誉め言葉として使うケースが多いものの… 「ハイエース」
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| やっぱアルベルよりハイエース!? （有明いく子） |
「ハイエース」（HIACE） あるいは 「ハイエースする」 とは、女性を車で連れ去りたい、あるいは車内に監禁して性的ないたずらや 凌辱 をしたいといった意味の言葉です。 画像 掲示板 ふたばちゃんねるなどで 「〇〇ちゃんをハイエースに連れ込んで〇〇したい」 みたいな ネタ としてよく使われます。
通常はどこかにさらっていきたいほどかわいい、素敵だ、萌える、好きだみたいな誉め言葉、称賛表現として使うケースが多いのですが、言葉そのものは車で拉致・誘拐・監禁・乱暴するという犯罪行為そのものの表現であり、いくら おたく 特有の偽悪・露悪 的な過剰表現や単なるネタとはいえ、あまり表向きで使えるような言葉ではありません。
元々女性や女児、あるいは性別や年齢問わず連れ去りに車を使うケースは少なくありませんし、大型のワンボックスカーやミニバンなどはそうした用途にしばしば用いられます。 実際に事件も起きているし、18禁 の マンガ はもちろん、やくざものやサスペンスものの映画やドラマでもよく描かれます。 実車が盗難被害に遭いやすい （海外などでもよく売れる） ことや、広い車内で性行為などが容易、しかも犯罪組織が盗難車を犯罪用に使うことなどもあって、イメージとして小道具に使いやすい部分があるのでしょう。
それが 「ハイエースする」 といったある種の おたく用語 や ネットスラング として一気に広がった理由の一つに、前述した掲示板でのあれこれの他、著名人気マンガ家 クジラックスさんの ロリ 系の作品での同種表現があります。 ただし直接の 元ネタ としばしば呼ばれる 作品 で実際に使われたワンボックスカーの車種は、ご本人が日産のキャラバン （CARAVAN） だったと述べています （実際にフロントのフェンダーアーチとか見るとキャラバンっぽいです）。
同氏には当該以外にもワンボックスやミニバンを小道具に使ったものがいくつもありますが、掲示板などとの関係を含め、このあたりの経緯や言葉そのものの初出は不明です。 なお同氏の作品から派生した ネットミーム として、「嘘をつきました」（20歳なんですけど！ ふくしの…大学？ に通ってるんですけど！ のコマで使われたもので 「らぶいずぶらいんど」 から派生したもの） などがあります。 著名人が同氏の作品について話題にしたり、売れっ子で何かと注目を集める 作家 でもあります。
いずれにせよハイエースは前述のような意味で広く使われていますが、掲示板などでのネタの範囲を超え、一部では声優さんやタレントさんの SNS での リプ や、あるいは YouTuber や VTuber らの 配信 の コメント などで ファン が 「かわいい」「好きだ」 といった意味でこの言葉を直接ご本人に向けて使うケースも見かけます。 「ハイエースしたい」「これは即ハイエース」 みたいな云い方ですね。 しかし元々の意味が意味ですから、さすがにやめた方が良いでしょう。
日本を代表するワンボックスカー 「ハイエース」
トヨタ自動車が1967年から製造・販売するハイエースは、長方形の形をしたワンボックスタイプの車です。 エンジンの上に運転席が乗るキャブオーバー型の貨物・乗用車であり、かつてはトラックや標準ボディサイズのものもあったものの、その後はワゴンタイプのロングサイズやスーパーロングのみのラインナップとなっています。
車内は広々としており貨物スペースに優れ、また最大で10人乗りが可能など、宅配業や送迎用のバス用途、資材や機材の運搬が必要な建設関係の移動用など、もっぱら業務用 （商用） に用いられることが多くなっています。 またキャンプやマリンスポーツ用の遊具やオートバイ、自転車などを車内に積載でき、レジャー用としても広く用いられます。
とくに一般の自家用の乗用車がセダンやクーペタイプばかり選ばれていた時代に、荷物をたくさん積めて大きさの割に取り回しも楽で、しかも運転席の高さからくる見晴らしの良さから運転もしやすいなど、一部では個人用としても重宝される車でした。 商用車上りだと中古で安く手に入るのも魅力でしたね。 ただまぁ軽自動車のワンボックスなどと違いハイエースを所有して日常使いするのは結構大変なので、レンタカーでの利用だったり、友達で持っている人がいると助かるよねみたいな感じでしたが。
その後セダンやクーペが流行らなくなり、ステーションワゴンなどが流行った後に SUV とミニバンが売れ筋となりますが、便利なハイエースはこのタイプの車の代表として業務用としてはもちろん、アウトドア関係のレジャー用としても圧倒的な存在感を持っています。 やっぱ イキっ たアルベル （アルファード・ヴェルファイア）（残クレ DQN ファミリー仕様） より健気に仕事に精を出すハイエースよね ♥ みたいな。 まぁベルアル高いし内装なんかも凝りすぎてて、業務用でなくとも雑用やアウトドア用途だとシンプルな方が気が楽なんですよね…。
ハイエースの ライバル となる国産競合車としては、前述した日産キャラバン （初代は1973年） の他、マツダのボンゴ （BONGO） やボンゴバン （BONGO VAN） があります （初代は1966年）。 自社開発したモデルもありますが、トヨタやダイハツからの OEM供給を受けたモデルもあり、ハイエース・キャラバンの二強もしくは一強＋１には及んでいません。 またハイエースも販売系列の関係で姉妹車としてレジアスエース （REGIUSACE/ 車体や基本的な仕様はハイエースと同じ） があります。 とはいえハイエースと比べると知名度の点で差がありすぎるため、エンブレムをハイエースに変えた方が高く取引できるようです。 実際、違いはエンブレムと書類の名前だけですし。 その後、2020年４月17日にはハイエースの一部仕様変更にあわせて廃止となっています。
筆者 もワンボックスカーは便利だし楽なので、普通車と併用するセカンドカーとして小さい軽 （ダイハツのハイゼット （HIJET） を中心に何台か乗り継ぎましたが、仕事で半年くらい乗っていたハイエースは本当に便利でした。 何かと揶揄されがちなプリウス （高齢ドライバーによるアクセルとブレーキ踏み間違いによる事故を揶揄するプリウスミサイルとか） 同様、あまりに知名度が高いがゆえのあれこれなのでしょうが、ネット用語はネット用語として、おかしな使い方をして何も悪いことをしていない現実の車に悪いイメージがつかないようにしたいものです。
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