定した独特の意味や定義をしばしば持っています。 例えば 「即抜き」 ならすぐに 抜き ます、「即フェラ」 ならすぐにフェラ (フェラチオ) をしますというそのままの意味ですが、言葉通りの意味以上に 「すぐ」 であり、例えばデリヘル (デリバリーヘルス/ 無店舗・派遣型の性風俗サービス) で客と嬢 (キャスト) が出会った瞬間にいきなり下半身にしゃぶりつく、嬢を呼び出した先の家の玄関やホテルの部屋の入り口で双方が 着衣 のまま即座に口にするみたいな極端なプレイを指すことが多くなっています。
同様に 「即ハメ」 も、単にすぐにセックスできますというよりも、出会い頭にいきなり挿入したり、部屋の入り口で前戯も何もすっ飛ばして突然挿入するみたいな意味で使われたりします。 すなわち即フェラも即ハメも 「即〇〇」 という形式の、しばしばオプション扱いとなる 「プレイ」 を指す呼称でもあるのですね。 なお即ハメは即フェラの派生として使われるようになった言葉ですが、性風俗では原則として本番行為は禁止です。
疑似的な性犯罪だったり支配欲・征服欲を満たすためだったり
こうした行為は一般の恋人同士でも行うことはあるのかもしれませんが、言葉として使われるようになったのは性風俗の世界であり、「面倒なあれこれをすっ飛ばしていきなり行為を行う」 というある種の時短サービス (短時間で終える格安の抜き風俗) として広まったものです。 また単にプレイ時間を短くするという以外にも、「いきなり性行為を行う」 という行為そのものに何らかの価値を感じる男性も少なくないでしょう。 まるで女性の身体をそのためだけの道具にしているかのような強烈な背徳感や女性に対する支配感・征服感、玄関先などでいきなり行う非日常性や女性の淫乱っぽい行動に対する淫靡な魅力が感じられるという人は少なくありません。
もっとも性風俗などは、店舗型であれ無店舗型であれ、プレイ前に客を風呂に入れて入念に身体を洗うなり性器をおしぼりなどで拭うなりの衛生管理は必須のものです。 単に不潔にならないようにするのはもちろん、性病やその他の 病気 を持っているかどうかを外見から判断するためのものであり、マナーではなく鉄則のような扱いがされるものです。 即フェラなどはそれがないか限りなく少ない (瞬時にゴムをつけるとか) ため、女性側の心身への負担は大きく、別途オプション扱いとなることが多いでしょう。
それゆえに男性も興奮するのでしょうが、お店でそれをするにせよ合意の上で恋人にそれをしてもらうにせよ、事前にきちんと洗っておくなど清潔を保つ配慮は必要でしょう。 このオプションを選ぶ場合はだいたいそれがセットになっていますし、嬢が不快感を覚えるような状態のままだとその後のプレイが続行不能になったり、一発で 退場・出禁 にされても仕方がないNG行為です。
またフェラと違い性器が濡れていない状態での挿入は男女ともに、とくに女性側には負担が大きいので、別に合意があれば性行為などは自由とは云え、恋人やパートナーとそれを行うのは止めるべきです。 疑似的 なレイプ・凌辱 感があって良いという人もいますが、頭の中で 妄想 するのではなく現実の女性を相手に実際に行いたいと強く思うような心理状態は、感覚的に性犯罪者一歩手前にまで性的欲求が来ているのかもという自覚は持った方が道を誤らずに済むかもしれません。
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