同人用語の基礎知識

徹夜組

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公式に禁止されています、絶対にやってはいけません

 「徹夜組」 とは、コミケ などの大規模な 同人誌即売会 などで、少しでも早く 一般入場 しようと 徹夜 で並ぶこと、あるいはその類似行為、予備行為をする迷惑な人たちのことです。 「徹夜待ち」「徹夜列」 などとも呼ばれます。

 自分の欲しい 同人誌 を必ずに手に入れたい…という気持ちはわかりますが、イベント主催者 である 「コミックマーケット準備会」 で正式に禁止していることもあり、絶対に行ってはいけません。 しかし何度禁止をアナウンスされても行う人が現れる場合もあり、頭の痛い問題となっています。

 なお、コミケが 晴海 で開催されていた頃、こうした人たちを 「C館」 に収容、隔離していた時期 (C館体制) があり、「C館組」 などと呼ばれていた時期もあります。

なぜ同人関係のイベントは、「徹夜待ち」 がいけないのか

 国際的なカーレースやバイクレースでは、入場のための 「徹夜待ち」 などはよくあります。 野球やサッカーの試合の決勝戦などで、寝袋やテント持参で数日前から競技場に並ぶ人はたくさんいますし、演劇の舞台のチケット販売、ジャンボ宝くじの発売日などでも、売り場に徹夜で並ぶ人は少なくありません。 しかもこれらの光景は、「そのイベントはこれだけ人気がある」「こんなにすごい ファン がいる」 という視点で、人気のバロメーター、時としてむしろ好意的に取り上げられるケースもあります。

 山の中にあるようなレース場の徹夜待ちならともかく、多くの徹夜行列は街中にあり、人が増え列が長くなれば、その近傍で生活している人にとっては騒音やゴミの投げ捨てなどで迷惑になったり、トラブルの元になったりもします。 マスコミが、野球の日本シリーズなどを盛り上げようと徹夜で並ぶ人を好意的に報じていても、それが良いこと、やってもかまわないことだとはいえません (球場側で禁止している場合も多いです)。 予期せぬ事故の可能性もあり、本来はどのような形であれ 「徹夜で並ぶ」 というのは、やらないに越したことはないのです。

 まぁ上記の例をはじめ、ある程度社会的に許容されているもの、イベント側が黙認しているものまで、目くじらを立てる必要はないと思いますが…。 ちなみにマーケティングのある種の定番手法として、サクラを雇って徹夜行列作るなんてのもかなり一般的だったりしますし。

万が一の事故が起こったら、イベントが中止になるかも…

 しかしこれが、しばしばマスコミや地域社会から 「ネガティブ」「否定的」 に取り扱われるケースの多い同人イベントなどでは、事情が大きく異なり、また問題も顕著になります。 万が一、徹夜で並んでいる人に事故が起こったら、あるいは喧嘩や健康状態の悪化などで大怪我や、最悪死者が出るなどの深刻なトラブルが起こったら、その責任はイベントを主催している側に発生してしまいますし、そのイベントが開催できなくなってしまうかも知れません。 イベント主催者には、「想定される事態に対する監督責任」 があるからです。

 「コミケ」 などの 「同人誌即売会」 は、他のイベントに比べ、「徹夜をいとわない」 人が大勢いること、その中にしばしば未成年が混じっていること、とにかく全体の人数が多いこと、さらに会場の設備上、露天での待ちになるケースが多いこと (雨が降ったりしたら一大事です) もあり、これはやむをえない危機管理と云えるでしょう。

 なお 「徹夜禁止」 が繰り返しアナウンスされたことにより、その数は一時期の野放図な状態に比べたら改善してはいます。 しかし会場からわずかばかり離れ、すぐそばの駐車場などに入り込んで陣取り、「行列のプレ行列」 を、勝手に 「整理券」 を配って作っている場合もあります。 禁止されていることを行う上に、その人たちの中ではそれなりにルールが徹底されないと意味がないため、いざこざなどでしばしば暴力行為を伴ったり、柄の悪いお兄さんが場を仕切ったりする場合もあるようで、表面に出ない小さいトラブルが常に付きまとっています。

 深刻な事故が起こったり、イベントの開催ができなくなるような大きなトラブルが起こってからでは遅すぎます。 絶対にこれら 「迷惑行為」 はしないようにしましょう。

居住地域やホテルの利用の有無で不公平感も

 一方で、「どうしても同人誌を手に入れたい」 と思う 一般参加 の同人ファンの気持ちも、それなりに理解はできます。 公式に 「徹夜待ち」 が禁止されているのにそれを隠れて行い、結果的にルールをきちんと守っている人が不利益をこうむるケースは実際にありますし。

 また 「朝から並ぶ」 といっても、住んでいる地域によって 「朝一番」 に並べる時間 (電車の到着時刻) に明確な差が生まれますし、さらに イベント会場 の近傍のホテルなどが、「コミケ」 開催中に徹夜やそれに近い行為を煽るようなサービスを行っている場合もあります。 「正直者はバカを見る」「結局やったもの勝ち」 となっては、ルールも死文となってしまいます。

徹夜組と不公平感を減らし、なくすための様々な取り組み

 「コミケ」 では、行列のためのルールをさまざま改変したり、「一般入場」 の時間やルールを変えたり、一部の 大手サークル壁サークル などに希少価値を煽るような 限定本 の発行をしないよう求めたり、参加に一定の便宜を図ることで、サークル側と協力して、例えば十分な数の 新刊 を用意してもらえるようにするなど、継続的な努力をずっと続けています。

 またサークル側も、書店委託 を積極的に行ってイベントで買いそびれてもすぐに書店で買うことができるようにしたり、転売屋 の暗躍を封じる販売制限 (1限 など) をしたり、少しでもイベント当日の混雑や混乱を減らすための努力を続けています。 並ぶ側の多くの人も、それらの取り組みを理解し、ルールを守ることでイベントのスムースな運営に協力しています。 これらの努力を踏みにじる人は、「参加者でもなんでもない」「参加しなくて結構です」 といわれても仕方ないでしょう。

 コミケには、客はいません。 全員が参加者です。 参加者には、その場に参加するに当たって守るべきルールがあります。 絶対に徹夜はしないようにしましょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年9月13日)
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