同人用語の基礎知識

ブーメラン

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きっと〜あなたは帰ってくるだろ〜ぉ〜 「ブーメラン」

オーストラリアのブーメラン
オーストラリアのブーメラン

 「ブーメラン」 とは、自分の言動が後になって跳ね返ってくること、他者への批判がそのまま自分に当てはまって自分の身を損ない、自業自得で叩かれることです。 「ブーメラン伝説」 とも呼びます。

 日本語で一番近いのは、「因果応報」(善い行いには善いことが、悪い行いには悪いことが返ってくる) とか、「天に唾する」(天を仰で唾する/ 仏教経典 四十二章経 より/ 人の悪口を云うのは空に向かって唾を吐くことと同じで、結局は自分に落ちてくる、返ってくる)、あるいは 「墓穴を掘る」「自爆」 でしょうか。

 「ブーメラン」 という言葉自体は、オーストラリアのアボリジニが狩猟などで使っていた棍棒の一種で (原型は他の地域にもあります)、プロペラ状の平べったく角度のついたV字型やX字型、Y字型の木製の道具です。 通常の棍棒は投げて外れると地表に落下して拾いに行かなくてはなりませんが、ブーメランは回転により弧を描いて手元に戻ってくるようになっています。 実際に狩猟用に使われていた実用品と、現在ブーメランで連想される道具とは構造的にかなり違うのですが、近世になりその面白みや儀式用のものの装飾性などが話題となり世界中で人気に。

 日本では1950年代からある種のスポーツや野外用の娯楽ゲームとして、似た コンセプト の 「フリスビー」 が広まるまで、主に子供たちの人気の遊び道具などとして広まっていました。 少年ケニア (1951年) をはじめ、怪獣王子 (1967年)、海底少年マリン (1969年) など、ブーメランが登場する人気作品の影響も大きかったのでしょう。 またより近いところでは、秘密戦隊ゴレンジャー (1975年) のミドレンジャーに憧れた少年も多かったかもしれません。

 転じて 「いずれ戻ってくる」「自分に投げかえってくる」 との比喩としても言葉が頻繁に使われるようになり、とりわけ1977年の西城秀樹のヒット曲 「ブーメランストリート」(1977年3月15日/ 作詞/ 阿久悠/ 作曲/ 三木たかし) 以降は、因果応報の言い換えの言葉として日本ですっかり定着することとなりました。 ちなみに1979年の人気ドラマ 「俺たちは天使だ!」(東宝/ 日本テレビ) でも、沖雅也さん演じる麻生探偵事務所の CAP (キャップ)、麻生雅人が、真っ赤なブーメランの使い手として登場していました。

 日本で二番目のブーメランの使い手はブーメランジャック、第一番目は早川健です。

2000年代になり、ネット上で 「ブーメラン」 が流行語に

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菅直人ブーメランAA

 この 「ブーメラン」 という言葉が、ネット掲示板 などで自業自得の揶揄としてさらに頻繁に使われるようになったのは、2004年になってからでした。

 国民年金問題や、それを所管する社会保険庁の不正問題などが火を噴いていたこの頃、年金保険料の未納を厳しく追及する啓蒙CMに出演していた女優・江角マキコの年金未納が発覚。 政権与党である自民党に対し、野党民主党が江角マキコの国会での証人喚問を要求するなど、激しく批判していました。

 その後、今度は自民党の閣僚らの未納も次々発覚。 追求する民主党代表・菅直人議員は、最初に年金の未納や未加入が発覚した小泉内閣の3大臣 (中川昭一 経済産業大臣/ 麻生太郎 総務大臣/ 石破茂 防衛庁長官) を、当時流行していた児童歌謡曲 「だんご三兄弟」 になぞらえ、「未納三兄弟」 と呼んで激しくバッシング。 年金未納問題がマスコミなどでも大きな話題となりました。

 ところがその後、当の菅直人代表自身が、あろうことか社会保険庁を管轄する厚生大臣時代に未納 (制度上の不備により事務手続がされず無年金状態で納付漏れ) していたことが発覚。 それまで他人に対して強く行っていた批判が全て自分に帰ってくることとなり、2ちゃんねる などで 「ブーメラン直撃」「菅ブーメラン」「全方位ブーメラン炸裂」 と揶揄されることに。

