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スネーク

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「祭り」 にこだまする 「大佐! こちらスネーク!」

スネークのイメージ
デジカメを持って現場をウロチョロ…
スネークのイメージ

 「スネーク」 とは、「潜入工作員」 の意味です。

 ネット の世界などで使われる場合には、ターゲットとなる特定団体、人物などの所在地や住所、出没地近辺に実際に訪れて、あたりをうかがい様子を調べたり、デジカメなどで現場の撮影などを行い、掲示板 などで報告することを指します。

 もっともよく聞かれるのは、ネット上での お祭り の時で、例えば ブログ などで犯罪自慢をした人があらわれ 炎上 した時に、そのブログの内容や、他のコミュニティに登録されているそのユーザの情報などから、その人が住んでいる場所、勤めている会社や立ち寄り先などを推理し (これは 「解析」 などと呼ばれます)、有志がその情報を現場確認したり、お祭りを盛り上げるための新規のスクープ情報を集めます。

 なお電話を掛けたりして確認したり苦情を述べたりするのは 電凸メール なら 「メル凸」、チラシ やビラの配布は うっかり (ビラなどを配布するには許可が必要なので、建前上ビラを 「うっかり忘れてきてしまった」 という体裁をとるため)、情報を整理したり定型のコピペ文章などがまとまったら、テンプレサイトまとめサイト、「まとめwiki」 などが作られ蓄積 (情報整理班などとも) されます。

 これら一連の役割分担の中でも、リアル行動を伴い写真といった分かりやすい成果物が出てくることから、「スネーク」 は、ことの是非はともかく、もっとも盛り上がる役割のひとつと云えるかも知れません。 逆に、ターゲットとされた人にとっては、勤め先などへの 「電凸」 と並び、もっとも恐ろしいのがこの 「スネーク」 でしょう。

 なおスネークによって撮影された成果物としての写真などは、とくに 「記念写真」「お散歩風景」 などとも呼ばれます。

元ネタは 「メタルギアソリッド」 の主人公、通称 「スネーク」

メタルギア
PlayStation用 「メタルギア」

 「スネーク」 という名称の語源は、コナミの発売した潜入アクションゲーム (戦略諜報ステルスゲーム)、「メタルギア」(METAL GEAR) シリーズ (MSX2用ソフトとして登場、後にプレステ用〜) に登場する主人公で、特殊諜報工作員組織 「FOXHOUND」 の元隊員、「ソリッド・スネーク」(Solid Snake) の名に由来します。

 元々はパズル的な要素の強いアクションゲームでしたが、プレイステーション用に発売されたシリーズ3作目で後のシリーズの原点となった 「メタルギアソリッド」(1998年9月3日) が潜入する要素を大胆に取り入れた演出やゲーム性で大ヒット。

 とりわけフルボイスで再現される無線通信のやり取りは秀逸で、スネーク (大塚明夫) と 「FOXHOUND」 元司令官 「ロイ・キャンベル」(青野武) のやり取りは話題に。 スネークが敵に捕まるなどしてゲームオーバーになる、連絡がつかなくなる場合などは、ロイの 「スネェエエェーーーーーーーーック!!」 の叫び声の呼びかけがあり、面白いとしてネット界隈で話題となっていました

 これがネット上の 「お祭り」 などで、現場に調査に訪れた有志との、掲示板 2ちゃんねる への書き込みなどでの情報のやり取りに転用され、そのまま 「スネーク」 として使われるようになりました。

場合によっては違法性もある 「スネーク行為」

 なお 「スネーク」 の行為そのものは、単にターゲットとされた人の家の近所をうろつくくらいなら、法的に問題があるとまではいえないようです。 しかし個人住宅に立ち入るのはもちろん、マンションや団地などの敷地内に入ったり、私道をそれと知らずに通る、さらに家の写真を撮る、表札の写真を撮る、住んでいる人の写真を撮る、それらをネット上にアップロードするのは、違法、もしくは違法性の極めて高い行為となります (こうしたものは、「ソーシャルアタック」(Social Attack) とも呼びます)。

 またターゲットとされた人に感づかれ、その場で大きなトラブルとなったり、殴られる、カメラを奪われたり壊されるなどの深刻な暴力沙汰に巻き込まれるケースなどもあります。 当然のことながら、かなりリスクの高い行為と云えます。

 ネットのお祭りの盛り上がりの中で、ある種の集団心理で先走りたくなる気持ちも分かりますが、いざトラブルに巻き込まれたり警察沙汰になったら、誰も助けてくれません (そもそもこれらの行為は全て自己責任です)。 実際は、「スネーク」 まででてくるようなお祭りでは、祭られる方にも祭る方にも相当の理由があったりもしますが (相手が完全な犯罪行為をしている…など、多くの人が義憤を覚えるようなケースが多い)、だからといって、大勢で袋叩きにしても良いというわけではありません。

マスコミの 「電撃取材」 とある意味一緒

 ただし、マスコミなどは容疑者の段階でその人の家に突撃取材を敢行したり、近所の声を拾い集めたりもしています (いわゆる メディア・スクラム)。 これらは社会通念上ある程度は認められてはいるので、個人がそれをやったら一方的に悪だ、「ネットの闇だ」 というのもちょっとおかしいような気がします (少なくともマスコミがそれを批判する筋合いはないでしょう)。

 また実際に 「スネーク」 をする人は、遠くから電車を乗り継いで現地に行くというケースはあまりなく、たまたま近所だからついでに、とか、いつも通る道だから寄り道して、なんてケースが多いものです (ネットの利用者は日本中にいますから)。 いつもの通り道をちょっとそれただけで、「違法だ」 というのも、ちょっと納得できないかも知れません。

 ともあれ、理屈は理屈、現実は現実です。 まずは自分の安全のために、安易な気持ちで行動に移すのはやめましょう。 またターゲットとされている人にも、その人の生活があるというのは、ちゃんと想像して行動したいものです。 例えばもしネットに流れた情報が誤りで、無関係の人を晒し者にしたら…その結果、その人の平穏な生活が破壊されたら…その責任が取れないのなら、やるべきじゃないと思います。

 多くの一般人は、マスゴミ のような卑しい行動はしないものです。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年2月1日)
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