蔑称でもあった 「おたく」 の、さらに差別的な分類が…
「アニヲタ」 とは、アニメやマンガ、ゲームなどに強い興味と関心を持つ 「おたく」 と称される人たちのうちでも、アニメにもっぱら強い関心を持つ層に対する、かなり否定的なニュアンスを含んだ俗称のひとつです。 「アニオタ」「アニメオタク」とも。
なお同じようなニュアンス (しばしば否定的) で使われる分類に、「萌えオタ」、「ゲーヲタ」(ゲームオタク)、「エロゲヲタ」(エロゲーオタク、美少女ゲームオタク)、「声ヲタ」(声優オタ)、「アイドルヲタ」(アイドルオタク、また特定のアイドルの場合には、モーヲタ (モーニング娘。オタク) などなど) なんてのがあります。
世界観や作品の作家性ではなく、ひたすら可愛いキャラに萌えるようなファン
そもそも 「おたく」 という言葉自体、外部から差別的に呼ばれる言葉というよりは、近い趣味を持つ旧来の熱心なファンの人たち、例えばSFファンなどがライト層に対して否定的に使う言葉としてのニュアンスが強かったのですが、さらに 「おたく」 という名称が広がるにつれ、「キモい おたく の中でも一番キモいやつら」 のような扱いで、アニメを好む人たち、とりわけ登場キャラに 「萌え」 などを感じて、さらにそれを表明する人たちをあらわす蔑称のような形で使われるようになりました。
「ストーリーや世界観を楽しむ」「作品やその作品の背景、作者の作家性までを含めてまるごと楽しむ」「原作をちゃんと読む」 といった態度で作品と取り組む旧来のディープなファンに比べ、単なる皮相的で分かりやすい 「キャラ萌え」、「美少女キャラ萌え」 のみに固執し、また原作や原作に影響を与えた過去の名作などを無視する人たちを 「薄っぺらい層」 と決め付けるような風潮が生まれましたが、その端的な例が、この 「アニヲタ」 になりましょうか。
旧来のSFファンやマンガファンなどが、批評や健全な批判精神を持ち合わせて作品と対等に接するのに対し、しばしば 「アニヲタ」 は、例えば作画が○○さんの美少女キャラなら全肯定とか、自分の 「萌え属性」 にあうキャラなら、作品の中でどういうポジションを占めていようが無関係に肯定とか、逆に、作品の中できわめて重要なキャラなのに、自分の 「属性」 に合わなければ無視とか、そいう姿勢が 「ミーハー的な度し難いやつら」 のように捉えられているようです。
実際にはアニメファンであってもレベルは人によって様々ですし、単なる近親憎悪って感じもするんですが、アニメファンはしばしば分かりやすい行動 (アニメ絵のTシャツを着てるとか、掲示板などでやたら 「萌え」 だの 「俺の嫁」 だのを使うなど) を取るので、叩かれやすいってのがあるんでしょうね。
なお 「ぬるヲタ」 などといった呼び方も近いニュアンスがあります。


