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恋愛だけがこの世でもっとも尊いものなのか… 「非モテ」

 「非モテ」 とは、異性に 「モテない」 という意味です。

 似た言葉として 「喪男」(ネット掲示板、「モテない男性@2ch掲示板」 の 「モテない男」 の略語、「モ男」 の 誤変換当て字)、あるいは 「恋愛弱者」 などとも呼ばれます。 対義語は 「モテ」、もしくは友人・彼女などがいてレジャーや恋愛 (と、セックス) のある生活を謳歌している リア充 となります。

 言葉としては、ネット掲示板の上で作られ、もっぱら おたく自宅警備員 とされるような人たちが、強い自虐的な ネタ として使うケースの多い言葉となっています。 異性と縁のない男性を指す言葉となりますが、ただし 「非モテ」 という言葉ができたことで、それをネタとして強調するようなケース (ある種の 「非モテ自慢」) も多くなっています。

むしろ 「非モテ」 を自慢するケースも

それはそれで楽しい 「非モテ」 のクリスマス
それはそれで楽しい 「非モテ」 のクリスマス

 非モテ自慢といえば、例えばクリスマスなどにパソコンのモニタに アニメ や美少女ゲームの キャラ を表示させ、それを見ながらクリスマスケーキを食べる (そうした状況をデジカメなどで撮影して写真をネットにアップしたりもします) といった、ことさらの自虐的パフォーマンスがあります。

 また逆に 「恋愛至上主義ともいうべき今の世の中はおかしいのではないか」「女や彼女などより、もっと大事なものがある」「スイーツ(笑)」 などと、自分を 「非モテ」 たらしめている世の中の異性や風潮を、攻撃するような形 (あくまで自虐をベースとした、ネタ的な言葉遊び、屁理屈なのですが) を取る場合もあります。

 さらに 「モテ」 を上流、自分たち 「非モテ」 を下流とし、一昔前の学生運動などの パロディ として、ある種の 「階級闘争」 のように振る舞いネタとする場合もあります (「絶対阻止! 12.24 クリスマス粉砕! 総決起せよ!」 のような)。

 なお 「非モテ」 から 「モテ」 にクラスチェンジするための行為として、「オタク風ファッション」 から脱却する 脱オタク という考え方もありますが、その努力を打ち砕く ※ただしイケメンに限る という概念もあります。

2000年代になり、注目される 「モテない男」 たち

アキハバラ開放デモ
オタク・萌え・非モテに呼びかけられた
6・30アキハバラ開放デモのサイト
大規模オフのありようは賛否両論を呼んだ
非モテSNS
非モテが 「傷を舐めあう」 ためと称した
「非モテSNS」 は登録者が殺到し話題に

 こうした 「モテない男」 といった考え方は、何度告白しても断られるのを表す 「フラれ男」、女性から異性として認識されない 「人畜無害男」「いい人」 といった表現で、当然ながら昔からありました。

 「他にやりたいことがある」「モテないという気楽なポジションを楽しむ」 という積極的な非モテや、過去に恋人付き合いをしたことはあるものの、彼女に裏切られるなどしてトラウマとなり、恋愛を避ける人もいますし、歌謡曲やドラマ、映画などのテーマに恋愛ばかりが取り上げられるのをマンネリだ、鬱陶しいと考える人も結構多いものです。

 しかし2000年代中ごろの 「おたくブーム」、萌え の流行語化もあり、「実際の女性には興味を示さず 2次元 の女の子に熱中する男性」 という外から見た時の一方的なレッテルが、面白おかしくイメージとして広がる中、それに自虐的に乗ったり、逆に批判するような目的で 「非モテ」 を使う人も現れることに。

 マスコミお得意の 「女性はこんなに元気なのに、男どもときたら…」 といった論調の中で、「非モテ」 も 「モテない上に、モテようと努力すらしない人たち」「現実に背を向け、秋葉原 などの オタク街メイド喫茶 に集う若者」 といった文脈で、マスコミが興味本位で使う言葉のひとつともなっています。

「非モテ」 と 「草食系男子」

 なお2008年頃から、「草食系男子」(うちにこもり出不精で、恋愛やセックスに興味がなかったり無関心な若い男性/ コラムニスト深澤真紀の2006年10月の造語) という言葉もマスコミ主導で広まりました。 こちらは 「モテない」 のではなく、「モテる要素はあるけど、恋愛に積極的でない、臆病だ、などにより恋愛をしない」 男性で、自分から見て人間的魅力がある場合には、女性側から積極的にアプローチすべきターゲットのような扱いとなっています (草食系男子を 「狩る」 のは、「肉食系女子」)。

 この言葉、「非モテ」 と多少は重なるところもあるものの、あくまで女性側から見た 「都合の良い男性」 をマスコミが女性を持ち上げつつ男性を下に置くタイプの典型的なメディア用語のひとつともなっていて (しかもマスコミに頻繁に取り上げられたことにより、意味も拡散)、違和感や反発を覚える 「非モテ」 も多いようです。

 「肉食系」 が 「男として正しい状況」 で、「草食系」 がそうでないとする考えの根底には、「女性が肉である (美味しくて狙うべき価値のある良いもの、食べられるよう努力すべきものである)」 との暗黙の前提があるわけですが、当の男性側がそう思っていない可能性も高いでしょう。 興味のないものに食欲はわきません。 それは男が悪い、女が悪いとはまた別の話でしょう。

 この言葉と非モテは、本来はまったく無関係なのですが、言葉として広まり話題となった時期が接近していて、同じ文脈で触れているような場合もあります。

毎日洗える 「ティモテ」 とは…?

 耳で聞いた時に 「非モテ」 と聞き間違えやすい言葉、ネタとして 空耳 になりやすい言葉に 「ティモテ」 があります。 こちらはかつて販売されていたシャンプーの 「ティモテ(Timotei)」(日本リーバ) のことで、1980年代に頻繁に流れた 「ティモテ〜 ティモテティモテ ティモテ〜」 との歌声とともに金髪白人の女性が髪を洗うテレビCMで有名でした。 また長い髪の毛を束ねて顔の片側によせて、手のひらで優しく揉むような洗髪の仕方は、「ティモテ洗い」 などと呼ばれます。

 7種類の北欧の薬草が入ったハーブシャンプー&トリートメントの 「ティモテ」 とそのCMは、特定の年齢層にとっては非常に懐かしく感じられる おっさんホイホイ のひとつでもありますが、これをアレンジして、「非モテ〜 非モテ非モテ 非モテ〜」 といった表現をする場合もあります。

 ちなみに 「毎日洗える」 ってのはこのシャンプーのキャッチコピーのひとつですが、1980年代には、毎日の風呂やシャンプーが現在のように当たり前かのような時代ではなかったのがわかりますね。 このキャッチフレーズは、刺激が少なく傷みやすい髪にもやさしいシャンプーだとの意味があるのですが、内風呂普及率は1970年台にはまだ50%程度で、1980年台には急速に広まるようになったものの、実家住まいはともかく、都市部の一人住まいの若者には、数日おきの銭湯通いが珍しくない時代でした。

 毎日入浴ができる環境を前提とし、かつ髪や肌への優しさまで訴求するこのフレーズと商品コンセプトは、当時としてはたいそう贅沢なものだったと云えるでしょう。

 なお 「ダブルコンディショニング効果で、髪、いきいき」「つやつや」 の場合は、シャワラン (シャワラン ビューティー シャンプー&リンス) になります。 まだ伝説的アイドルユニット 「ピンクレディー」 のテレビCMが、お茶の間に流れていた時代です。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年2月30日)
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