人々の記憶に残り心を震わせる、まさに生ける伝説 「レジェンド」
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まさにレジェンド!! 永遠に語り継がれるべき存在!! (有明いく子) |
「レジェンド」 とは、英語の Legend、すなわち 「伝説」 という意味の言葉です。 歴史上の実際の伝説を指すこともありますが (後述します)、成功し名を成した人物なり圧倒的な実績や成果を叩き出した人物といった立志伝中の著名人、名を轟かせた地域の有名人、あるいは逆に取り返しのつかない大失敗を犯した人物を指して揶揄で使うことが多いでしょう。 その存在自体が人々の間で語り継がれ、また後世にも語り継がれるべき価値を有するというわけです。
日本語の伝説、あるいは伝説的とか伝説級といった言い回しでも同じ意味や ニュアンス であり、ことさらにレジェンドといったカタカナ日本語にする必要はありません。 しかし名詞などに接頭して使う場合、伝説より使いやすいという部分はあります。 「伝説の〇〇」「伝説的〇〇」 より、「レジェンド〇〇」 の方が何となくシンプルでスマートで、時代を経るごとに若者の間や ネット でよく使われるようになっています。
指し示す対象は様々ですが、おたく の間では国民的人気を得た マンガ や アニメ、ゲーム といった 作品 を創った漫画家や監督、クリエイターや、その声が日本人の血肉になっているようなベテラン声優、時代を代表するアイドルや芸人、スポーツ選手などでよく用いられるでしょう。 レジェンド漫画家、レジェンド声優というわけですね。
一方、大失敗した場合は、例えば 掲示板 で取り返しのつかない レス を 書き込ん で赤っ恥をかいたような コテハン (固定した ハンドル を持つ人) をレジェンドコテと呼んだりします。 こちらもそのまま伝説コテと呼んだり、コテハンがない場合は コメント の番号であらわしたりします (「伝説の92」 みたいに)。
似たような使われ方をする言葉に 「神 (倍角文字 で 「ネ申」 とも) があります。 また名無し (匿名) や有象無象の中に埋もれている人物が際立った功績や大失敗で個別に識別されるようになった場合は、とくに ネームド と呼ぶこともあります。 またこうした人たちが掲示板やどこかの 現場 に姿を見せることは、神仏のそれにならって 降臨 と呼びます。
正史とレジェンズ
創作物の一部の ジャンル では、作品の 正当な続編 (ナンバリングタイトル)、あるいは 正史・カノンに対して、外伝 でのみ語られる内容や伝承、あるいはそれそのものをレジェンドとかレジェンズ(Legends)・アポクリファ (Apocrypha) と呼ぶこともあります。 設定 の整合性の観点などから正史には組み入れられないけれど、あまりに魅力的で捨てるには惜しい場合などに異見・異聞として用いられることもあります。
実際の歴史の中でも、基本的に歴史は勝者によって語られるものなので、敗北 した側、滅ぼされた側のそれが判官びいきも手伝って魅力的な伝承伝説として残る場合があります。 有名な 「義経伝説」「光秀伝説」 みたいなものですね。
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