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幼馴染

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萌えシチュエーションとしては攻守最強ともいえる 「幼馴染」

 「幼馴染」(幼なじみ) とは、子供の頃から知り合いだった、友達だった間柄の、ほぼ同世代で近隣に住んでいたことがある友人や恋人を指す言葉です。 何歳から何歳までに知り会い、どのくらいの関係性があれば 「幼馴染」 となるかは決まっていませんが、通常は 「物ごころつくころ」 とか、幼稚園から小学校低学年あたりからの出会いで、かつ友人レベル以上の親交を指す言葉といってよいでしょう。

 「幼馴染」 はまだ自分の性格や考えが定まる前に互いに影響を与えあう存在となりますし、小さい子供の頃でもあるので、損得勘定抜きで笑う、泣くといった喜怒哀楽を互いにストレートにぶつけあったりもします。 また異性間であっても恥じらいもなく裸を見せ合ったり一緒にお風呂に入ったり、相手の目の前でおしっこを漏らすなどの恥ずかしい失敗、虐められていたのを助けられたなどの思い出があるなど、通常は家族同士でしか行わないような濃密なスキンシップや秘密の共有をしばしば伴うものです。

 結果、家族や兄弟のように打算がなく心から相手を思いやれる間柄、気を許せ全てをさらけ出せる間柄のような、特別な関係が作られるケースが多く、仮に何年、何十年と遠ざかっていたとしても、再び会うとスッと幼いころの自分に戻してくれる、人生でも数少ない得難い友人となります。 一方で 「腐れ縁」 という要素もありますが。

 こうした状況や創作物の設定は、 とか いいなずけ 的な要素と同じ、ある種の 萌え の要素、萌え要素 ともなっていて、漫画アニメライトノベルゲーム の中でも度々取り上げられ、普遍性のある極めて人気の 「設定」 の一つともなっています。

動かしやすく、心地よい、「幼馴染」 設定の万能性

 家族同然の間柄というのは面倒な部分もある一方、相手が十分にチャーミングな人物であれば、自分にとっても都合がよくとても魅力のある存在となります。 相手が自分好みの美少女や美少年だった場合、何の努力をしなくても気がついたらいつもそばにいてくれる存在となりますし、自分を飾ったり見栄を張るようなことをしていない幼い時代からの知り合いですから、ありのままで付き合うこともできます。 過去の記憶も、思い出補正 で美化される一方です。

 まぁ現実の世界では、引っ越しなどの生活環境の変化とか、異性同士の付き合いなら小学生中学年頃から遊ぶ相手が変わってしまったり (男の子が女の子を嫌うのがかっこいい…なんて思う時代ですし)、思春期やら 中二病 やらを経てすっかり心変わりしてしまう場合もあり、後々まで親密・頻繁に付き合える友人は、そう多くない現実もあります。 お互いの親を知っていることもあり、何かと話が説教臭くなることも多いですし。

 しかし創作物の世界では、作り手にとっては キャラクター が動かしやすい 「都合の良い設定」 に、受け手にとっては安心でき、またノスタルジーも喚起される 「心地よい設定」 として、とても人気のある シチュエーション の一つともなっています (一方で、安易でお約束すぎるとの批判もありますが)。 女の子が男の子の部屋に窓やベランダから侵入などの無茶な行動も、幼馴染ならではの行動とも云えるでしょう。

 それが同性同士の付き合いであれ異性の付き合いであれ、結果的に 「一生の友達」「生涯の恋人」 という 「一途さ」「健気さ」 を、余計な説明をせずとも無理なく誰もが納得できる形で提示できるからでしょう。 片方に全く魅力がないとしても、「私が付いていなければ心配だ」 などという母性本能も、ごく自然な形で提示できますし。

幼馴染との恋愛と、初恋の相手からの卒業

 なお異性同士の幼馴染設定は、一般に極めて強い 恋愛フラグ ともなっています。 ただししょっぱなから親密で、見るからに 「将来くっつきそうだ」 という間柄であるため物語に意外性を出すためか、創作物の中では一度は恋人同士のような関係になったとしても、最終的に恋愛として成就するケースばかりでもないのは切ない感じです。 しばしば幼馴染で大好きな相手が別の異性に惹かれ、心ならずもそれを応援するようなシチュエーションになったりもして、その打算のない健気さにグッとくるところも良いのでしょうか。

 またこうした 「相手の裏切り」 とも取れる流れも、「相手を家族 (兄弟、姉妹) のように思っていて、異性として見ることができない」「初恋の相手から卒業する」 との、ほろ苦く感傷的ではあるものの、ある意味で美しい流れを、「人としての成長」 として描くことができるからでもあるのでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年12月10日)
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