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ポジショントーク

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公平で客観的なふりをして、実は自己利益誘導… 「ポジショントーク」

 「ポジショントーク」(Position Talk) とは、何らかの意見の発表を行う時に、客観的な正しさや妥当性、自らが信じる主義や主張などではなく、自分の利害関係や損得勘定のみを重視すること、自分や自分が属する組織や業界に有利になるよう、誘導的な内容でそれを行うことです。 略して 「ポジトー」 とも。

 元々は株式や為替、金利の先物市場などにおいて、有名な市場関係者などが自分の立場 (ポジション) に有利な方向に相場が動くよう、マスメディアなどを通じて市場予測や分析を発表することを指します。 買い待ち (ロングポジション) や 売り待ち(ショートポジション) の立場にあって、「今は売りだ」「いや買いだ」 などと意見を云い、市場心理を揺さぶって有利な市場になるよう誘導します。 機関投資家でもある証券会社や投資銀行が行う株式の投資判断や評価、格付けも同じです。

Position Talk (ポジショントーク) …?
Position Talk (ポジショントーク) …?

 ところで利益誘導のための虚偽 (もしくは合理的な理由がない意見) の発表などは、金融商品取引法などで 「風説の流布」 として禁止されています。

 しかし多くのポジショントークはあくまで市場予測や場の空気の分析、予想の形を取るため、「結果的に外れただけで虚偽ではない」 との言い逃れができるような構造になっているのが特徴です。

 もちろんそれらを受け取る人も、発信者の背景を意見の補正として使い、裏をかいたり裏の裏をかいたりと、狐と狸の化かし合いのような状況になっている場合もあります。

 転じて、株や為替などの市場以外の場でも、「自分の立場を明確にせず、利益誘導を図るような意見」「自己の金銭的利益のための意見全般」 なども、広くこの言葉が使われるようになっています。

 さらには、ノーポジション (ノーポジ/ 売買を終え株や債券を持たず、静観している立場) にあって 「利益誘導」 にまで届かない、単なる強い願望の込められた意見をそう呼ぶ場合も。

 また ネット の時代となり、情報発信の手段がマスメディアだけでなくなったこともあり、概念が広がると共に 「善意の第三者を装った利益誘導意見」、「広告であるのを隠した 提灯記事」(ステルスマーケティング (ステマ) とも)、「自作自演 のインチキ書き込み」 などバイアスやベクトルのかかった意見を、こうした表現で表す場合もあります。

「ポジショントークだ」「いやお前こそ」 単なるレッテルとして使われる場合も

 常識的に考えれば、誰だって自分の意見を云う時に、自分に不利益をもたらすような意見を積極的には云わないでしょう。 中には自分の良心に従い、利害関係度外視で意見を云う人もいるでしょうし、実際には利害関係などないのに、その意見に反対する立場の人から、「ポジショントークだ」 との濡れ衣を着せられているだけの場合もあります。 しかしとりあえず、「人の意見を聞く時には裏があると疑ってみる」「隠された真意があるかも知れないと考えてみる」 との健全な懐疑心は、しっかり持って対応したいものです。

 外資系の投資銀行などは、株の特定銘柄に高い評価を与え格上げまでしながら、その裏で空売りをするなど当たり前の状況ですし (格上げで価格が上昇した時に売り、格下げ→売りが増え価格が下がった時に買い戻すと儲けられる)、そうしたえげつないポジショントーク的な手法は、公共性のあるテレビ広告の世界でも、こんにち頻繁に見かけるものとなっています (例えば薄毛やハゲの特集をした後、当たり前のように増毛やカツラのCMが流れるなど、日常茶飯でしょう)。 ネットなどでは、バイブル商法 そのものの、質の悪い アフィリエイト もたくさんありますし。

 なおポジショントークそのものとは関係がありませんが、自分の思い込みや願望があまりに強すぎて、結果的にいつもいつも予測や分析が外れまくるような評論家などを、とくに 逆神 と呼ぶ場合もあります。 また国や公的機関の政策などに対し、無批判に追従するような学者は、御用学者 などと呼びます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年3月12日)
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