 その後、自民党議員の未納を激しく批判していたマスコミ関係者 (筑紫哲也など) の未納も発覚し、いずれも代表を辞任したり、謹慎して番組を一時休むなどの対応を余儀なくされました。

民主党ブーメラン伝説…国会に飛び交うブーメラン

 ブーメランという言葉自体は前述の通り古い言葉ですし、ネット上でもかねてから使われてはいましたが、「菅直人ブーメランAA」(アスキーアート) などの登場で認知度が一気に上がり、これ以降、菅直人議員や民主党などの主張が、あとで自らに跳ね返ること、突き刺さる ことを 「ブーメラン」 と呼ぶことがネットの世界などでは広く定着しました。

 これはほぼ同じ時期、小泉総理の年金違法加入問題を追及していた岡田克也議員が公務員法違反 (公務員でありながら、家業の取締役を兼任していた) が発覚して逆に追及されたり、事務所・光熱費で自民を追及したら民主にも同じ問題を抱えた議員がでて腰砕けになるなど、類似の 「ブーメラン現象」 が民主党で多発していたこともあります。

 その後は対象を選ばなくなりながら (例えば民主党を激しく批判する人たちを疎ましく思う人たちが、彼らを 「ネトウヨ」(ネット右翼) と決め付け、状況が彼らにとり不利になるたび 「ネトウヨブーメラン」 などと呼ぶようにもなっています。

 またそれに伴い、自らに返ってくるだけではなく、あまりに鋭利で高い攻撃力を持つ過去の自爆発言なども、ブーメラン現象とかブーメラン効果、あるいはそのままブーメランと呼ぶようになっています。 なお 「自分に跳ね返る」 という意味でブーメランを使うケースは日本以外の国でも非常に多く、経済学や心理学などでも専門用語 「Boomerang Effect」 として同じような意味で使われるものがあります。

マスコミ主導で、政治の場での 「ブーメラン現象」 の意味も変容?

 前述の通り、民主党とやたらと親和性の高いのが 「ブーメラン現象」 ですが、これを自民党に当てはめてマスコミが触れていた時期があります。 2009年8月、民主党が選挙で大勝して政権を奪取し、それからしばらくしてからの、鳩山首相の質疑応答や国会答弁にまつわるもので、野党自民党が鳩山首相に財政問題などを質したところ、鳩山首相が 「あなた方に言われたくない」「こんな財政にしたのは誰なのか」 と語気を強めて挑発的に反論。

 この 「これまで政権を担ってきて財政状況を悪化させ、選挙にも負けた自民党に言われたくない」 との趣旨の強気の答弁を、「自民党が国会で墓穴を掘った」「自民党ブーメラン現象」 などと、一部マスコミやネットメディアなどが盛んに報道することに (「自民党ブーメラン現象 「お前が言うな」の衝撃 谷垣総裁の代表質問」(J-CASTテレビウォッチ) など)。

 これに対し ネット住民 の一部では、「野党 ボケ が治ってない」「ブーメランと云えば民主党なのに、意味や定義をすり替えるつもりなのでは…?」 との憶測が囁かれることとなりました。 もっとも鳩山首相はその後、かつての盟友であった加藤紘一議員から、「そのような答弁は、一国の首相のセリフではない」「野党ではないのだから」(2009年11月2日) とたしなめられ、「反射的に出た言葉だが不信感を与えたことを遺憾に思っている」 と謝罪。 「自民党ブーメラン」 はあまり普及しませんでした。

 なおこの答弁をはじめ、民主党議員が政策問題で追及されると 「これまでの自民党が悪かったのだ」 と答弁をするのを揶揄して、何やらマジンガーZっぽい 「ジミンガー」 なんて言葉も生まれています。 その後支持率が落ちるとマスコミの責任にして 「マスコミガー」、普天間基地問題でアメリカと衝突すると 「アメリカガー」 などと応用されるようになり、○○ガー は2009年から2010年にかけて、流行語のような扱いともなっています。 また 「自民党もやってる」 との意味の何やら悪役っぽい名称となる 「ジミンモー」 と、その派生の 「○○モー」 も、一部では使われています。

