半端じゃないことへの称賛として 「パない」
「パない」 とは、「ハンパない(ハンパじゃない)」 という意味の略語です。 ハンパ (半端) とは中途半端とか出来そこない、どっちつかずの態度、煮え切らない半端者といった意味なので、ハンパないというのは生易しくなく本物だ、ガチ だ、徹底している、普通じゃないといった意味となります。
ネット などでことさらに 「パない」 が使われるのは、いかにもちょっと砕けた若者言葉、それも少々ヤンキー・不良っぽいというか頭があまりよくなさそうな人が使いがちな言葉なので、露悪的 にそれを用いるという ニュアンス があります。 また実際、「ハンパじゃねー」 といった言い方はそれこそ昭和の時代から使われていたりもするので、それをさらに略した軽薄な言い回しにおかしみを感じる部分もあるのでしょう。
なおほとんど同じ言葉に 「パネェ」 もあります。
大迫選手大活躍で 「○○半端ないって」
「○○半端ないって」 という ネットスラング もあります。 こちらは2008年12月に開催された第87回全国高校サッカー選手権大会において、その後日本サッカー界を代表する実力派選手となる大迫勇也さんの活躍を賞賛する 「大迫半端ないって」 が 元ネタ となったフレーズです。
この大会で大迫さんの所属する鹿児島城西高校は準優勝となり、本人は大会の歴代最多得点となる10ゴール・10アシストを記録。 一躍脚光を浴びるとともに、その後のプロとしての活躍の中で度々使われていましたが、とりわけ2018 FIFA ワールドカップ のグループリーグH組第1試合となるコロンビア戦 (2018年6月19日) で先発 FW として出場して大活躍し日本チームは勝利。 テレビ報道が盛り上がる中、インタビューに応じた中西隆裕さんの コメント 「大迫半端ないって」 もブレイク。 一躍大流行語となり、様々なものに当てはめて使われるようになっています。