ガンガンいこうぜ! 全力でやったるぜ! 「ガンガン」
「ガンガン」 とは、その後に続く言葉に対して 「ものすごく」「とても」 といった強調の意味で使われる言葉です。 元々は神社の鐘や硬いものがぶつかって生じる大きな音から来ており、そこから転じて強い力とか激しい勢いとかを意味します。 「鐘をガンガン 叩く」 みたいな使い方ですね。
一般に広く使われる 普通 の日本語表現ですが、その後はぶつかるとか叩くといった衝突音から離れ、力強く突き進むとか勢いよく突っ走るといった使い方 (ガンガン行くぜみたいな) がされるようになり、さらに時代を下ると対象を選ばなくなっています。
またガンガンが略されガンとなり、「ガン〇〇」 といった形で何かを接尾してそれを強調する使われ方も若者を中心に広がるようになります。 例えばガンと 無視 (スルー) でガン無視 (徹底的に無視しまくる、強く拒否する)、ガンとダッシュでガンダッシュ (全力疾走とか猛スピードで突っ走るみたいな意味)、薬物でキマっている状態や、そこから転じて覚悟を決めたみたいな状態をガンギマリと呼ぶなどです。
おたく に近いところでは、1991年に創刊された雑誌 「月刊少年ガンガン」(エニックス) があります。 勢いのある良い名前ですが、誌名のガンガンの由来は ゲーム 「ドラゴンクエスト」(1986年) シリーズのさくせん (作戦コマンド)「ガンガンいこうぜ」(女性 キャラ なら 「ガンガンいくわよ」) から来ています。 また アニメ 「ゲッターロボ」(1974年) の主題歌 「ゲッターロボ!」 は、出だしがいきなり 「ガン ガン ガン ガン」 で、盛り上がる アニソン として知られています。
「ガチンコ」 と 「ガチ」
似たような由来の言葉には ガチンコ (ガチ) があります。 こちらは相撲取りが立ち合いで身体を激しくぶつける音 「ガチン」 から来ており、その後は本気 (マジ) とか真剣といった意味でも使われるようになっています。 「ガン〇〇」 と同様に ガチ勝負とか ガチ恋、ガチ勢 といった様々な派生語があります。
また似たような野卑な語感で強調する言葉には 「めっちゃ」(めちゃくちゃに) や 「クソ」「バチクソ」「ドチャクソ」 みたいな言い方もあります。





