驚きと感動で思わず崩れ落ち転げまわってしまいました… 「横転」
「横転」 あるいは 「大横転」 とは、何かに驚いて、あるいはショックのあまりひっくり返った、転げ落ちた、転げまわった、あるいは腰を抜かして崩れ落ちたといった意味の ネットスラング のひとつです。 ネット では何かと (あるいは おたく や 腐女子 の間ではしばしば) 強い言葉 による過剰な表現、大げさな言い回しが使われますが、この 「横転」 や 「大横転」 もそのひとつとなります。
言葉それ自体は 普通 の日本語であり、そのまんまの意味でも使われていましたが、とくによく用いられるようになったのは2020年代に入って少し経った頃からです。 もっぱらそれ以前からよく使われていた 「ひっくり返った」「崩れ落ちた」 の言い換え・アレンジされた バリエーション のひとつとして広まっています。 広まった直接的な発端はあるのでしょうが、字面から容易に意味が類推できますし、もっぱら SNS で、とりわけ女性に使う人が多い過剰表現のひとつとして 認知 され、同時多発的に広まっています。
使い方はシンプルで、「〇〇の歌が上手くて横転」「昨日寄り道した〇〇がすごくて大横転」 みたいな ポジティブ な驚きを指す使い方もあれば、「テストの点が悪くて横転」 みたいな ネガティブ な使われ方もされます。 どちらになるかは文脈次第です。
ちなみにひと昔前の 掲示板 などでは、過去の恥ずかしい記憶が蘇り、「あああああ」 となって布団の上で羞恥に身もだえ転げるような状態を横転と呼ぶこともありました。
いつも驚いたり転がったりしている 「驚き屋」 批判
こうした表現に対しては 「大げさだ」「過剰表現過ぎて逆に引く」 とする意見や、いつも SNS で横転の報告をしている人がインプレッション (閲覧数) 稼ぎの 驚き屋 だったりもして、承認欲求 や 自己顕示欲 を満たすための バズり 目的の浅ましい表現だとする意見もあります。
とはいえネットなどがない時代の一般の日本語表現でも 「卒倒した」「気絶 した」「即死」 みたいな言い回しがされています。 SNS で 露悪的 な過剰表現をしがちな人が一部にいるとは云え、「今どきの若いもんは」 みたいな文脈でネットスラングを批判しても始まりません。
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