東西南北、どこに行けばいいのか目的地を示す 「地区」
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| 地区を間違えると まさに命とり… (有明いく子) |
「地区」 とは、限定された土地の区切りを意味し、行政や都市計画などで特定の目的のために指定される一定の範囲を指します。 東地区とか再開発地区とか商業地区みたいな使い方ですね。
行政区画の用語的には 「地域」 よりも狭い範囲に対して使われことが多く、さらに狭い範囲は街区、ひと昔前までは字 (あざ) や小字 (こあざ) と呼びます。 ただし一般用語としてはもっと指す範囲は広く、例えば関東地区とか東日本地区、アジア地区みたいな使われ方もされます。
似た言葉に英語のエリア (area) がありますが、こちらも言葉として指す範囲がとても広く、もっぱら本来の意味でもある区域を指す使われ方がされものの、地域 (region) や地区 (district)、街区 (block) なども含めて使われることも多いでしょう。 また人の活動など対して分野や領域、ジャンル や カテゴリ の意味で用いることもあります。
同人イベントで地区単位の間違いをすると命取り…
同人 の世界においては、コミケ など大規模な 同人イベント が開催される 会場 で、複数の建物や建物内のいくつかの ホール にまたがって開催される場合に、それぞれの場所を示す際に使われることもあります。 例えば 東京ビッグサイト の場合は、施設として東展示棟、西展示棟、南展示棟などがありますが、それぞれを東地区とか西地区と呼んで区別します。 さらにそれぞれの地区の中のホールを東ホール1、西ホール2みたいに分けます。
イベント会場全体で見た場合は地区は会場全体の下、ホールやブロックの上という位置づけになります。 個々の サークルスペース の 配置 はもちろん、どの場所にどのジャンルが割り当てられているかも開催日によって異なるケースが多いので、カタログ の 配置図 でよく確認し、また会場内で迷った場合は壁面の案内や会場MAPで確認するようにしましょう。
とくに人が列になって流れているような場で誤った方向に進行すると、途中で進路変更もUターンもできずにとんでもない場所へ進んでしまうこともあります。 大規模な会場はどこも広大で、地区単位で誤った方向に行くと元の場所や目的の場所に行くのに大変な時間がかかりますから、動く前によく確認することが大切です。