史上最大のブーメラン? 鳩山 vs 鳩山 動画も登場

鳩山由紀夫vs 鳩山由紀夫 自らの献金問題を厳しく追及!!
ニコニコ動画で 「鳩山由紀夫vs 鳩山由紀夫
自らの献金問題を厳しく追及!!」 が登場

 政権交代前後から鳩山代表や小沢幹事長の不明朗で理解に苦しむ 「政治とカネの問題」(不正献金疑惑や脱税疑惑、税金による政党助成金の私的流用疑惑など) が噴出。

 とりわけ総理となった鳩山代表が野党時代に政権与党・自民党の 「政治とカネの問題」 を激しく追求していたことから、「史上最大のブーメランだ」 と話題になっているようです。

 動画共有サイト の 「ニコニコ動画」 や 「YouTube」 などでは、鳩山総理が野党時代に国会や街頭演説で行った威勢のよい資金問題の追及のシーン (秘書の罪は政治家の罪だ、私がその立場なら役職だけでなく議員を辞職する、など) と、自らが追及されて 「秘書がやったことで知らなかった」「役職に励むことで責任を取りたい」 などの苦しい答弁をするシーンをつなぎ合わせた MAD動画、「鳩山由紀夫vs 鳩山由紀夫 自らの献金問題を厳しく追及!!」 も登場。

 的確な セルフ論破 を繰り返すこの動画は面白いとして膨大な再生数を数え、産経新聞などの大手一般メディアなども紹介。 さらに後には、野党自民党の谷垣総裁が国会でこの動画を名指しで直接触れながら、鳩山総理を追及するに至っています。

ブーメラン命中しても、本人が気がつかなければ…?

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小沢一郎ブーメランAA
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鳩山由紀夫ブーメランAA

 もっとも鳩山総理自身は、度重なる意見や方針のブレ、母親からの時効前のみで12億円に上る巨額の資金の不正贈与 (収支報告書に故人の名前を使うなど悪質な虚偽の記載をした上、本来支払うべき約6億円もの贈与税も脱税していた) の追求を受けている身分でありながら、2010年1月29日、第174回国会における施政方針演説で、インドの国父と呼ばれるマハトマ・ガンジーが1925年に主張した自身に跳ね返る 「七つの社会的大罪」 をそのまま引用。

 あろうことか 「原則無き政治」「労働無き富」 など、自らの不祥事と 完全に一致 する内容を 「ガンジーの洞察は鋭い」 と礼賛し 「これらの 「社会悪」 を一掃します」 と胸を張って宣言するに及び、「それはあんたのことだろ」「厚顔無恥も甚だしい」「ブーメランも、本人に刺さった認識がなければ無意味」「完全に頭がおかしい」 と、失笑をかう状態になっています。

 またこうした 「政治とカネ」 の問題だけに留まらず、野党時代に与党のあらゆる政策や法案に反対しまくっていたために、いざ自分たちが政権の座に着くと、まともな政策や法案を出せないという状態になっています。

 野党時代、自分たちが出した法案に与党が賛成したら、それにも反対した政争ありきの嘘つき揃いなので、ここらはさもありなんといった感じですが、マニフェストも守れない、まともな政策も行えないでは、国民は困ってしまいます。

 なお鳩山総理をめぐるネット上の流行語はたくさんあり、友愛 や 「Trust Me」「どうぞ戦ってください」「決めないことを決めました」「私は大目にみてほしい」「日本列島は日本人だけの所有物ではない」「ゼロベース」「腹案がある」「愛の テーマ だ」「揺らぎは宇宙の真理」「別に法的に決まっているわけではない」「今日は大変いい天気です」、ルーピー などがあります。

在任8ヵ月、戦後5番目の短命政権でブーメラン辞任…後継は

「ブーメランと大風呂敷」 首相の施政方針演説には反省みられず(2011年1月24日)
「ブーメランと大風呂敷」 首相の施政方針
演説には反省みられず(2011年1月24日)

