同人用語の基礎知識

郵便局留め

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住所を知られたくない場合の宛先として 「郵便局留め」

 「郵便局留め」 とは、自分宛に送られた郵便物を自宅まで届けてもらわず、最寄りの郵便局内に留めて受け取りに行く形の利用方法のことです。 単に 「局留め」 とも云います。 その場合、住所は 「〇〇郵便局留め」 となり、送り主が送り先の住所 (番地やマンション・アパート名や部屋番号など) を知ったり書く必要はなくなります。

 一般的には自宅の細かい住所までは公開したくないといった場合の郵送先として使われることが多く、指定する郵便局は全国に24,531局 (2010年3月時点) あるどの局でも可能で、事前の申し込みや特別な手続き、あるいは利用料なども必要ありません。 自分の自宅のそばや通学・通勤先の周辺など、気軽に立ち寄れる局を自由に指定できます。

 受け取りは宛先の本人であることが証明できるもの (運転免許証や保険証、学生証や 生徒手帳 などの身分証、いわゆる 正当権利者確認書類) を持ち、その郵便局の営業時間内に窓口で受け取り手続きを行います。 注意点としては、その郵便物が局に届いてから10日以内に受け取る必要があるということです。 10日間を過ぎると送り主に返送されてしまい、受け取ることはできません。

ちゃんと受け取れる場所にある郵便局を指定しましょう

 同人 の関係では、自宅住所を公開したくない サークル の関係者らが 通販 や連絡先、感想・ファンレターの送り先として指定するケースが多いでしょう。 ただし特定個人とのやり取りならともかく、不特定多数が対象の場合、いつ誰から自分宛の局留め郵便が送られてくるかが分からないため、定期的に郵便局で確認する必要があります。

 1ヶ月2ヶ月程度ならともかく、半年だの数年だのといった長期に渡ってずっと郵便局に通って確認し続けるのも大変なので、特別な事情がなければ、受付時期 (〇年〇月まで受付可、みたいな) を、局留め住所を記した案内に併せて書いておく方が安心でしょう。 一方、送る方も、もし自分に郵便物が戻ってきても、「忙しくて受け取れなかったのかな」 と好意的に見てあげる寛容さを持ちたいものです。 もちろん、恒常的に多くの郵便物が来るなどの場合で定期的に確認・受け取りができるのであれば、数年間に渡って同じ局留めを用いても問題ありません。

 局留め住所がよく用いられるのは、雑誌のサークル紹介や 同人誌 の通販紹介コーナーに掲載してもらうための 投稿 に記す住所だったり、同人誌の 奥付インフォメーションペーパー に連絡先として書いたりでしょう。 このあたり、ひと昔前までは自宅住所とか勤務先の社宅住所などに、実名と共に記載することが珍しくありませんでしたが、昨今は色々とプライバシーの問題も生じがちなので、とくに若い女性などは気にして 身バレ特定 を防ぐために避けた方が良いでしょう。

ネットの時代となり、郵便関係サービスの利用は減る方向に

 1990年代後半から ネット、とくに インターネット が普及したことにより、郵便を使った各種連絡手段は縮小の傾向があります。 住所の代わりに自分の ホームページメール のみ書く、SNSアカウント名 だけ記すなどは、時代にあった合理的な判断でしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年2月13日)
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