同人用語の基礎知識

誤読言葉/ なぜか変換できない
がいしゅつ/ ふいんき

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釣りとしゃれで使われる誤読文字、なぜか変換できません ><

 「誤読言葉」「読み間違え言葉」 とは、例えば 「既出(きしゅつ)」 を がいしゅつ、「雰囲気(ふんいき)」 を 「ふいんき」 などと、わざと間違えて読んで平仮名などで書くことです。 そのままの形で書く場合もありますが、「が…既出」 とか 「て…捏造」 のように、驚きながら読めてないのをアピールしたり、「がいしゅつ ← なぜか変換できない」 などと表現する場合もあります。

 ネット 上の 流行り言葉、ネットスラング にはいろいろなものがありますが、誤変換ネタ とこういった誤読ネタは、パソコン通信 の時代から、「ネットをやっている人だけにわかる」 隠語として、重宝されている場合が多いですね。 今では 2ちゃんねる のユーザが増えてこういった表現は珍しくなくなりましたが、それでもちょっと難しい漢字や普段あまり使わない漢字、なじみの薄い漢字や熟語なんかでこれをやると、未だに 「漢字が読めないくせにレスすんな!」 とか反応してしまう人 (釣られた …なんていいますが) が現れる場合もあるようです。

 また単に誤読して遊ぶ、釣る以外に、対象物を揶揄し罵倒する意味やニュアンスを保つ場合もあります。 例えば 軍靴の音 などは、軍靴 (ぐんか) を 「ぐんくつ」 とあえて誤読し、いわゆる平和市民団体やリベラル系のマスコミなどを罵倒するため、「またぐんくつのおとか」 などと書いたりもします。

 なお 「すくつ」「ことせん」「がいしゅつ」 などは、90年代のパソコン通信の時代には広まっていましたので (「ことせん」 なんかは、パソ通以前の マンガネタ にもあったような気がします)、日本語入力変換ソフト (FEP/ かな漢字変換/ 辞書ソフト) を使い、テキストで人と情報をやり取りし始めた初期の頃から存在していたんでしょう。

様々な誤読、読み間違い表現のうち、よく見かけるもの一覧

「漢字」(正しい読み方) = 誤った読み方

既出 (きしゅつ) = がいしゅつ
捏造 (ねつぞう) = ていぞう
雰囲気 (ふんいき) = ふいんき
巣窟 (そうくつ) = すくつ

弾劾 (だんがい) = だんこう
琴線 (きんせん) = ことせん
凡例 (はんれい) = ぼんれい
体育館 (たいいくかん) = たいくかん

海女 (あま) = かいじょ
蚊帳 (かや) = かちょう
脆弱 (ぜいじゃく) = きじゃく
漢 (おとこ) = かん

相殺 (そうさい) = そうさつ あいさつ
境内 (けいだい) = きょうない
控訴 (こうそ) = くうそ
詳細 (しょうさい) = ようさい

柿 (かき) = あね
妹 (いもうと) = いもおと
訃報 (ふほう) = とほう
秋波 (しゅうは) = あきは

軍靴 (ぐんか) = ぐんくつ ぐんぐつ
重複 (ちょうふく/ じゅうふく) = おもふく
約定 (やくじょう) = やくてい
凋落 (ちょうらく) = しゅうらく

前場 (ぜんば) = まえば
遵守 (じゅんしゅ) = そんしゅ
殺陣 (たて) = さつじん
添付 (てんぷ) = そふ そえふ

疾病 (しっぺい) = しつびょう
更迭 (こうてつ) = さらそう
山葵 (わさび) = やまあおい
月極 (つきぎめ) = げっきょく

炭火焼 (すみびやき) = たんびやき
適宜 (てきぎ) = てきせん
磐石 (ばんじゃく) = ばんせき
踏襲 (とうしゅう) = ふしゅう ふみおそい

神々しい (こうごうしい) = かみがみしい
猛々しい (たけだけしい) = もうもうしい
黎明期 (れいめいき) = そうめいき
八百万 (やおよろず) = はっぴゃくまん

