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便利小物から仕事の道具まで…デジタル機器といえば 「ガジェット」

 「ガジェット」(Gadget) とは、元々は道具とか仕掛けといった意味の言葉です。 一方 IT 関係の用語としては、一般にウィジェットと呼ばれるパソコンなどのデジタル端末上で動く時計やカレンダーなどの小規模なアプリ、あるいはデジタル機器 (ハードウェア) そのものを指して使います。

 とくに携帯性に富む小型で個性的なデジタル機器やデジタル小物・アイテム 全般を指して使うことが多いでしょう。 例えば携帯音楽プレイヤーや携帯ゲーム機、電子辞書や携帯電話 (ガラケー/ フィーチャーフォン)、スマホ (スマートフォン)、タブレット、あるいはパソコンで使うモニタやキーボード、マウス、スキャナ片手デバイス といった周辺機器などです。

 元々はあまり厳密な言葉の使い分けがされていませんでしたが、時代を経るごとに変化し、現在はガジェットの デスクトップ 上に 配置 して動作する (あるいはガジェット中のアプリの中 (例えばブラウザの中に表示される ホームページ 上の アクセサリ など) の小規模なアプリをウィジェット、ガジェットは モバイル 用途を中心とした有体・物理の小型デジタル機器そのものを指して使うケースが多いでしょう。

ガジェット沼は深い…ガジェオタの物欲は刺激される一方

 ガジェットが好きな人はガジェオタ (ガジェット おたく) やガジェ通 (ガジェットに対する情報通) と呼びます。 こちらもかつては 機材オタ とも呼ばれていましたが、カメラにせよ何にせよ、何らかの情報やデータを扱う機材や道具にデジタル技術の採用と小型化の流れは不可避な部分があり、厳密な使い分けは難しくなっているでしょう。 なにせ冷蔵庫や洗濯機ですら ネット につながり情報家電やスマート家電の一部ともなっていますし。

 ガジェットそのものはマウスやイヤホンといった数千円程度のものから、スマホやデジカメなど数十万円のものまで様々あります。 オーディオ機器や大型スピーカー、ゲーミングチェアやデスクといった家具類、EV (電気自動車) などの大物をガジェットの に入れる人もいます。 これらデジタル機器がそれまでのアナログ機器・機材と異なるのは、技術的な進歩による高機能・高性能化とコモディティ化 (標準化による同質化) に伴う低価格化が、ものすごい速度で同時に起こることでしょう。 アナログ機器でも技術的な進歩はありますが、デジタル機器の場合は性能差が数値化しやすい上にほんの数年でしばしば時代遅れになってしまいます。

 新しい機材が欲しくなって ハマる ことを機材沼などと呼びますが、ガジェ沼はそれにも増して物欲を抑制するのが難しかったりもします。 どんどん新しい製品が出てきますし、とくにガジェットのもっとも中心的な存在である携帯電話やスマホは日本の場合はキャリアとの契約の関係で、それほど重度のガジェオタでなくとも僅か2年程度での買い替えが当たり前みたいな部分もあります。 常に新しいもの、面白いものを求める貪欲さはすごいものがあります。

 元々 趣味 で購入する情報系の道具などはおたく気質の人が好みがちですし、そこに携帯電話などを通じた 一般人 が参入し、さらにデジタル技術があらゆるものに使われるようになった現代、その勢いはしばらくは収まらないのでしょう。 個人的には国産メーカーに頑張ってほしいところですが、携帯音楽プレイヤーあたりから雲行きが怪しくなってきて悲しいです。 身の回りの物のほとんど全てが国産でしたが、スマホの i-Phone あたりから海外製のものがかなり増えてきました…。

ガジェットが壊れると文鎮化する…

 なおガジェットが壊れるなりして使い物にならなくなった場合は 文鎮 と呼びます。 本来の機能を喪失し、もはや紙の重しくらいにしか使い方がないみたいな意味になります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年10月21日)
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