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厚塗り

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不透明絵の具の塗り重ねるような着色方法…「厚塗り」

 「厚塗り」(あつぬり) とは、イラスト において油絵などのように、不透明絵の具を塗り重ねて彩色したようなイメージの着色方法のことです。 CG などでよく使われる言葉で、絵画塗り、油絵塗りと呼ぶ場合もあります。

 通常は、アニメ (セルアニメのセル画) の キャラクター のように、影や色分けをざっくりと簡略化して塗る方法 (アニメ塗り や エロゲ塗り) の対義語のような扱いとなります。 代表的な彩色方法の表現にはこの他、水彩塗り などもあります。

 とはいえ、厚塗りもアニメ塗りも厳密な定義があるわけではなく、また 絵師 によって特徴的な色塗り方法があったり、様々な塗り方を混ぜあわせたような彩色方法もあり、「これが厚塗りだ」 と明確な基準が存在する訳ではありません。 ぱっと見て、油絵の具やグワッシュ (ガッシュ) などの水彩不透明絵の具を使い、いかにも伝統的な 絵画 っぽい塗り方と思えば良いでしょう。

厚塗りの特徴

 厚塗りの特徴としては、不透明絵の具を塗り重ね、「塗りムラ」 を味わいとして残したような彩色となります。 影の境界線なども、それぞれの色の境をぼかすというより、中間色を作って新しく上に乗せるようなイメージです。 また主線 (輪郭線などの線画) が必ずしも必要ではなく、全体として色がこってりと乗っているような印象を見るものに持たせます。 塗り方とは直接の関係がありませんが、この塗り方をしている絵の傾向として、光や影を強く意識した絵作りとなっているのも特徴でしょう。

 アニメ塗りや、いわゆる アニメ絵・オタク絵 に比べると、いかにも風格のある堂々とした絵画といった雰囲気があり、同じデッサンや線画を元にしたイラストであっても、塗りが厚塗りになっただけで2〜3割は上手い絵に見える効果があったりもしますが、一方で見るものが 「いわゆる一般的な絵画」 を基準に構えてしまうので、一定レベルを超えた絵の場合、いわゆるデッサン狂い (プロポーションがおかしい) などが粗として目立ち、ごまかしの利かないイメージもあります。 要するに基礎的な技術のあるなしがモロに出てしまうのですね。

 通常はアニメ塗りなどに比べずっと手間がかかる塗り方となっていて (しかも色指定などがしづらく、着色に相応のセンスや技術が求められる)、商業イラストの世界でも、出版にせよゲームのイラスト作成にせよ、単価があがるのが普通となっています (もちろんケースバイケースではありますが)。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年10月12日)
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