同人用語の基礎知識

ナンパ

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ねえ彼女ぉ〜いま暇ぁ〜? ちょっとお茶しよ〜よ〜 「ナンパ」

 「ナンパ」 とは、男性が女性に対し、交際や一夜の関係を求めて声を掛けることです。 女性から男性へのそれは 「逆ナン」(逆ナンパ) と呼びます。 ナンパとは軟派のことで、元々は男性らしさ指す硬派の対概念の言葉でした。 男同士のつき合いや友情より女の子との恋愛やイチャイチャを選ぶ男、女性に媚びへつらいご機嫌をうかがうような情けない男といった意味で使われており、これが転じて声かけのことを指すようになっています。 それ以前は 「ひっかけ」 と呼んでいました。

 ナンパばかりしている人はナンパ師、あるいはナンパ以外の ニュアンス も含みますが、チャラ男チャラい 男性) やヤリチン・スケこましなどと呼ぶことも多いかもしれません。 一方、女性がナンパされるために繁華街などに繰り出したり道端で待つことは 「ナンパ待ち」 や 「声かけ待ち」「ひっかけ待ち」 と呼びます。

 「お茶しませんか」 といった異性への声かけは昔からありますが、ナンパという言葉自体は1970年代後半あたりから盛んに使われるようになり (地域差もあるとは思いますが)、とくに1980年代あたりからの恋愛やモテといった男女のあれこれが若者の最大関心事かのように扱われた時代 (恋愛至上主義の時代) からバブル崩壊 (1990年代後半) あたりにかけて、若者向け雑誌などで盛んに使われたことから、男女の出会いの一つのスタイル、その呼び名として全国的な定着をしています。

 ただしナンパとはとても云えないような強引なもの、しつこくいつまでも付きまとうようなものをナンパと呼ぶようなケースもあり、時代や地域、個々人の生活スタイルや 環境 によって捉え方は様々です (都市部や地方都市の深夜の駅前とか、ほとんど拉致や誘拐に近いようなものもあります)。

「ストナン」「ノミナン」「クラナン」 関連用語もたくさん

 ナンパのバリエーションや関連する言葉は膨大ですが、どこでナンパをするかといった場所の分類から生じた種類や言葉が多いかもしれません。 例えば街角の路上で通りすがりの異性に次から次へとほとんど無差別に声を掛けるのは 「ストナン」(ストリートナンパ)、飲み屋でのそれを 「ノミナン」、クラブでのそれを 「クラナン」、かなり時代を下って ネット が普及した後にネットで行うそれを 「ネトナン」 と呼ぶなどです。

 また地域ごとに 「あそこにいくとナンパできる」「される」 といった、ナンパの中心地となっているような場所 (狩場) があり、そこで行われる場合も多いものです。 特定の店舗内の場合もありますが、多くは路上などで形式上はストナンとなり、飲み屋やクラブといった店舗を挟まないため、お金のない若者、とりわけ未成年者のナンパ場として利用されがちです。 たいていは夜の繁華街や半観光地のような行楽地 (海水浴場のある海岸線とか夜景がきれいな公園そばとか) がそうした場になり、いわゆるデートスポットなどとも同一もしくは近接していて出会いを求める男女が集う場ともなっています。 こうしたスポットの名称をつけた呼び名も地域ごとに作られたりします。 例えばA海岸ならそこでのナンパをAナン、その結果交際することになったカップルをAナンカップルと呼ぶなどです。

 通学・通勤途中で一目ぼれした相手に手紙や連絡先を記した紙を手渡すといった方法は昔からあり、これらは単に 「アタック」 などと呼ばれてました。 その後はナンパという言葉に吸収され、面識がないか、あっても個人的な交流がない相手に交際や何らかの性的な関係を前提に声を掛けるもの全てがナンパという言葉にまとまったと云っても良いかもしれません。 なお面識の有無に寄らず、真剣に交際を申し込むことは 「告白」 や 「告」 と呼びます。 動詞化もしていて、告白することは告ると呼びます。

 純粋なナンパではありませんが、男女で共通する知人や交際関係、仲間、あるいはその紹介などで、複数の男性と女性とが出会いや絆を深めることを目的に集まって行う飲み会もあります。 これは通常合コン (合同コンパ) と呼びます。 盛り上がって二次会に進んだり、参加者らの中からカップルが生まれて後日に交際へと発展することもありますが、その場でカップルとなってそのまま2人でどこかへ消えてしまう場合は、お持ち帰りと呼ぶこともあります。 またこの仕組みを イベント として大規模に行うことは街コン、婚活を意識したものは婚活パーティー、1980年代の流行語でねるとんパーティーと呼ぶこともあります。

