同人用語の基礎知識

Sorry、
This Homepage is Japanese only!

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大流行した謎の呪文…「Sorry、This Homepage is Japanese only!」

 「Sorry、This Homepage is Japanese only!」 とは、インターネット 初期の頃に、日本人による数多くの個人 ウェブサイト (ホームページ) でよく見られた、謎の呪文です。 通常はサイトの トップページ に、注意書きのような形で掲示します。

 ネット を通じて世界中の誰がアクセスしてくるかわからない中、日本語の コンテンツ しかない自分のサイトを外部公開する際に 「日本語が分からない訪問者に対するお詫び、配慮」 のために記した一文ではあるのですが、言葉や文字列としてやや雑なため、ある種の ネット用語 のような扱いにもされている言葉でしょう。

 本人は 「日本語しかないです」 というつもりでも 「日本人以外お断り」 にも取られる文章、日本語が分からない人を対象としながら英語圏しか意識していないことや、「ホームページ」 の誤用、さらに決定的なのが 「全角文字でアルファベットを書いている」 という面白み (英語など欧米の半角文字環境だと文字化けしてそもそも読めない)。 あまりの 突っ込みどころ満載 で、ある種の 「インターネット 黒歴史」「厨房 のサイトにありがちなこと」 のような ネタ にもなってしまっている言い回し (文字列) だと云えるでしょう。

文字列のパターン

Sorry, This Homepage is Japanese Only.
Sorry, My Homepage is Japanese Only.
I'm sorry. It's Japanese only.
I'm sorry for we have Japanese document only.

なぜこれほど流行ったのか

 こうした文字列を誰が最初に始めたのかについては諸説あります。 筆者 が初めてインターネットに触れたのは 1995年のとある大学の研究室においてでしたが、その頃には大学の 公式 とは別に、教員や大学生、院生などが立ち上げた個人サイトなどに、すでにこうした文字列をしばしば見かけました (そもそも当時は大学公式サイトもあまりなかった)。

 その後、そこそこ影響力のある エンターテインメント系 企業のサイトがトップページなどに似た文章を記載していたのを見た個人が一斉に真似て掲示しはじめ、さらにある種の 「ネットマナー」「ネチケット」 として流布し爆発的に広まったような印象がありますが確証はありません。 全角版も事情を知らずにそうしたのか、ある種の揶揄やネタで書かれたものが伝播してこうなったのかも不明です。

 ちなみに当時の個人サイトといえば、多かれ少なかれ おたく系 のサイトの比率が高く、これに影響された海外のサイトが真似をするパターンもあったりして、謎ルール・謎の呪文として日本以外の国のサイトでも一定の幅を利かせていた時期もあります。

「世界につながってるインターネット!」 の高揚感

 こうした文字列の流布については、「英語は苦手だけどちょっと使って見栄を張りたい」「みんながやってるから自分も…という同調性」「深く考えず謎ルールに従う従順さ」 の発露だとも云え、乱暴に 主語を大きく すると、いかにも日本人っぽい振舞いな感じもします。 これを 「アホだ」 と笑うのは容易ですが、1990年代末から2000年代初期の時代性や、おそらくは初めてのホームページ作成&公開という当時の 作者 の気持ちを考えると、ちょっと懐かしいような、切ないような気もします。

 その後ネットは一般化して、今では誰でも簡単に情報発信ができます。 しかし当時は、一般の個人が自分の意見や作品を広く発信する方法はほとんどなかったに等しく、イベント に参加して手渡しするか、それ以前からあった パソコン通信 くらいしか方法がありませんでした。 そのパソ通も、原則的にはそのネットワークに登録した日本人ユーザーだけが対象だった点を考えると、この頃インターネットをはじめた人にとって IT の進化と 「世界につながってるインターネット!」 が目の前に突然ババーン!と現れた衝撃は、相当なものがありました。

 自分のサイトに載せた SS などの文章、あるいは イラストCG が、そのまま世界につながっている。 世界中の誰からでも見られるようになる。 「あ、でも、相手は外国人でせっかく来てもらっても日本語が分からないじゃん! どうすればいいの!!! なんか書かなきゃ! お詫びしなきゃ!」 という、痛々しいまでの胸の高まり、その高揚感、期待感、緊張感。 こうした感情には個人差があり、英語に詳しい人などは当初から 「これはおかしい」 との苦言を呈することもあったとはいえ、これら当時の空気感が分からないと、「Sorry、This Homepage is Japanese only!」 の持つ独特のニュアンスは、理解不能かもしれません。

 ちなみにこの同人用語の基礎知識サイトの前身となるうちの 同人サークル のサイトにも、この文字列は書かれています (さすがに半角ですが)。 だってインターネットが、世界につながったワールドワイドがババーン! ですよ! そりゃ書くでしょ! むしろ何で書かないでいられるのか意味がわかりません! もちろんその傍らには、「この Homepage は N N 3.0 及び I E 3.0 以降の各ブラウザでの閲覧を想定しています」 とか 「リンクフリー」 なんかもちゃんと 装備 してます!

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2011年1月18日)
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