同人用語の基礎知識

中の人
中の人などいない/ 中の人も大変だな

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ネットでは、様々なケースで使われる 「中の人」

 「中の人」 とは、ある役割を演じている人、あるいは特定の団体や組織、作品などの関係者、作者などのことです。

 元々 「中の人」 は、特撮映画や特撮・アニメイベントのショーなどに登場する、怪獣や キャラクター の 「着ぐるみ」 を着用している役者さん、着ぐるみスタントマン、スーツアクターを指す言葉でした。 視聴者である子供たちの夢を壊さないため、対外的には 「中に人が入っている」 のは隠すのが当然とされ、「中の人などいない」 状況が続いていました。 その後、後述する マンガ などの影響もあり、ネットスラング として定着。 様々な状況で使われる言葉となりました。

 なお ネット掲示板 などの使われ方としては、例えばアニメ○○がつまらなくて叩かれている時に擁護の レス などをつけると、「中の人も大変だな」(アニメ○○の作者や関係者も必死だな) といった感じで揶揄したりします。 ただし普通の日本語でも会社などの組織では、社内と社外、部内と部外を 「中」(内) と 「外」 とで分けて話すことがありますから、ネットスラング、おたく用語として確立し流行り始めた発端はあるにせよ、言葉としてのルーツは良く分からない感じでしょうか。

 なお流行語として広がる中で意味や使いどころも拡散し、例えば組織でも何でもない実在の個人をも、指す場合があるのは面白いところです。 着ぐるみを着たり企業の中にいる人ではないけれど、役割を演じている、本人の意思や本心ではないという意味も付加した表現であるのでしょう。 また 自作自演 しているのを 「別人格だ」 と茶化して認定して、揶揄する時に使ったりもします。

「下の人などいない。」 と 「中の人」

 広まったきっかけ、元ネタ とも考えられているのは、大ヒットとなった不条理4コマギャグマンガ、「伝染るんです。」(吉田戦車/ ビッグコミックスピリッツ/ 小学館/ 1989年〜1994年) でしょうか。 この作品中において、「下の人などいない。」 という言葉が使われ流行語となり、これと上記の 「中の人」 とが混ざってネットで広まった…とするのが定説となっているようです。

 言葉を話し直立歩行する 「伝染るんです。」 の主人公キャラ 「かわうそ君」(見た目はかわうその着ぐるみを着用した小さい人間に見える) が、何故かそのまま人間になりすますためか、別の人間に肩車されコートを着て長身状態で現れ、服は脱いだもののそのままの姿勢で温泉にまで入ったため、かっぱ君が 「し、下の人が おぼれちゃうよ、かわうそ君!」 とたしなめたところ、「下の人などいない。」 と答えたものが発端でした (後にこれの対概念として上の人なども登場)。

 作品中で使われた言いまわしやそのアレンジなどを含め、「下の人さえいりゃあ百人力じゃあ!」「下の人などいないっ!」「中に誰もいませんよ」「中の人も大変だな」 など様々な派生パターンが広がることになりました。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年12月20日)
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