思春期はいつだって不機嫌… 「くそっ・・・壁殴っちまった・・・イライラするな・・・どいつもこいつも・・・」
「くそっ・・・壁殴っちまった・・・イライラするな・・・どいつもこいつも・・・」 とは、そのまんまですが、不愉快な出来事を目の当たりにしてイラつき、やり場のない怒りを壁にぶつけている状態を指す言葉です。 バリエーションはいくつかあり、略して 「イラ壁」「マジイラ壁殴」 とも呼びます。
ネット の 掲示板 などで、中二病 (大人になっても成長できずに繰り返してしまう、中学2年生 (14歳前後の思春期) の頃に、つい背伸びしてやってしまう 痛い 行動や考え方、邪気眼 的な行動) を、面白おかしく自虐的に表すために使われる言い回し・成句のひとつで、全体としてひとつの ネットスラング となっています。
思春期に中学生が、やたら不機嫌でついワルぶってやる粗暴な行為、親や社会への反発の様子を、ネタとして面白おかしく表しているわけですね。 こうした行動傾向を持つ キャラ や人間は、無気力クール などと呼ばれる場合もあります。
「中二病」(厨二病)、そして 「邪気眼」
2ちゃんねる などネット上では、2006年以降の 「邪気眼」(思春期につい考えてしまう痛い設定や行動) の登場によりそのバリエーションとしてさまざまなパターンが発生しました。 この 「くそっ・・・壁殴っちまった・・・イライラするな・・・どいつもこいつも・・・」 もそのひとつとなりますが、それが世界の選択か…ラ・ヨダソウ・スティアーナ などとともに汎用性があり使いやすいので、徐々に浸透しています。
なかでも他人が幸せで浮かれている様、リア充 に対するイラつきなどを表現する言い回しとして多用され、2008年頃からは一部の掲示板などで、非常に頻繁に使われるようになりました。
なお 「イラ壁」 なんて略しながらも原型を留めたものばかりでなく、単に 「壁殴っちまった」「これは壁ものだ」「壁」 なんてシンプルな表現をする場合もあります。 こうした言葉が生まれる前から、八つ当たりは壁が相場だったので、初めて見てもだいたい意味がわかるのも便利なようです。
バンド 「ジン」 のブログと、ゲーム 「ファンタジーアース ゼロ」
この頃からこうした表現がネットでよく使われるようになったのには、いくつかの事件がありました。
一つは、バンド 「ジン」 による人気アニメ 「コードギアス 反逆のルルーシュ」 のOPテーマ曲 「解読不能」 において、楽曲を批判されたことに対しボーカル、ひぃたんがブログ 「亀歩き」 で強い怒りを表明。 その際、2007年1月15日のブログのエントリーの最後に、殴ってへこんだとも見える白壁の画像 (パスタの 「割れた壁」) があったことから、中二病的な楽曲の内容、エントリーの文章のインパクトもあり、面白おかしくネットで取り扱われた経緯があります。 なおこの際、捨て台詞のように書かれた 「君も、いい根性してるねぇ」 も、一部で流行しています。
もう一つは、スクウェア・エニックスの大規模 ネットワークゲーム、「ファンタジーアースゼロ」(2006年12月21日〜/ FEZ/ FantasyEarthZero) にて、運営に不満を持つプレイヤーが、ゲームのシステムや内容を揶揄する中で 「壁殴り」 などを頻繁に使うという出来事もありました。 こちらは各陣営にわかれた大人数が参加する同ゲーム内の戦闘において、敵プレイヤーを倒すだけでなく、敵陣営の建築物を破壊することにも大きな意味があるため、建築物を破壊 = ひたすら壁を攻撃する、殴るを揶揄し、壁殴りゲーム (壁殴りゲー) と呼ぶことに由来します。 前後して運営に腹がたって壁を殴りたくなったなどの表現も頻出。 こちらはその後、「壁殴り代行業」 にもネタとして発展しています。
ゲームにおける壁殴りは、これが最初という訳ではないのですが、(ダンジョンなどで行う 「壁殴りクエ」 と呼ばれる特殊な クエスト を持つゲームも、CABAL ONLINE はじめかねてから存在しています)、ゲームにおいて壁を殴ることにイライラしているとか腹を立てているなどの意味が強く付加され、それが大きくネットで広がるきっかけとなったのは、やはりファンタジーアースゼロの影響が大きいのでしょう。
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