同人用語の基礎知識

※ただしイケメンに限る
※ただイケ/ ※

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俺たちがモテると思ったら大間違い…だって 「※ただしイケメンに限る」

 「※ただしイケメンに限る」 とは、男性が女性にモテるための情報や、男性側が 「これをやると女性は引くかな?」 なんて通常思っているような行動が実はそうでもない…なんてありがたい情報とか、とにかく 「女性から恋愛対象として見てもらえる」 との耳よりな情報に、「ただし俺たちは違う」「俺たちはその中に入ってない」「無駄な期待をするな」 と但し書きや注釈を入れ自虐的な絶望に誘う 「ツッコミ」 のような言葉です。

 例えば 「いま若い女性の間で、知識の豊富なオタクっぽい男性が人気!」 なんてどこかの雑誌の調査結果が出たとして、「おお、ついに俺の時代が来たか…」 などとその話題の出た 掲示板 利用者の おたく っぽい男性が喜ぶと、その本文の末尾やその後の レス に 「※ただしイケメンに限る」 と付けられ、「仮にオタクっぽい男が本当に人気だったとしても、それは イケメン (美男子・美形) に限った話なんだ、俺らとは違う」「俺たちとは何の関係もない話だ」「危ない、もう少しで騙されるところだったぞ」 的な意味になってしまいます。

 なお 「イケメン」 は、元々は ゲイ の人たちが魅力的な顔を持つ男性に対して使っていた言葉、スラングで、「イケてる顔面」「容姿端麗」「美男子」 といったような意味になります。 後に芸能人らがテレビ番組などで使うようになり、一般にも 「美男子」「美形」 の意味で浸透しました。 対義語は 「ブサメン」(顔面が不細工)、あるいは 「逝けメン」 になります。

2008年夏以降に 「※ただしイケメンに限る」 が爆発的に増殖

 こうした言い回しが掲示板 2ちゃんねる などから爆発的に増えたのは 2008年夏頃で、その後 「※ただイケ」「※イケ限」 と略されたり、「※」 などと極端に短くなったバージョンなどもありますが、意味は基本的に 「※ただしイケメンに限る」 と同じです。 要するに 「イケメンなら何をやってもモてる」「そうでない奴は何をやってもダメ」「脱オタク しても無駄な努力」、つまりは 「騙されるな、そんなにうまい話があるもんか」「もう諦めろ」「俺たちには2次元があるじゃないか」 という訳です。

 初期の頃は 「無口な男性が人気」「オタクっぽい人も面白い」「貧乏でも夢がある人がいい」 みたいな情報に接尾するケースが多かったのですが、後には何にでも付けられるようになり、ガイドラインとして様々なパターンの ネタ も登場。 中には 「人間は見た目ではなく、中身が大事 ※ただしイケメンに限る」 のような、笑えるものも登場しています。

喜ばせておいて最後に落とす…自虐とともにある種の諦観だったり

 宣伝や広告、告知のキャッチコピーで、ポジティブ情報がデカデカと大きな字で書かれた後、小さい字で注釈や前提条件、ネガティブ な情報が但し書きで掲載されるのはよくある話です。 とりわけ就職情報などでは、フレンドリーで好待遇な募集の文字が大きく書かれた後で、その下に小さく 「※ただし実務経験4年以上の者に限る」 とか 「※ただし新卒に限る」 とか 「※ただし給与は完全歩合制」 などと、見た人の多くがその条件を満たさずがっかりするような 「オチ」 がつきます。

 こうした 「マスコミなどの常套句、成句」 的な但し書きなどを面白がって使うケースは色々なパターンが昔からあります (「※画面はハメコミ合成です」 とか 「※危険ですので絶対にマネしないで下さい」「※このあとスタッフが美味しくいただきました」 みたいなもの)。 この 「※ただしイケメンに限る」 もそのパターンの一種ですが、実際に過去にそうした 「美味しい情報」 を信じて裏切られた、がっかりしたことがあったりもするのか、非常に分かりやすい 「自虐的なパロディ」 となっているのが特徴でしょうか。

 もちろん全てが 「ネタ」 の話ですし、「おたく」 界隈や一部の ネット の世界では自虐ネタはお約束なのですが、一方で、「俺がモテないのはイケメンではないからだ」 との、努力でどうにもならんとの諦観や、「所詮女は、男の外見しか見てないんだ」「俺がモテないのは、中身や本質を見ずに外見しか見ない女が悪いんだ」「俺たちと違い、イケメンな連中は何をやっても、どんな状態でも、結局は女から許されるのだ、評価されるのだ」 的な、ある種の切ない開き直りの意味もあります。

「イケメン補正」 強すぎて太刀打ちできません…(´;ω;`)

 なおブサメン(不細工な容姿の男性) がどれだけ努力し頑張ってもダメなのに、イケメンはたいした努力もなしに不利な条件 (貧乏、貧弱もしくは小太りな体型、学歴がないなど) を易々と乗り越えて彼女をゲットし リア充 となるのを、ステータス補正 にならって「イケメン補正」 などとも呼びます。

 またそうした男性が女性を裏切るなり何か犯罪を起こすなりしても、しばしば女性から寛大な心で許されるさまを、中国の 「愛国無罪」 にならい 「イケメン無罪」 などと呼びます。

 転じて、「不審者による児童声掛け」(中年男性が女児に 「早く家に帰れよ」「駅はどっちだ」 などと声を掛けると、警察が不審者情報として警報を発するケースが頻発) のニュースが流れると、「※ただしイケメンは除く」 なんて表現する場合もあります。

アレンジ版の 「※ただし二次元に限る」「※ただし美女に限る」

 ちなみに男性側が逆襲に転じ、「※ただし二次元にかぎる」「※ただしつるぺたに限る」 などと、現実の女性を拒否するアレンジがされる場合もあります。 「※ただし美人にかぎる」 というストレートなアレンジもありますが、「二次元に限る」 みたいな言い方なのが、ミソでしょうか。

 逆に男性に縁のない女性が 「※ただし美女に限る」 とか 「※ただし10代に限る」 なんて 「ただイケ」 と同様の自虐表現として使う場合は…ちょっと笑えないような気もしますし、あまり見かけもしませんね。 同じ自虐表現なんですが、ここらは男女で自嘲・ 自虐表現の傾向が異なるような気もします。

「※ただしイケメンに限る」 が2009年の 「ネット流行語大賞」 大賞に

 2009年度の 「ネット流行語大賞」(ガジェット通信主催・ニコニコ動画協力) のネット部門で、「※ただしイケメンに限る」 は大賞に選出されています。 銀賞は どうしてこうなった でした。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年2月2日)
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