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様々な意味で使われる 「元ネタ」

元ネタ探しは楽しいけど 時間が溶ける (寐津菟かき子)
元ネタ探しは楽しいけど 時間が溶ける (寐津菟かき子

 「元ネタ」 とは、ネタ の元になったもの、原典や出典元、オリジナル (原著作物) といった意味の言葉です。 通常は何らかの 作品 や、その作品の一部が参照した元の作品や要素、もしくは パロディ二次創作、模倣作品における元作品を指して使います。

 一方、流行語や オタク用語2ちゃんねる用語ツイッター用語 などの ネットスラング (ネット用語) では、前述した出典元という意味の他に、「広く使われるようになった発端」「流行りだしたきっかけ」 を元ネタとする場合もあります。

 いずれのケースでも、元ネタにさらに元ネタがある場合も多く (引用をさらに引用)、一般的な言葉では孫引き曾孫引きなどとも云いますが、現時点で現れている創作物なり言葉なりの直接の元ネタが、後から見て非常にわかりづらくなっている場合もあります。

 またネットスラングなどは言葉の文字列自体はごく一般的な普通の言葉、ありふれたキーワードである場合も多く (意味や使い所だけが独特だったりします)、元ネタをどこまでたどれば正確な元ネタとなるのか、判断が難しいケースも多いものです。

 例えば過去に流行した言葉がいったん廃れ、その後それに影響を受けない形で再度流行した場合、再流行となった時点での元ネタは、再流行した時の発端として考えるのが本来は妥当でしょう。 しかしあくまで文字列の初出をもって元ネタとするべきだとの意見もありますし、ここらはケースバイケースといった扱いが多いでしょうか。

「元ネタ」 の 「ネタ」 って、何?

 ところで 「元ネタ」 の 「ネタ」 ですが、これは 「種」(タネ) を隠語として逆読み、ひっくり返した言葉 (倒語) から派生ものです。 ここでいう種とは、創作物や作品の種、素材という意味で、一節には落語の世界で使う業界用語して生まれたとも云われています (舞台 で披露する芸や 物語 をネタといいます)。

 まったく同じ使われ方をするものに、お寿司のネタがありますが、これも全く同じ 「種」(素材) をひっくり返した言葉で、落語にせよ寿司にせよ、江戸時代から使われている言葉のようです。 その後は警察で犯人を特定するための証拠をネタと呼んだり、ジョーク・軽口、あるいは嘘や引っ掛けをネタと呼ぶ場合もあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2002年10月3日)
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