同人用語の基礎知識

戦闘態勢

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戦う前の高揚感がたまらない? 「戦闘態勢」

 「戦闘態勢」 とは、いつでも 戦闘 ができるように準備を 整え た状態のことです。 単に 攻撃 や 反撃、防御 のための準備が完了したといっても、戦いのための覚悟が決まったのか、武器 や兵員を集めて組織的な準備を完了したのか、それとも兵員が軍艦や戦車、戦闘機などに乗り込んで所定の 配置 についた状態なのかによって、あるいはどんな組織の言葉なのか、文脈によっても ニュアンス が変わります。 似た言葉に臨戦態勢とか戦闘モード、あるいは戦闘準備や戦闘配置などがあります。

 元々は 軍事 の世界の言葉ですが、勇ましくまた使い勝手も良いためか、ケンカのような個人の争いごとから対抗試合などがあるスポーツ、競争の激しい ビジネス の世界などでも、「準備完了」「戦う気満々」 といった意味の言葉としてよく使われます。 やるべき準備は全て終えて後は戦うだけだ、いつでも来やがれ受けて立ってやる状態ですね。 なお 「態勢」 ではなく 「体制」 の場合は、戦闘を遂行するための組織的な体勢を指すことが多いでしょう。

威勢の良い 「総員戦闘態勢に入れ」

 マンガ や アニメ といった創作物の世界でも、戦闘や バトル のある 作品 では戦闘態勢や戦闘モードといった言葉がしばしば使われます。 軍艦に乗り込んでいたり何らかの基地にいて、敵の接近を感知して司令官が命令するイメージですね。 あわせて 迎撃 のための戦闘機やらロボットやらを発進させたりします。

 集団戦の場合は、個々人が戦闘態勢に入るだけでなく、集団や組織として全体が戦闘態勢に入ることもあります。 「総員戦闘態勢に入れ」「総員戦闘配置」 みたいなやつですね。 総員とは文字通り全ての人員という意味ですから、今まさに全ての人の力を結集し、万全の態勢で敵や戦いに臨むという決意の表れでもあります。 戦いを前にした高揚感で盛り上がるシーンです。

 一方で現実の軍事の世界では、この総員戦闘態勢とか配置といった言葉や命令は、そう簡単に出せるものではありません。 一般的に軍隊は24時間365日いつでも活動をしていますが、おおむね人員をいくつかに分け、2〜4交代制で切れ目なく活動ができるようにシフトを組んでその任に当たっています (国や時代、軍制によって異なる)。 ところがいったん総員〇〇といった命令が下達されると、この交代シフトを無視して全ての人間が一斉に活動をすることになります。

 当たり前の話ですが、軍人だって人間ですから休憩や睡眠時間は必要です。 しかしいったん総員命令が出されれば、それが解除されるまで休憩も睡眠も取れません。 止むを得ない非常事態であれば24時間程度なら体力的に頑張れるかも知れませんが、戦闘を前にしての極度の緊張の中、いつまでも集中力を維持することなどできないでしょう。 そのうち一部を除いて命令解除することになりますが、残るのは疲れ果てた戦闘態勢のままの人員と、解除されて寝ている疲れた兵員だけになってしまいます。

 戦闘となれば総員で全力を尽くすのは当然ですし、命令が遅れたことで手遅れになることもあります。 とはいえタイミングを間違えて早すぎてしまっても、むざむざ兵員の疲労を招き、燃料 などの物資を浪費し、継続的な戦闘能力を失う結果にもなりかねません。 適切な命令の発動には適切な敵情把握のための情報が大切です。 日本は何かと 精神論 が幅を利かせる国だとされますが、十分な情報と十分な休息 (および 補給 と 兵站) がなければ、練度の高い兵員や高性能の兵器も宝の持ち腐れです。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年12月2日/ 項目を分離しました)
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