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マニア買い/ おたく買い

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3冊は買います、基本ですよ、お姉さん♪ な 「おたく買い」

 「マニア買い」 とか 「おたく買い」 とは、おたく な人が同じ マンガ の単行本や グッズ などを、「保存用」「読む用(使う用)」「予備、もしくは布教用」 などと称して、いくつも重複して買い求めることです。 基本は同じものを3つ (3冊) となりますが、場合によっては4つ、10つと数を買い増しする場合もあります。 「コレクター買い」 とも呼びます。

 似たような捉え方をするものに、大人の経済力にものを言わせ、フルコンプ 状態でまとめて買う場合を指す 大人買い があります。 また 同人誌即売会 で個々のサークルや 同人誌 をいちいち吟味せず、ジャンル 内の作品を買う ジャンル買い や、すべてを根こそぎ買う 島買い などというものもありますが、それぞれに微妙に概念や使い方が異なり、とりわけ同じものを重複して購入する 「マニア買い」 とは、意味そのものがまるで違っている場合もあります。

なぜ同じものをいくつも買うのか

 前述した通り、「保存用」「読む用(使う用)」「予備、布教用」 という意味をつけて買い求めるのが、最低3つは 「同じもの」 を買う動機です。 これ以外に、例えば自分の好きな声優の出した音楽CDをまとめ買いしてヒットチャートのランキングをあげる手伝い、支援をしたり、「同じ表紙の本」 を部屋にズラ〜っと並べて、精神的な満足感を覚えるタイプもあります。 この場合は、数を買えば買うほど、「自分が本当にそれが好きだという証明」 になりますから、時には同じアイドル ファン 同士で、買った数の多さを競い誇るような場合もあります。

 しかしなんといっても 「同一物品重複買い」 のルーツ、その源流は、いわゆる 「コレクターとしての買い物方法」 を踏襲していることに尽きるのかなとも思います。 多くの 「おたく」 が、そもそもコレクター (収集家) 的な気質をそれなりに持っているものですし、とりわけ 1970年代から 80年代にかけて 「おたく」 だった人の多くが、例えば 「切手収集」 とか 「ビックリマンシール収集」、「トミカのミニカー収集」、「Gゲージなどの鉄道模型収集」 を行っていたり、他の趣味と同時に継続してやっていたりします。

 これらのコレクターズアイテムは、どれも少量生産だったり、期間限定生産だったりして、「一度買い逃すと、次に同じものを手に入れるのが難しい」 ものだったりします。 「おたく」(というか、コレクター気質のある人) はそれをわかっていますから、必ず 「予備」 を手にするんですね。 予備があれば安心して読んだり使ったり飾ったりができますから、精神衛生上とても気が楽になります。 「万が一の場合」 には、もう1こあるのですから。 予備の予備として3つあれば、さらに安心です。

 そしてこれは将来、自分が持っていない自分の欲しいアイテムを持っている人がいた時に、「物々交換」(トレーディング) するための貴重な 「原資」「タネ」 にもなります。 漠然としていますが、単なる物欲のヒステリーではなく、きちんとした 「将来へのメリット」 もあるんですね。

コレクションを充実させるためには、「予備」 が必要

最低3つは基本中の基本です
最低3つは基本中の基本です

 1990年代末のネットオークションの登場などで状況はかなり変わりましたが、基本的にコレクターは、自分のコレクションを手放しません。 売ったりはしないんですね。 しかしトレーディングのための集まりなどで、別の欲しいグッズを手に入れるためには、その交換品として放出することに、あまりためらいがありません。

 「予備」 があれば、そうした時に 「俺はこれを出す、あんたはそれをこっちに出してくれないか」 と交渉することができます。 もし 「予備」 がなく自分も1つしか持っていなかったら、それが自分にとって大切なものなら相手に出すことができず、物々交換が成立しません。 相手が 「お金」 で譲ってくれる、売ってくれるのなら良いのですが、「同等品とのみ交換」 という人がコレクターには多く、その場合は財布の中身や貯金残高は何の役にも立ちません。

 俗に 「プレミヤがつく」「高値になる」 なんていいますが、コレクター本人は自分の持っているアイテムの値段が上がろうが下がろうが、あまり気にしていません。 コレクションなどに興味のない人に、自分のコレクションがどれだけ素晴らしいかを説明するときに、「これは○○万円くらいで取引されてる」 なんて説明のために云うことはあるでしょう。 「金額」 が、一般人 には一番わかりやすい基準ですからね。 しかし自分では 「所有しているかしていないか」 だけが重要で、金銭的な価値や値打ちはけっこうどうでもいいんですね。

 交換相手もコレクターですから、「お金」 ではなく、いかに 「交換のための現物」 を持っているかが重要になります。 だからこそ、将来を見越して 「同じものを3つ」 なんですね。 またこれは 「同等品をこうした形で所持している人なら、自分と同様にこの趣味やアイテムの価値がきちんと分かっている人に違いない」「交換品の保存状態を見れば、アイテムを譲った後も大切にしてくれるのが予想できる」 との 「人物目利き」 の要素も兼ねています。

 実際は漫画本や大量生産されたグッズ類は、よほど時間が経たないと、希少性など出てきませんし、一部のアイテムではあまりに高額で、予備など買えない場合もあります。 またほとんどの人は物々交換などしないで終えるケースが多いのも事実です。 しかし一度ついた 「マニア癖」「コレクター魂」 は、そう簡単には消えないんでしょうね。 人のこといえませんが。

 しまいには部屋がコレクショングッズで埋まり、実家と居住する家とで分散して溜め込んだり、倉庫として安いアパートを賃貸したり、自宅の庭に余裕がある場合は、大きな物置を建設したりもしますが… (すいません、全部筆者のことです)…最終的には 博物館 を作るしかなくなるような…。

欲しいから買うんじゃない、買うから買うのだ

 なお、「念のため、予備の予備も押さえておくか」「万が一のため、全部4つずつ揃えておくか」 とか、さらには 「読む用の本がどうしても開けない…もう2〜3冊いくべきかな?」 なんて思い始めたら、もう末期的ですw

 ちなみに人形 (ドール) や美少女フィギュア、あるいはアニメキャラやアイドルの写真集やポスター、ブロマイド、テレカや関連グッズ類などを購入することは、保護 などと呼ぶ場合もあります。 また高額商品などを清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ってしまうことは、イヤッッホォォォオオォオウ! とか、気絶買い などと呼ぶこともあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2002年9月22日)
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