 結局鳩山首相は2010年6月2日に辞意を表明。 6月4日に新首相が誕生し、民主党代表と総理の座を辞任しました。

 それ以前に自民党が約1年ごとに総理をすげ替えていたのを、「選挙前に首をすげかえる、国民の目をくらますような戦法を取るのはやめるべき」「総選挙で民意を問わない首相交代は無責任で卑劣だ」「短期間に総理がコロコロ変わるのは国益に反する」 との主張を、自らがそのまま実践する形となり (参議院選挙1ヵ月前で、在任期間約8ヵ月で辞任)、「最後までブーメランだった」 と評されることとなりました。

 後継となったのは元祖ブーメラン議員、チャンスをピンチに変える男、下り最速伝説 とも呼ばれる菅直人さんでした。 あからさまな選挙目当ての看板の掛け替えで、支持率は一時的にV字回復したものの、その後急降下。 直後となる7月11日の参議院選挙では改選数を10も割り込み、改選第一党の座も奪われ、獲得議席は44で与党過半数を喪失。 ちなみに44議席は、1998年7月に橋本内閣が敗北を喫し責任を取って退陣した時と同じ議席数でした。

 橋本内閣や安倍内閣 (2007年7月) の参議院選挙敗北を 「国民は政権にNOを突き付けている」「直近の民意を反映して潔く退陣すべし」 と声高に叫んでいた菅直人さんですが、自身の与党過半数割れ敗北では責任論についてはのらりくらりとかわし、「新たなスタートに立ったつもりで頑張る」 と自らが続投を表明したのはもちろん、党執行部や、さらには選挙民からはっきりNOを突き付けられ落選した千葉景子法務大臣ですら、そのまま留任となっています。

 その後は野党時代に与党が提案して突っぱねた 「社会保障国民会議」 の民主党版を野党に呼びかけ拒否されたり、比例で当選した民主党議員の離党を口を極めて批判しながら、同じく比例復活で当選した自民党、与謝野馨氏が離党し、新党を経由して民主党会派入りしたのを閣僚に任じるなど、チグハグな 運営 が話題に。

 文字通り、さっそくの 「ブーメラン発動」 といったところでしょうか。

ミスターブーメランが首相になるとブーメランが飛んでくるのは…

菅直人オフィシャルサイト 「天災」
菅直人オフィシャルサイト 「天災」
(2004年10月23日)

 2004年10月23日、菅さんは自身の公式サイトの 「今日の一言」 で、「天災」 と題した コメント をエントリー。

 同年発生した愛媛、高知の台風被害 (高知・愛媛台風) を視察した報告と、同日新潟で発生した新潟県中越地震を引き合いに出し、「あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか」 と持論を展開。 安易でオカルトじみた非科学的な主張と、元号の変更に触れるのは不謹慎ではないかと、強い批判を招きました。

 その5年後に菅総理誕生となるわけですが、就任9ヶ月後となる2011年3月11日には、1000年に一度とも云われる巨大地震、東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災)、及びそれに伴う福島第一原子力発電所の事故が発生。 ネットの一部では 2004年の 「今日の一言」 で触れられた 「天災」 を挙げて、ある意味で最低最悪の 「ブーメラン」 ではないかとの話も出ることとなりました。

 もちろん管さんが総理になったから震災が起こったわけではなく、またあれほどの巨大地震では、菅さん以外の人が総理でも、相当の被害は避けられないものだったでしょう。 またこの震災や原発事故については、そのあまりの被害の大きさから、菅さんの 「ブーメラン」 を揶揄し笑うような 雰囲気 などはほとんどありませんでした。 震災直後からの政府の不手際や悪化し続けている状況などを、国民は怒りや不安で固唾を飲んで見守っているだけといっても良いかも知れません。

 菅さんが野党の代表や幹部なら、ブーメランが飛んできてもそれを受けるのは菅さんや民主党、その所属議員程度で済んだのでしょう。 しかし政権与党となり、総理大臣となると、そのブーメランは日本という国、そして日本国民に飛んでくるということなのでしょう。 ある意味でノンキにブーメランを笑っていた頃が幸せだったのかも知れませんが、民主党や鳩山さん、菅さんに政権を委ねたのは他ならぬ日本国民なのですから、これは飛んできて当たり前のブーメランなのかも知れません。

