同人用語の基礎知識

検索くん/ スーパー検索くん

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関連検索キーワード一覧表示や、キーワードランキング上昇のために…

 「検索くん」 とは、検索エンジンに対して自動で検索を行う 「連続検索スクリプト」 のようなものです。

 通常の負荷スクリプト、いわゆる 「検索サイトのサービスに負荷をかけてサービスを不能化させる」 ための攻撃兵器ではなく、特定キーワードを組み合わせて著名検索サイトで連続検索することにより、検索結果ランキングに特定キーワードを表示させて目立たせたり、あるいは Google や Yahoo! などの関連検索一覧に、特定のキーワードを表示させることを意図した間接的な攻撃スクリプトとなっています。 後に威力を8倍にした 「スーパー検索くん」 も登場しました。

 類似のコンセプトのスクリプト兵器に、アンケートなどで大規模な連続投票を行うためのスクリプト、有名な 田代砲 というものがありますが、こちらが後に、単なる DoS攻撃 用のスクリプトに転用され独自進化を遂げたのに対し、「検索くん」 は歴史もあまりなく、まだまだ素朴な攻撃兵器となっています。 なお 「検索君」「毎日変態砲」 などと呼ぶ場合もあります。

毎日新聞英語版 Mainichi Daily News の 「WaiWai」 問題で登場

変態記事を長年垂れ流していた毎日新聞の英語版サイト 「WaiWai」
変態記事を長年垂れ流していた毎日新聞の
英語版サイト 「WaiWai」

 ネット 上での お祭り などでは、類似の運動や呼びかけ (キーワードランキングを上げるために、このキーワードで検索してください) は昔からありますし、局地的には似たようなコンセプトのスクリプトも出回っていました。

 しかし 「検索くん」 と命名され一気に知名度を高めたのは、2008年5月末あたりから大きな話題となった、「毎日新聞英語版 変態記事配信騒ぎ」 でしょう。

 この事件は、毎日新聞英語版 Mainichi Daily News の中のコラム 「WaiWai」 において、日本人女性や日本人全体を侮辱するような低俗でいかがわしいゴシップ記事が、あたかも真実かのように英語で9年間も海外に伝えられていたことが発覚したものでした。

 マスコミの不祥事ということもあり、食品会社などの不祥事にくらべマスコミの扱いがあまりに少なく、「何としても世間にこういう事件があったことを知らせたい」 との強い意志から、様々な拡散方法が提案されました。 そして同年6月28日頃に作られ発表されたのが、この兵器 「検索くん」 だったのでした。

史上最大のお祭りとなった、毎日変態事件

 掲示板 2ちゃんねる で最大級のお祭りとなったこの騒ぎは (2ちゃんねるの実質的な看板掲示板となっている 「ニュース速報+板」 では、現行ルール (記者によるスレ立てのみ、最初のスレが立ってから4日間 (96時間) のみ継続スレ立てが可能、書き込みに 128秒の制限) において2位の単独本スレッド 117スレッドをはるかに凌駕する 230スレが立ちました)、多くの ネット住民、職人が参加し、彼らの手による作品 (AAやコピペ素材、チラシ や画像、動画) が作られました。 その際、一部の検索エンジンの注目キーワードが雑誌やテレビで報じられることもあり、6月末に第一号機 「検索くん」 が、その翌日にはスーパー版が登場する騒ぎになりました。

 実際のスクリプトや URL をここでご紹介することはしませんが、使用するとブラウザの上半分が検索サイト、下半分が操作パネルとなっており、操作パネル部分のキーワード入力欄にキーワードを記入すると、上の検索エンジンサイトで自動的にそのキーワードで検索を繰り返す仕様となっています。 検索エンジンは大手2社はじめ有名サイトを自動で切り替えるようになっていて、パソコン内で起動しっぱなしにすると、何百回でも何千回でも検索を繰り返すようになっています。

 威力8倍の 「スーパー検索くん」 は、窓が8つになったもので、特定キーワードを入れると8倍のスピードで検索を繰り返します。 一号機の 「検索くん」 が投入された際、いくつも起動して数を稼いでいる人が続出したため、1つ起動するだけで8つ分の効果がある威力改良版として登場しました。

検索君、スーパー検索君の効果のほどは…

 効果の方は、こういった検索スクリプトがスパムまがいの違法SEO (検索エンジン最適化/ 検索結果を操作するための技法のような意味でも使われる) の手段の一つとして以前からありましたし、残念ながら検索サイト側ですぐにスパム判定されて弾かれてしまっていると考えて良いでしょう。

 また効果がでても、Google や Yahoo! などの関連検索一覧 (ユーザが&検索などで使うキーワードを候補として表示する機能) は、関係する会社や個人が削除を依頼すると消す場合があり、継続した効果は元々あまり期待できませんでした。

 しかし検索数が急上昇したキーワードを 「旬キーワード」 のように自動集計してランキングしているサイトはたくさんありますし、こういったサービスでは人の手が入るまでにタイムラグが生じるので、「キーワードを瞬間的に目立たせる」「初期段階で2ちゃんねるやニュース系のサイトを見ていないネットユーザの目に触れさせる」 という目的に絞って考えれば、十分以上の効果があったとする意見もあります。

 「毎日変態事件」 では、あまり表立って使われなくなった 「検索くん」 ですが、今後別のお祭りで再び登場することも考えられ、「田代砲」 ともども、進化して行く可能性を持っています。

似た名前のサイトやサービスは星の数…

 なお 「検索」 という言葉はネットの世界ではかなり頻出するキーワードですし、それに 「君」 をつけただけの 「検索くん」 や、あるいは 「スーパー検索くん」「自動検索くん」 などは、ほとんど普通名詞となってかなり一般的な言葉です。

 実際に検索サイト利用を支援する検索系ポータルサイトや、各種データを整理するためのソフトウェアなどでも、同じ名称のものが多数存在しますから、検索などで同じ、あるいは似た名前のサイトがあったとしても、大半が無関係なので注意しましょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年6月30日)
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