同人用語の基礎知識

民明書房刊

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本は嘘を書かんぞ…! 「民明書房刊」

 「民明書房刊」 とは、アニメ 化もして大ヒットとなった少年漫画、「魁!!男塾」(週刊少年ジャンプ/ 集英社/ 宮下あきら) に登場する架空の出版社 「民明書房」 が刊行したとされる書籍と、その書籍で触れられている解説などを指す言葉です。

魁!!男塾
魁!!男塾/ 集英社/ 宮下あきら

 マンガ 「魁!!男塾」 では、作品中に破天荒で常軌を逸した様々な奇習、超人的な武術、必殺技がたくさん登場しますが、これの解説を 「民明書房刊」 の書籍を引用する形で紹介して、妙なリアリティを持たせる演出がされていました (他にも 「太公望書林刊」 とか 「英学館刊」 とかいくつか類似の出版社があった)。

 もちろん全て架空の出版物で、引用した内容も全てが創作、作り話なのですが、これが転じて 「嘘八百の作り話」 をもっともらしくリアリティを持って解説すること、嘘そのもの、あるいは 「信じてはいけない」「嘘か本当か見極めないといけない」 といった意味のことを 「民明書房刊」 と呼ぶようになりました。

 「魁!!男塾」 作品中では、多くの場合 「民明書房刊」 の後に書名がつき、「○○より」 と引用元を明示するような形で締めくくられます。 例えば 「民明書房刊 「拳法興亡史」 より」 なんて感じです。

 後に ファン などが ネット で真似して同じような文脈でよく使ったり、また 掲示板 などで他人の発言 (思い込み、俺ソースの発言) や納得のいかないいかにも怪しい説明を 「嘘だ」 と決め付ける場合に 「ソースは民明書房刊」 とか、「それなんて民明書房の本?」 などと冷やかしで使ったりもします。

UFO だってノストラダムスだって信じた少年時代…「民明書房刊」 だってきっと!

中国
何でもありの中国

 こうした、作品中に架空の出版物や歴史的事件、偉人などを登場させて、作品にリアリティを持たせる手法は昔からあります。

 またアクションマンガ、スポーツやバトルマンガなどでは、主人公のバトルや試合を見ている他の キャラ が、仲間に技のすごさや勝負の行方をもっともらしく解説する形で、読者 に内容を説明するパターンが多く見られます (スポーツの試合の中継を行うアナウンサーや解説者の役割ですね)。

 「魁!!男塾」 では、途中からバトルマンガになったものの、初期の頃は純粋なギャグマンガの内容となっていて、この 「怪しげな出典」「ソース」 そのものも、ギャグとなっていました。 しかし中国悠久の歴史を漠然と知っている小学生などは、中国の古典などをよく解説するこの 「民明書房刊」 の引用や説明を信じてしまうケースもありました。

 有名なものに、ゴルフの発祥はイギリスではなく、中国の宋家二代 「呉竜府」(ご りゅうふ) が編み出した 「纒がい狙振弾」 だった…というのがありますが (民明書房刊 「スポーツ起源異聞」 より)、信じ込んで友達に自慢げにウンチクを垂れたり、逆に少年ジャンプの編集部などには、「14〜15世紀頃にスコットランドで行われていた球技がゴルフの起源じゃないのか」 とのマジな苦情も届いたそうです。

ひょうたんからコマ? ネタがマジに?

 ちなみにこの 「ゴルフ中国発祥説」、後の 2006年4月になり、当の中国の学者が 「12世紀の北宋時代にゴルフの原型に当たる球技 「捶丸」 が始まっていた」「清朝時代に衰退し忘れ去られたが、元代には貴族の遊びとしてルールも定められ普及していたので、捶丸がゴルフの元祖といえなくもない」 と発表。 復元した木製クラブやボールなどを公開して、日本でも話題になったことがあります。 これが 「嘘からでた真」「ひょうたんからコマ」 なのか、単なる中国版の起源捏造、ホルホル なのかはわかりませんがw

 なお人気作品だったこともあり、「魁!!男塾」 関連のスラングも登場人物の名セリフを元にしたものがたくさんありますが、ネット界隈でかなり良く使われるものとしては、死亡確認 などがお馴染みです。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2002年5月10日)
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