同人用語の基礎知識

打ち間違い消し忘れ

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固有名詞が変換できない…いろいろやって 「打ち間違い消し忘れ」

 「打ち間違い消し忘れ」 とは、パソコンで特殊な人名や地名などの固有名詞を書く際に、辞書登録されておらず変換しないので、一部の漢字が合致する別の固有名詞や単語をタイピングしてつなぎ合わせた時に、一部を消し忘れてしまった状態、もしくは意図的に消さないでそのままとなっている言葉、文字列のことです。

 ある種の 誤変換 を元にした ネット の世界特有の言い回し、ネットスラング の一種となりますが、多くの場合、その固有名詞や話題に詳しい人にはピンとくる名前、分かる人にはわかる文字列のネタなので、面白みのある隠語として、無関係な場所でことさらに使うなんてケースもあります。

蜀のため、北伐を敢行… 「生姜繊維」

 このパターンの言葉で非常に分かりやすい例としては、古代中国、三国志の時代に存在した蜀の武将 「姜維」(きょうい/ 姜維伯約/ 202年〜264年3月3日、元は魏の武将で諸葛亮による北伐の折に蜀に寝返った) の名前の独特な書き方があります。

 この名前をキーボードで打つ場合、辞書登録されてない場合に多くの人は、ほぼ必ず一発で変換される 「生姜」(しょうが) と 「繊維」(せんい) と打った後に、Delキーで 「生」 と 「繊」 を消して書いたりします。 「生姜繊維」 → 「姜維」 ですね。 しかしこれを面倒くさがってそのまま 「生姜繊維」(もしくは繊維を飛ばして 「生姜」 だけ) と書いてしまうなどが、「打ち間違い消し忘れ」 の典型的なパターンとなります。

 本来は 「ミス」 として片付けられるものですが、そのコミュニティを利用している人の少なくない人が同じような固有名詞で同じようなことをして変換しているので、他人の失敗をあげつらうというよりも、「あるあるネタ」 の一種のような面白みがあるとして、それがそのままローカル用語として定着してしまうようなケースもあります。

 ネタに対する返しが設けられる場合もあり、前述した 「生姜繊維」 などの場合は、「生姜おろしで繊維があると美味しくないから、繊維の向きにそっておろし金をすりおろすといいよ」 などと、事情を知らない人には意味不明な合いの手を入れる場合もあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年1月4日)
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