 2011年6月2日、高まる批判に応える形で菅総理は辞意を表明。 しかしその後、実際に総理の座を退く時期は未定として前言撤回もせず居座りを続行。 すったもんだの挙句、再生可能エネルギー固定価格買い取り法と特例公債法の可決成立を退陣の条件に掲げ、約3ヶ月後の8月26日に両法案の成立を見て退陣を表明、9月2日に新総理とバトンタッチすることになりました。

元祖ブーメラン総理の次もやっぱり…ブーメラン第三の男、野田総理

「野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行」 動画 (2012年1月7日)
「野田総理 マニフェスト 書いてあることは
命懸けで実行」 動画 (2012年1月7日)
「福田・麻生氏演説つまみ食い ブーメラン野田首相」(2012年1月25日)
「福田・麻生氏演説つまみ食い
ブーメラン野田首相」(2012年1月25日)

 菅総理辞任を受けて2011年9月2日に新総理に就任したのは民主党・野田佳彦議員でした。 しかしこの野田総理にもすぐにブーメランが直撃。 支持率も急降下しています。

 野党時代の街頭演説において野田さんは、「マニフェスト、書いてあることは命懸けで実行する。 書いてないことはやらないんです」 と力説しつつ、税金を食い物にする天下り公務員などをシロアリに喩え、当時の政府与党の増税案に対し、「シロアリ退治、すなわち天下りの禁止、税金の無駄、人件費の削減をしてから云え」 と猛批判していました。

 しかし民主党政権になってからマニフェストはことごとく頓挫。 あげく、マニフェストには書いていない政策を推進する一方、選挙前に 「政権交代後の4年間は、増税どころか増税の議論すらしない」 と党と党代表が明言していたにもかかわらず、野田総理は 「消費税率10%への増税」 を強力に推進していました。

 その後、選挙戦や街頭演説の際の動画が YouTube などに登場 (「野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行」 など)。 選挙前と後との、180度正反対の対応に批判が巻き起こると共に、「お前が言うな」「ブーメランがまた炸裂した」 と揶揄される事態に。

 また衆参ねじれ現象の中、国会では野党自民党に 「何でも反対ではなく対話と協力を」 と訴えるものの、かつて野党民主党時代には 「何でも反対」「自分たちの法案に自民が賛成したらそれにも反対」 で押し通していたことから、攻守入れ替わって以前の批判が全て自分達に返ってくることに。

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「シロアリ演説」 を揶揄する野田首相ブーメランAA も
さっそく登場

 さらに2012年1月24日の施政方針演説では、「与野党が信頼関係の上に立ってよく話し合い、結論を出し、国政を動かしていくことこそ国民に対する政治の責任だ」 との、4年前に与党自民党の福田康夫総理が述べた演説の一部を引用する形で協力を求めるという異例の展開にまで。

 また社会保障制度への問題についても、あれだけ批判していた3年前の麻生太郎総理の演説の一部を引用し、「持続可能な社会保障制度を実現するには、給付に見合った負担が必要だ」 と述べるなど、もはやブーメランが 刺さる どころではなく、自分自身がブーメランとなって飛んで戻ってくるような醜態をさらす状態ともなっています。

 こうした顛末を報じた1月25日の産経新聞の記事では、「福田・麻生氏演説つまみ食い ブーメラン野田首相」 と見出しをつけています。

与野党、攻守を変えてブーメラン、そして民進党へ

 11月16日に衆議院が解散、第46回衆議院議員総選挙の結果、民主は230から57へと大きく議席を減らし野党に転落。 その後、民主党政権時代に民主党自身が決定した政策や主張していた政策が、次々にブーメランとして野党民主党に襲い掛かることになりました。 大きなものでは消費税の増税とTPP (環太平洋戦略的経済連携協定) への参加問題がありますが、質疑で野党民主が与党自民に 「反対」 をすると、「決めたのは民主ではないか」 と応答されるなど、ほとんどコントのような状態になっています。

 民主党はその後、維新の党と合流する形で民進党に。 その間、直接 「ブーメラン」 という言葉が自民党議員から出たこともありましたが、とりわけ TPP の品目選定問題については、衆議院TPP特別委員会 (2016年4月22日) において、武部新議員から 「民進党お得意のブーメランじゃないですか」 と、新党名で揶揄されるありさまとなっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年4月2日)
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