世も末 (よもすえ) = 世もまつ
美人局 (つつもたせ) = びじんきょく
洗濯機 (せんたくき) = せんたっき
自縄自縛 (じじょうじばく) = じなわじしばり

頭文字D (いにしゃるでぃー) = あたまもじでぃー or かしらもじでぃー

(←なぜか変換できない) の初出は2003年

 ちなみに 「←なぜか変換できない」 が2ちゃんねる上でこの形で現れたのは 2003年 (ダウンロード板の 「京都府警が47氏宅を家宅捜索、ホームページも閉鎖25」(2003年11月30日に立ったスレ) の 774 番目の レス に完成した形で出現)、それを受けて 「ガイドライン板」 に 「なぜか変換できないのガイドライン」 が立ったのが 2003年12月3日) でした。

774 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar 投稿日:03/11/30 16:23 ID:EUbS/9FP
どうやらこの板では

明日逮捕というふいんき(←何故か変換できない)を

作り出そうとしているなw

その後、使い方のアレンジも

 またこの 「なぜか変換できない」 はその後、使い方からアレンジされ、「童貞 ← なぜか卒業できない」「就職 ← なぜか採用されない」「コミケ申し込み ← なぜか当選できない」 などという使い方をされている場合もあります。

2008年、総理大臣となった麻生太郎さんの誤読が話題に… 「麻生読み」

 2008年9月24日に第92代内閣総理大臣に就任した麻生太郎氏の国会答弁などで、「漢字の読み間違い」 が頻発。 まずは 掲示板 「2ちゃんねる」 などでコピペ用テキストとして話題となり、その後マスコミが報道で追従。 かねてから 「舌禍」「失言」 などでマスコミから批判されがちだったこともあり、時には常軌を逸したほどのバッシングとなり、ネットでも大きな話題となりました。 転じて 「誤読言葉」 を 「麻生読み」 と呼ぶ場合もあります。

 なおこれらマスコミの度を越したバッシングから生じた関連スラングに、私気づいちゃったんですけどまた、やったな、と思った なんてのがあります。

誤読は恥かしい…恥かしいんだけど…

 自己弁護するわけではありませんが、筆者も誤読は割と激しい方です。 とくに新聞に出てくるような故事成句、政治や経済に関するような言葉は、やばいのが結構あります。 筆者は小学生の頃から新聞を読むのが大好きで、学校で習っていない漢字の言葉が出ると、読めないながらも頭の中で自分なりの音にして読んでいました (意味は前後の文脈で判断してた)。 初見時の誤った音のまま覚えた言葉 (というか文字列) がたくさんあり、それが完全に固定してしまった感じです。

 おまけにそうして覚えた言葉を得意げになって友人との日常会話などですぐに使っていたので、まぁ相手が自分と同じ小学生なら相手もその言葉を知らないのですから恥をかかずに済みましたが、ある程度の年齢になると 「それ、○○ じゃなくて □□ じゃね?」 的に指摘されて赤っ恥をかくことも少なくありませんでした。

 小学校高学年になってからは国語辞典を手に読むようになったのですが、それ以前に目に入った言葉にはかなり壊滅的なものが多々あり、誤りが分かって直そうとしても、子供の頃に誤ったまま刷り込まれたものは、つい出てしまったりしますね。

 たまに物見遊山を 「ものみゆうざん」 とか口で喋った後、あわてて 「ものみゆさん」 と言い直す人がいますが、それは 「ちゃんとした読み方を覚えたけど、初見時に誤読状態で刷り込まれたので、ふとした時につい出てしまう」 からなんだと思います。 そういう人には 「あるよね、そういうこと」 と心の中で思って聞こえないふりをしてあげましょう…(><。)。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年4月5日)
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