同人用語の基礎知識

俺の嫁 /嫁

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萌えのまたひとつ変わった表現…「○○は俺の嫁」

 「嫁」、あるいは 「俺の嫁」 とは、好きな マンガアニメゲームキャラ などに深い愛情を抱きその気持ちを表現する言葉です。 いわゆる 萌え と近い言葉となり、広まったのは ネット を中心として、およそ 2005年〜2006年頃のようで、「○○は俺の嫁」 のようにして使います。

 当時ヒットしていたアニメ 「涼宮ハルヒの憂鬱」(2006年4月〜7月放映) の人気キャラ、長門有希 としばしばセットで使われていて、言葉としての親和性が高そうです。 また2008年頃には、声優の神谷浩史なども、俺の嫁呼ばわりされていますw

「俺の嫁」「孕む」「出産した」…新しい萌え的絶賛表現も登場

 嫁にしたいほど好きだ、もう俺の嫁になることが決まっているのだ、的な使い方で、ニュアンスは 「好きだ」「大好きだ」 よりはやっぱり 「萌え」 に近い感じなんでしょうか。

 もちろん 「嫁」 という言葉も 「俺の嫁」 って言葉も普通の日本語ですから、云い回し自体は大昔からあるんでしょうけれど、架空のキャラやテレビタレントなどを対象に愛情を表現する場合 「脳内彼女」 なんて言葉があるように、昔は 「恋人」「彼女」(あるいは妹、お姉さん) 扱いがポピュラーですから、「嫁」(結婚相手、配偶者) という表現をことさらに使うのは、新しい感じがします。

 この 「俺の嫁」、流行り始めた直接のきっかけや語源、具体的な 元ネタ ははっきりしていません。 雑誌などが良くやっている、「お嫁さんにしたい芸能人アンケート」 などを模した 「お嫁さんにしたいアニメキャラランキング」 のようなものが パソ通 の時代からありますが、これらの投票の際のコメントに 「○○は僕のお嫁さん」 なんて表現もありましたので、似たような流れの中で出てきた言葉という感じがします。

 ただしパソコン通信の時代は、「嫁」 よりは 「恋人」 というニュアンスが前述の通り多かったですし、「萌え」 という言葉が流行り言葉となっていましたから、「俺の嫁」 が 2000年代後半のような流行り方はしなかったのだと思います。 しかし 「萌え」 が流行語大賞にノミネートされる (2004年) など、あまりに一般化して拡散、あるいは おたく な人たちの中で言葉としては陳腐化する中で、新しい云い回しとして2000年代中期に注目を集めるようになったのでしょう。

おお神よ、何ゆえに我と彼女の生まれる次元を分けたもうたか

 なお 2005年〜2006年頃に流行り始めた発端の1つとして、掲示板 2ちゃんねる のテレビ放送の実況板 (アニメなんかを見ながら書き込みする掲示板) や、「ふたば」 などのアニメ系掲示板などで、「レスが1桁なら○○は俺の嫁」 なんて書き込みのスタイルが流行ったのが、そのまま各地に伝播したのもあります。

 「俺の嫁」 や 「嫁」 以外にも、「最高に萌える」 の意味で 「最強嫁」 とか、萌えるキャラが複数いる場合に 「二大嫁」「三大嫁」 と表記するなど、バリエーションも多数登場。 またそうした流れの中で、「嫁」 どころか、「孕んだ」 「(俺の子を) 妊娠した」 「出産した」 なんて表現がエスカレートすることもありました (また同じ時期に 「孕ませゲーム」 などが流行っていたことも互いに影響しているでしょう)。

 なお表現としてエスカレートする一方、オリジナルの 「俺の嫁」 は意味も当初以上に軽くなり、「クラス全員俺の嫁」(逆に 「○○はクラス全員の嫁」 とか)、「俺の嫁計画」「俺の嫁フォルダ」 などと関連する成句や云い回しも多数生まれています。

自分は女、好きなキャラは男なのに 「俺の嫁」

 面白いのはこの言葉、女性が男性に対して使う事もある点で、腐女子 が好きな男性キャラに対して 「○○は私の嫁」 とか、好きなキャラと好きなキャラ (両方とも男) との カップリング に際して、「○○は××の嫁」 などと呼び方、使い方を、「○○×□□」 のようなニュアンスで使う場合もあります。

 「旦那」 「夫」ではなく、あくまで 「嫁」 ってのが、流行り言葉の面白さですが、元々の発端が掲示板の 実況系 の板だったこともあり、そこらの場所では頻繁に見かけるキーワードとなっています。 場合によっては、「俺の嫁」 の後に、「今シャワー浴びてる」「今俺の腕の中で寝てる」 なんて付け足す場合もあります。

あげく、兄貴キャラなら 「俺が嫁」

 さらに男性が男性キャラや男性声優、歌手 (かっこいい兄貴キャラ) などに対し 「○○は俺の嫁」 と表現したり、逆に 「俺は○○の嫁」 と表現したり、さらには 「抱かれてもいいです」 「排卵する」「孕む」 「妊娠した」 「出産した」 などのように使う場合もあり、ある意味分かりやすいっちゃ分かりやすいですが、外部からみたら意味不明な使い方もあるようです。 ホモ的表現である アッー! などではなく、あくまで女性的な 「孕む」 「妊娠」 ってキーワードが出るところが面白いですね。 「男も濡れる」 「女も勃起する」 なんて言い回しが昔からありますが、何となく雰囲気は伝わります。

 ここらはやはり、ネット特有の 「言葉遊び」 もさることながら、一昔前に比べて結婚が現実的でない、少なくとも20代くらいの若者にとっては遠い遠い先のようなイメージがあり、それが理想化されているってのもあるんでしょうね。 そしてその結果 「嫁」 という存在が、 「恋人でありパートナーであり母親であり姉であり妹でもあるような、そんなパーフェクトな存在の寓意」 として、意味づけられているのかも知れません。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年6月16日)
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