迷惑声掛けは増える一方

 ナンパと同じように街中で女性に声を掛けるものに、キャッチやスカウトがあります。 ナンパと同様に 「迷惑な声かけ」 として扱われますが、ちょっと目立つ女性や女性グループが繁華街を歩こうものなら、それこそ次から次へとこれらの声かけがやってくることもあり、迷惑や不快を通り越して 「もううんざり」 というのが実感かも知れません。

 元々ナンパが流行り始めた頃から 「迷惑だ」 という女性はもちろん多かったのでしょうけれど (ろくな男がいない上に断ると 「何だよブスのくせに」 みたいな捨て台詞まで吐かれるし)、いかがわしいスカウトまでが跋扈するようになると、より一層よくわからない男性に声を掛けられるという行為全般にかなり強烈な忌避感が広がり続けている部分はあります。 とくにネットが普及し、こうした行為に対する不快感を口にする女性が可視化されたのは大きいかもしれません。

 筆者 は仕事やらで都内の繁華街を通ることがわりとありますが、ちょっと目を引く お姉さん が歩いていると、それはもう次々に声を掛けられて気の毒に思うことがあります。 そりゃ疲れますよねって感じです。

1980年〜1990年代あたりのナンパ熱は何だったのか…

 ここからはどうでも良い 自分語り で前述したナンパの是非とは無関係な話になりますが、筆者は 治安 の悪い時代や地域で育ったこともあり、ナンパらしきものは若気の至りで何度か行った経験があります (すみません)。 ストナンするほどの積極性はなく、もっぱら友人らと訪れた飲み屋で隣のボックスに女の子だけのグループがいて意気投合したらみたいなパターンが多かったですが、打率は低かったです。

 ただ飲み屋さんで偶然知り合ったみたいなカップルやそれで 結婚 までいった友人も少なくはなく、一番多いのは職場結婚、ついで合コン経由でしたが、「明るさ」「軽さ」 が持てはやされた世相もあり、そういう時代だったのかなという気もします。 あとはサーフィンやスキーが流行っている時代だったのでそれ関係か、旅先で出会ったみたいなのが多かったですね。 パソ通 の頃の パソ婚 も何人か身内にいます。

 ナンパと云えば忘れられない思い出があります。 交際中の彼女と夜の山道を車で走っていたら、真っ暗な道を女の子が一人で歩いていて、その子に声を掛けさせられた出来事でした。 近所に大きめのラブホテル街があり、場所が場所だけに、たぶん彼氏とケンカしたかエッチを拒むかして置き去りにされたんだろうと予想し、かわいそうだから拾ってあげようかなどと会話しつつ通り過ぎた後、助手席の彼女が 「お前のナンパの腕が見たい」 とか言いだして、引き返してナンパさせられたのでした。 彼女は後部座席に移動して足元に伏せていました。

 車を横付けしてあれこれ声を掛けましたが全然だめで、でも駅前でナンパされエッチを拒んで怒った男に車から降ろされたと聞いて同情しました。 治安悪すぎだろ。 てか乗るなよ。 したら後部座席の彼女が顔を出し、「ナンパは冗談、電車も終わってるし駅前のファミレスまでなら送ってあげる」 と提案。 それでもその子は警戒して車に乗ろうとはせず、たぶん歩きだとタクシーが捕まる道まで2時間はかかりそうな暗い山道を歩くといって聞きません。 こんな状態だから警戒心マックスは当たり前だけど、あんたちょっと前には女を山中で置き去りにするような奴の車に乗ったのにあたしじゃだめなんかい。

 すると車中の彼女は怒り出し、というか女の子に対してではなく不甲斐ないあたしに対して怒り出し、「お前の顔や態度が悪いから怖がって乗らないんだろ、免許証手渡して身元証明するなり心理的安心感を与えろよ、ナンパも満足にできない ヘタレ が」(意訳) とか言いだして、あたしは財布を女の子に渡しつつ説得の甲斐あって車で送っていくことになりました。

 その後電車の始発までファミレスで3人でご飯食べたりして、彼女とその女の子は意気投合。 あたしの知らない音楽バンドの話やナンパ野郎の悪口大会で大盛り上がりしてました。 当たり前だけどそのまま何もなく始発の時間になったら女の子とは 普通 に別れて帰路につき、あたしはナンパが下手の烙印を押され2人分の食費を出した上に彼女とエッチもできず、そのまま 徹夜 明けで仕事ですよ。 いやね、こんなことされたら彼女のこと100回は惚れ直すでしょ。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年9月16日)
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