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あけおめ ことよろ

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年賀状が廃れメールで新年の挨拶…「あけおめ ことよろ」

「あけおめ ことよろ」 で迎春
「あけおめ ことよろ」 で迎春

 「あけおめ」 とは、「明けましておめでとうございます」 という意味です。

 「明けまして」(あけ) + 「おめでとうございます」(おめ) という略語で、つまりは新年の挨拶の定型句を略したものとなります。 また 「ことよろ」(今年も よろしくお願いします) という言い回しもあり、これを 「あけおめ」 の後に付け足したり、「あけおめことよろ」 とつなげて、ひとつの言葉として扱う場合もあります。

 新年の挨拶ですから、使いどころは1月1日、新年最初の年賀の挨拶となり、口頭でしゃべって使う場合も多いのですが、携帯電話やパソコンなどの メール で新年の挨拶を手軽に済ませる場合にも、大変よく使われる言い回しとなります。

 とりわけ携帯電話のメール機能がまだ弱く、迅速大量に同じ文章を作ることが面倒だった時代、テレビ番組を発端 (後述します) として広く知られた 「あけおめ」 は短くて便利だと大流行し、ある種の ネットスラング としても認識されるようになっています。

 なお使う対象は リア友ネトモ (ネ友) や 「メル友」 を問わず、基本的には遊び友達や趣味の友達へのメールとなります。 当たり前ですが、目上の人への挨拶や、ビジネスの世界で使える言葉ではありません。

「あけおめ」、言いだしっぺは誰なのか…

 こうした日常生活でよく使うありがちなセリフ、慣用句の省略はギャグや砕けた挨拶として若者の間でしばしば使われるケースが多く (おはようございます=おは、こんにちは=ちは、メリークリスマス = メリクリ など)、この 「あけおめ」 が口頭で交わす挨拶としていつどこで登場したのか、最初の言いだしっぺは誰なのかは、ちょっと不明です。

 語源としてしばしば語られるものに、1970年代から80年代にかけ、若者の間で大流行していたラジオの深夜放送などでパーソナリティが使っていたものが知られています。 例えば 「あけおめ」 の 元ネタ としてよく話にでるものに、1979年末の 「オールナイトニッポン」(ニッポン放送) の所ジョージの発言や、1981年正月のせんだみつおの番組中での発言などがあります。

 ただしこうした省略による若者言葉は昔からあり、「あけおめ」 がある程度広まったのは1990年代に入ってからだと思われますが、これらのラジオの ネタ がそのまま広まり定着したのかは議論の余地があります。

 なお1985年頃から始まった ネット の世界でも、1990年代にピークを迎えた パソコン通信 などで、「あけおめ」 はじめこうした言葉が一部で使われていました。 さらに 読者 投稿欄が充実していたサブカル系雑誌などにも、類似の表現がしばしば登場していました。 「あけおめ」 の考案者が、あるいはどこかにいるのかも知れませんが、恐らくは誰が元ネタということもなく、自然発生的に生まれてきた言葉のひとつなのでしょう。

1999年 i-mode サービス開始、そしてテレビ番組が発端となり大流行

 メールなどで送信して使うという、現在の扱われ方の発端、大流行のきっかけとしては、2000年1月1日にテレビ音楽番組 「CDTV」(TBS系) に出演した人気グループ Every Little Thing のボーカル、持田香織さんが、くだけた調子の新年の挨拶として発言したものがそのまま携帯電話メールで利用され、一気に広まったとする説が有力です。

 携帯電話によるメールは、1999年2月の NTT DoCoMo の i-mode サービスの開始から爆発的に広まりましたが (それ以前までは、ポケットベルを使った擬似的なメールが中心)、2000年の正月はその翌年であり、時期的にもこれが直接大きな影響を与えたとの説は説得力があります。

 なおこの頃から、年末年始に莫大な年賀メールが携帯電話キャリアに殺到することになり、しばしばシステムが障害を起こすこととなりました。 それを受け、気通信事業者協会 (TCA) や携帯通信事業者各社 が、大晦日から元旦にかけての 「おめでとうメール」 の利用を控えるように利用者らに呼びかけるようになり、その後は 「あけおめメール&コール自粛のお願い」 へとつながっています。 もっともデコメ用に 「あけおめフレーム」 なども配信してますし、そう都合よくはいかないだろ…って感じもしますが。

 お正月を経て話題となる 「あけおめ」 といえば、秋葉原 で PCパーツ や BTOパソコン などを販売しているパソコンショップ、クレバリーが行っている 「あけおめ不幸箱」 が有名ですね。 売れ残ったジャンク品や不人気商品を詰め合わせた 「福袋」 ならぬ 「不幸箱」。 そのあまりの内容に、ネット界隈では毎年1月に話題となるのがお約束となっています。

クラスの可愛い娘に年賀状をおくるドキドキ感は異常

 筆者が子供の頃は携帯電話もネットもなく、新年の改まった挨拶といえば郵便による年賀状しかありませんでしたが、普段はあまり交流がないけれど、出来ればお近づきになりたいと思っている気になる異性へ 「合法的」 に手紙が出せる年賀状は、ある意味で結構大きなイベントでしたね。 学級名簿などで住所を調べては、一所懸命に年賀状を書いていたものです。

 もちろん仲の良い友人と気になる異性にだけ年賀状を送ると、相手にこちらの気持ちがバレバレですから、カモフラージュのためにクラス全員に送ったりしてました。 運良く班が一緒だったりすると、「同じ班の人には全員に出すことにした」 なんて言い訳ができますが、別の班だとクラス全員に送るハメになって、宛名書きとハガキ代や切手代で涙目になってましたね。 同じように普段面識のない人から年賀状がいくつかきましたが、その主も自分と同じ目的なんだろうな…なんて思って苦笑したものです。

 今は年賀はがきによる年賀状も減ってますし、個人情報保護法で、地域によっては学級名簿に住所などは記載されていません。 携帯電話のメールですと、普段面識がないとメアドをもらうことも難しいですし、便利になった一方、今の子供たちはワクワクする年賀状の存在が意識できずに気の毒な感じもします。 いやまぁ、子供は子供で、上の世代がわからないワクワクを見つけてはいるのでしょうけれど。 元々年賀状自体、年始の挨拶回りを郵便を利用して簡略化したものですし、それがさらに簡略化されてメールになるのも、時代の流れなのでしょうね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2002年1月18日)
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