同人用語の基礎知識

どや顔/ ドヤ顔

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紅潮し鼻の穴が広がり自信にみなぎる…「どや顔」

 「どや顔」(ドヤ顔) とは、得意満面、したり顔のことです。 自信にみなぎる押しつけがましい自慢顔、誇らしい表情となりますが、その顔や表情に根拠がない場合や、根拠があってもその自信が気に食わない、ウザイ、暑苦しいなどといった時に批判的に使われる言葉になります。

 全く同じ使い方をする言葉に、「どうだと言わんばかりの顔」 という言い回しがありますが、直接的にはこの言葉そのものを指し、標準語における 「どうだ」 が関西弁で 「どうや」「どや」 となり、「してやったりの表情」 を、「どや顔」 と呼ぶようになりました。

 言葉自体は関西の方言、その影響を受けたお笑い芸人明石家さんまさんの口癖が原型となっていますが (後述します)、ネット で2007年末から2008年初め頃から大流行し ネットスラング となった直接的な理由は、お笑い番組 「M1-グランプリ」(2007年第7回) における、審査員、松本人志さん (ダウンタウン) のコメントからでしょう (こちらも後述します)。

 「どや顔ウザイ」 などと言葉としてそのまま使う場合もあれば、何かの語尾に、(どやっ)(どやぁ〜) などと付け足す場合もあります。 また 「どや顔」 と非常に近い使い方をする言葉には、ホルホル(キリッ などもあります。

どや? いまのネタどや? どや?

 「どや顔」 の語源ですが、関西のお笑い芸人が使い始めた言葉のようで、源流を遡れば、日本のお笑い芸人BIG3の1人と称される吉本のお笑いタレント、明石家さんまさんの口癖が、その原型となっています。

 さんまさんは昔から、 ネタ を披露した後、周囲の反応を伺うように 「どや? どや〜?」 などと 「どうだ、面白かったろ」 と自慢気に聞くことを素で行い、後にはネタとしても使っていました。 さらにそれをネタ化して、「笑っていいとも」 (フジテレビ系列/ 1982年10月4日から〜) に一緒にでていたタモリさんが、盛んにモノマネ。 本人以上に誇張した表情で、自慢気にふれ回るその姿は 「どうや顔」 とも呼ばれていましたが、その後本人が自分以外のお笑い芸人などの表情を、逆にそう呼ぶようになったとの経緯があるようです。

 関西では、自分がやったこと、自分が何かを披露した後に、「どや?」(どうだった?) と聞くスタイルをとりながら、言外に 「すごかったろ? 良かっただろ?」 をほのめかす独特の言い回しがあります。 例えばセックスの後に女性に対し、「どうだよかったろ?」 といわんばかりの表情をする男性を 「どや男」 と呼ぶケースがあるなど、「得意満面」 を 「どうや」 や 「どや」 で表現する文化が、主にお笑いや下世話な世間話で行う土壌としてあったのでしょう。

お笑い特番 「M1」 2007で、「どや顔」 がブレイク

「どや顔」 がブレイクする発端となった 「M1-グランプリ 2007」 公式サイト
「どや顔」 がブレイクする発端となった
「M1-グランプリ 2007」 公式サイト

 これらがいつ、現在でいう 「どや顔」 という完成したフレーズとなって登場したのかは議論の余地があります (流行語にまで至らない、個別・散発的な造語と使われ方は、昔からあるのでしょうし)。

 しかしネットで急速に流行語となり、ある種のネットスラングとなった発端ははっきりしていて、2001年から毎年年末に行われるお笑い特別番組 「M1-グランプリ」 の第7回放映 (2007年) だったようです。

 この番組では、大会実行委員長の島田紳助さんの下、活躍中、もしくは今後の活躍が期待される若手芸人が40〜60組集められ、審査員を前に披露したネタや芸の面白さを審査。 勝ち抜き戦でチャンピオンの座と優勝賞金1,000万円獲得を競います (2007年チャンピオンはサンドウィッチマン)。

 この際、フットボールアワー (岩尾望さん・後藤輝基さん) のネタが終わった後の審査員のコメントで、松本人志さんが後藤さんに対し、「後藤くんねぇ、つっこんだ後に僕の方を、どや顔で見るのやめてくれないですか?」 といじる形でコメント (その後、今田耕司さんが、松本さんはどや顔を嫌いますから…と フォロー)。

 人気番組で視聴率が高かったこと、当時 掲示板 2ちゃんねる などで 実況 (番組を見ながら感想を掲示板に書き込む) が大盛況だったこと (「ドヤ顔www」 的な レス がたくさんついた) から一気にネットにこの言いまわしが広がり、2008年からは上記のような意味で盛んに使われるようになったのでした。

 2011年には、この言葉を使ったお笑い番組 「Oh! どや顔サミット」 も登場しています (後述します)。

「お笑い」 と 「どや顔」 と 「ネット」

 「どや顔」 とは異なりますし、ここからは完全に余談ですが、同じ使われ方をする 「したり顔」 が、どや顔と非常に似た経緯でネットで以前から盛んに使われる場所と時間があります。 日本テレビ系列のお笑い番組、「笑点」 が放映されている日曜の夕方のテレビ実況板 (番組ch(NTV)@2ch掲示板) です。

 ここでは、笑点に登場するお笑い芸人や噺家さんのネタを、実況している人 (実況民) が笑えるか笑えないか、あれこれと論評しながら書き込みを行っていますが、中でも番組最後の人気コーナー、大喜利 に登場する 「ピンク」(三遊亭好楽、色紋付の色がピンク色なのに由来) の罵倒は、笑点実況の華ともいえる状況になっています。

 それは好楽さんが、さして面白いネタでもないのに披露した後に 「してやったり」 のニンマリ顔をするためで、実況板は 「何このしてやったりの表情」「ピンク氏ね!」 がお約束、様式美として殺到することになります (ちなみにこのピンク、フジテレビ系 「サザエさん」 のタラちゃん、NHK 「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」 のヒゲじい は、実況3大死ね キャラ と呼ばれています)。

 こちらでは、どや顔という言葉は前述した 「M1-グランプリ 2007」 で登場するまでは使われていませんでしたが、「寒いネタやギャグをしたり顔で披露する」 ことへのいら立ち (裏返って、それがむしろ面白いと感じられる) というのは、コアなお笑いファンや芸人さんにとって、必ず到達する心境なのかも知れません。

2011年、「Oh! どや顔サミット」 も放映開始

ネットでの 「どや顔」 ブームを受け? テレビ朝日系列で 「Oh! どや顔サミット」 も 2011年4月15日から放映開始
ネットでの 「どや顔」 ブームを受け?
テレビ朝日系列で 「Oh! どや顔サミット」 も
2011年4月15日から放映開始

 ネットでの 「どや顔」 ブームを受け? てか、テレビ朝日系列でダウンタウン浜田雅功さんが司会のトークバラエティ番組 「Oh! どや顔サミット」(朝日放送/ ABCテレビ) も2011年4月15日から放映を開始。

 各界の有名人、著名人が多数登場し、とっておきのネタを披露した後に 「どや顔」 をキメるという趣向で、タイトルロゴには英文で 「My face of pride Can you do better」 と表記されています。

 これと前後して、ダウンタウンと幼馴染で、ブレーンとして一緒に仕事をすることも多い放送作家の高須光聖さんは、「どや顔は、明石家さんまさんが最初に言い出したのではないか」 とコメントしています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年3月18日)
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