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炎上コバンザメ

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炎上ネタに素早く食いつき目立ちたい!… 「炎上コバンザメ」

 「炎上コバンザメ」 とは、ネット でいわゆる 炎上状態 となった話題やテーマ、その人物や団体の アカウント などに積極的に 絡ん でいき、炎上で集められた耳目を自分のアピールに使おうとする人たちを指す言葉です。

 コバンザメ (小判鮫) は、頭部に小判金貨状の吸盤を持つスズキの一種で (サメ類ではない)、大型の魚やクジラなどに吸い付いて自分の身を守ったり、吸い付いた大型魚が食べ残した餌などを捕食して生活している魚類です。 その姿から、寄生虫や金魚のフンなどと同様、何かにくっついて利益を得る行為を揶揄する例えでよく使われます。 また他者が得た獲物のおこぼれにあずかろうと嗅ぎまわる浅ましい存在として、ハイエナなどに喩えられることも多いでしょう。

炎上主に反論したり、無理筋の擁護をしたり

 「炎上コバンザメ」 の種類は、大きく分けて2つあります。 1つは、注目度が急上昇している炎上ネタにいち早く食らいつき、炎上したコメントや ツイート に反論や非難の リプ を行うような行為となります。 その反論・非難リプは炎上ネタに憤慨する他のユーザーから肯定され、労せずして多数の賛同するリプや レス がつけられますし、あるいは数百数千といった RTふぁぼ (いいね) を集められます。 その炎上がトレンドに上がる レベル となれば、リプが大勢に シェア される中で フォロワー だってそこそこ増やせるでしょう。

 もう一つは逆のパターンで、炎上ネタにあえて賛同し、無理筋の擁護を行う 「逆張り」 です。 こちらには当然批判や反論がたくさんつきますが、「晒し 目的」 の RT や いいねがつくこともありますし、結果的に炎上ネタの本人同様に大きな注目を集めることができるでしょう。 またその後の展開によっては炎上主の正当性が認められたり、叩かれ すぎて同情を集めるなど世論の風向きが変わることもあります。 その際には 「誰もが炎上主を叩いている中、真っ先に真実を見抜いたり炎上主への誹謗中傷に対する問題提起をした」 ということで、評価が高まる場合もあります。

 こうした行為は、炎上主が意図的に炎上を仕掛けている場合 (炎上マーケティング) には、「自分はさしたるリスクも負わずに他人の炎上による注目を横取りする行為」 として当事者から 「ありがた迷惑だ」 と苦々しく思われたりもするようです。 しかし炎上ネタに賛同する意見は炎上を盛り上げる 燃料 になりますし、ある意味で炎上マーケを支える部分でもあります。 そもそもコバンザメ行為を防ぐ方法もないので、それではと表向きは歓迎するような態度を炎上主が取ってコバンザメのモチベーションを高めたり、旗色が悪くなった時には自己弁護の材料っぽく RT を 連投 して燃料とする場合もあります。

個人だけでなく、メディアや企業が参入することも

 この種のコバンザメ行為、あるいはいっちょ噛みは、アルファ〇〇 な人とか、インフルエンサー と呼ばれるネット上の有名人が行いがちなものです。 こうした人はネットや SNS で大きな注目を集めることに貪欲ですし、目立つことに躊躇もないため、たいして詳しく事情を知らなくてもいちいち絡んできますし、「〇〇について解説します」 のような単なる感想レベルの内容が浅い動画を即座に作って小銭稼ぎをしたりします。 またその後、自分の意見が見当違いだったり不見識や無知が発覚しても謝罪や訂正をするでもなく、そのまま次の話題へと渡り鳥のように移動するだけです。

 これは炎上系に食いつきがちなネットメディアも同様で、こちらの場合はそれなりの調査や取材を行うなど問題をある程度正しく理解する情報を付加価値としてつける場合もありますが、基本的には PV (ページビュー) を稼ぐのが目的であり、必要以上に扇情的なタイトルで 釣ったり、炎上をさらに燃え上がらせるような効果を結果的にせよ意図的にせよ、もたらすような行動を行います。

 いずれのケースでも、目立つことやそれによってお金儲けをしたり承認欲求を拗らせた人は大変だなという感じですが、ときに当てが外れて踏んではいけない 地雷 を踏み抜いて炎上の火がコバンザメにも完全に燃え移り、謝ったら死ぬ病 を発症して身ぐるみはがされ 垢消し逃亡 に追い込まれることもあるので、他人のふんどしで過度に目立とうとするのも程々が良いようです。 いやまぁ程々では目立たないんでしょうけれど。

 ネットコミュニケーションが対話による意見交換や認識のすり合わせではなく、それぞれの立場における単なる同意獲得ゲームと化しているとはよく聞く話です。 そして承認欲求が満たされるようなより多くの同意を獲得するためは、他人より少しでも早く、より単純化した意見をより多くの人がいる場に 投下 する必要があります。 こうしたことに興味のない人からは、何がそこまで駆り立てるのかと思ったりもしますが、ネット人口がますます増える中、この傾向は強まる一方となっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2013年10月2日)
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