色々な表情を見せる 「表情の飛び道具」、「舌」
「舌」(した) とは、人間はじめ動物の口の中にある筋肉でできた器官のひとつです。
英語では 「Tongue」 と呼び、これは牛タンなどのタンと同じです。 脊椎動物 (人間など哺乳類や爬虫類など) と 無脊椎動物 とで同じ舌でも構造は異なり、触手 関連では 無脊椎動物 のようなヌメヌメ・ドロドロした表面を持ちつつ、脊椎動物のように縦横に動き回るようなものも見かけます。
一般的に生活している人体の中で、筋肉が皮膚をまとわず粘膜状態のまま直接的に外部から見える、ほぼ唯一の器官となっていて、動物としての重要な実用性のほかに、表情や感情表現に極めて大きな意味を持ち、ある種の性的魅力、エロティック な衝動をも感じさせる、独特な存在となっています。
「味蕾」 によって味を感じる、食べ物などを飲み込む、言葉をしゃべるなど、その用途は動物として生きること、人間として意思疎通を図ることと密接に関連していますが、嘘つきを 「二枚舌」、嘘をついたり言ってることと違うことを内心秘めているのを 「舌を出す」 などと云うように、人間性そのものを表現する場合にも使われるのは、言葉を司る器官という理由があるからでしょう。
無邪気さとエロスが同居する抜群の存在感 「舌」
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「舌を使った表情の再現図」![]() これは再現図です。 下のサムネイル画像へマウスオーバーすると、左側に大きな再現図が表示されます。 回線の状態によっては、表示までに少々時間がかかる場合があります。 | ||
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長く絡みつくような舌… 「Sexy Tongue」
口元に関する 萌え の 要素 としては、このほかに アヒル口 とか 八重歯 (やえば) などがあります。 その中でも 「舌」 は、口の形を含め、漫画 や アニメ、ゲーム や小説など創作物の感情表現において、極めて重要な意味を持つ存在となります。
なお 「べろ」 と呼ぶ場合もあり、また食材としての動物の舌 (牛や豚など) は、「タン」 と呼びます。 英語では 「Tongue」 で、一般的には長い方が魅力的だとする文化が広く見られ、「性的魅力のある舌」 を、「Sexy Tongue」 などと呼んだりします。 「キス」 や 「オーラルセックス」 では、擬似的な性器のような役割を持ちます。
中でも舌を絡ませるディープキスは、俗に 「べろチュウ」 などと呼ばれています。
キスやオーラルセックスで、擬似的な性器のような役割も
舌をペロリと出す姿は、かわいいものです。 ロリ っぽいタレント、キャラ には必須のような要素で、とりわけ ドジっ子 の、何かを失敗した時の照れ隠しの笑い 「てへっ」 に現れる舌はインパクトがあります。 後には両方が合わさって、てへぺろ などという言葉も生まれています。
一部の女子高生などで、1990年代末頃から片目をつぶる ウインク をしつつ、不二家のペコちゃんのように小さい舌を口の端からペロリと出す表情が、写真を撮るときの定番表情になった時期もありますが、子供っぽくてあどけない、いたずらっ子のようなかわいらしさと同時に、ちょっとエッチな、小悪魔的な魅力がその表情にあったからなのでしょう。
こうした表情を珍重する男性も多く、実用性を感じて若い女性向けのティーン誌などを好んで購入して行く人も多いようです (舌だけが理由じゃないでしょうが)。
舌を噛んで死ぬ…? って、本当?
「舌を噛んで自殺する」 なんて表現がよくあります。
実際は強く舌を噛む、あるいは噛み千切ったりもしますが、これは何も舌に人命にかかわるような重要な神経が通っていると云うわけではなく、舌を噛むことで筋肉でできた舌が激しく痙攣し巻きついて喉を塞いだり、出血により口の奥の空気の通り道を塞いでしまうことによります。 つまり呼吸ができなくなって窒息死してしまうというわけです。
実際は、ちょっとやそっと噛んだくらいではそう簡単にそのような状態になりませんが (人間生きていれば、食事やちょっとした衝突事故などで、舌を噛んでしまうことが何度もあるでしょう)、大きく噛み千切るほどの力を加えると、喉の奥まで舌が収縮して危険なケースもあります。
そのような状態になっても必ず死に至るという訳でもないのですが (舌を指や道具で引き出すなどして、口腔を確保すれば息が吸えますし、舌を噛み切ったことによる自殺などは、あまり数も多くないようです)、しばしば出血を伴いそれが気道を塞ぐ場合もあり、小さい子供や、大人でも意識がなくなっている状態などでは、救命処置が極めて重要な状態になります。
名誉や操を守るため、自ら命を絶つ自由を女性に与える意味も
歴史物の小説などでは、「舌を噛んで死ぬ」 という表現がよくあります。
これは実際に舌を噛み千切ることによって肉体的・物理的に生命の維持が困難になって死んだというより、「死を覚悟して、その決意を形で表した」 というイメージが強いのかも知れません。
もちろん、肉体的にそれほど危険な状態に至らなくても、積極的に自ら助かろうと努力しなければ、死ぬことは可能でしょう。
またこうした表現が、しばしば女性の自殺で出てくるのは、兵士や武将として刀や銃を持っていた男性と違い、武器を持っていない 「か弱い女性」 が、名誉や操を守るために自ら命を絶つ権利、今とは死生観の違う時代の魂の自由や救済をギリギリ得るための 「最後の手段」 として、存在すべきだとの考え方があるのかも知れません。
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